第125号へ | 第126号 2003.10.17 | 第127号へ |
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから |
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■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◆選考会の秋 「ホラーサスペンス大賞」の選考会があった。今年も大賞一人、特別賞一人が受賞した。去年は2賞とも女性の新人作家だったが今年は共に男性。選考会そのものはめずらしく対立もなく!? 和やかな感じで進み、候補作4本の中からわりあいすんなり決まった。 選考委員を4年務めた私はこれでおしまい。来年からは綾辻行人氏と交代となる。ホッとひと安心。 がっ、月末には別の選考会が控えている。「シェラザードミステリー大賞新人賞」。これも長編だ。候補作を読まなくてはいけない。 ゴルフコンペシーズンでもあるが、文学賞シーズンでもあるのだ。 ◆静かな日々 最高気温が20度前後とめっきり涼しくなった。ウォーキングをしていても空気が冷たい。なので歩いていてもなんとなく寂しい。陽が暮れるのも早くなったし…。 5時過ぎに暗くなっちゃうのには気が滅入る。せめて6時半ぐらいまでは明るくていいんじゃないの? なんて言ってもしょうがないんだが…。 そんなことを考える静かな日々。 酒を飲みに行く出動回数は増えているけどね。 |
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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◆ゲーム女の生きる道 【頼まれてもいないのに紹介攻略するシリーズ】 ・コナミのシュミレーションRPG『ヴァンダルハーツ』 第1回 えっと、1996年のゲームです。PSです。PS2でも動きますが、うちのPS2では、ときどき止まりました(ただしこれはうちのマシンの不調かもしれない)。 『ノットトレジャーハンター』のように、PS2ではプレイできないPSのゲームではありませんのでご安心ください。 この(勝手に名づけた)「頼まれてもいないのに紹介攻略するシリーズ」で、一発目に取り上げるにまことにふさわしい、埋もれた傑作ゲームであります。 埋もれたと(きっぱり)言い切るのは不穏当かもしれませんが、でもね、これシリーズ2作目『ヴァンダルハーツII 天上の門』が出たあと、待てど暮らせど『III』が出ないのよ。 で、コナミの方にお目にかかった折に伺ったところ、開発チームが解散しちゃったんですって。 だから宮部、勝手に「埋もれた」と(きっぱり)認定させていただきます。 ところでこの「頼まれてもいないのに」シリーズ、シリーズと銘打つからにはいくつもやるつもりでいるんだな。 それと、勝手にやりますので、相当ディープに情報公開しちゃいます。「知りたくない!」という方は、週刊大極宮のこのコーナーを飛ばして読んでくださいませね。 でわでわ! 始めましょう。 最初に感じるソボクな疑問。 普通の「RPG」と、「シミュレーションRPG」の違いとは何か? バトル画面で、升目が出てくるのがシミュレーションRPG、そうでないのが普通のRPGです。それだけ。とても見分けやすいでしょ? ちなみに、けっこう熱心なRPGファンである山椒大夫は、しかし、この升目を見た瞬間にプレイする気が失せるそうです。RPGは好きだがシミュレーションRPGは嫌だという方は、みんなそうなんですかね? 普通のRPGに比べて、いろいろとやることが多いのは確かですけどね。 好きなモンにとっては、そこがたまんないんじゃん! ということです。 さて、『ヴァンダルハーツ』。ゲームを立ち上げる前に、ひとことご忠告を。 どんなグラフィックを見ても、驚いてはイケナイ。 いや、グラフィックがよくないという意味ではないです。断じて! 宮部はこのゲームのグラフィックもデザインも大好きですもの。 ただね、ちょっとクセがあるんです。とりわけ、RPGといえばパステルカラー調の柔らかな色合いと可愛い(もしくは美しい)グラフィックだとばかり思い込んでいるアナタは、どビックリされることでしょう。 油絵――なのよね。重厚です。ドラクロアみたいというと、ちょっと褒めすぎか。レンブラントみたい、というのも褒めすぎだ。でも、他のRPGでは見たことないような色使いであることは間違いありません。 ですから当然、キャラも可愛くないです(きっぱり)。 それでもまだ、『I』はいいんですよ。『II』になるとあなた、公式イラストとゲーム画面のキャラのかけ離れていることといったら、宇宙的な距離があるのだ! だけどそこも面白いのです。 一方、敵キャラは、おぞましいです。モンスターがねえ、キモチ悪いのだ。エグワームなんてあなた、悪夢に出てきそうなお姿をしています。 それとねえ、血しぶきがね、凄いの。『バイオハザード』も真っ青。『椿三十郎』のラストの決闘シーンみたい。バトルのたびに血がドバーッと! 初プレイのとき、よくこれでソニコンが許可したものだと思いました。 なんか否定的なことばっかり書き並べてます? 宮部の真意は違うんですよ。それはおいおいご理解いただけることでしょう(だからコナミさん怒らないでね)。 戦闘システムは、一般的な交互ターン制であります。これがまた『II』になると、「デュエルターン制」という独自のシステムになって、手に汗握ってしまうのですが、それはまだまだ先にいって語るお話。 武器や防具、アイテムはお店で買います。FEシリーズみたいに、戦闘中でないと買い物ができないという理不尽なことはありません。というか、戦闘中は買い物ができません(普通そうだろ)し、アイテムの受け渡しも、倉庫から新たにアイテムを出すこともできません(倉庫に送ることはできます)。武器や防具に使用耐性度数は設定されていません ので、予備の武器は要りません。 それと、攻撃に、基本的にスカはありません(たまに防御したりされたりするけど)。剣を振れば、ほぼ間違いなくあたります。それでも、正面から攻撃すると、防御される率があがるみたいですから、敵の横や後ろを取るように動きましょう。もっとも、これってシミュレーションRPGの 常識よね。 魔法は100パーセントあたります。容赦なくあたります。 剣士・弓使いに、「技」はありません(『II』ではあるんだけどね。それもたっくさん!)。ひたすら戦うのみ。魔法使い系キャラは4種類いて、魔法は、レベルアップすると自然に覚えていきます。魔法のエフェクトも、他のゲームとはひと味違って面白いです。 シミュレーションRPGならでわの「クラスチェンジ」ですが、レベル10、20で2回チェンジします。「転職道場」という場所に行って、そこにいるお坊さん(だと思うの、たぶん)にチェンジしてもらうんです。ただし主人公のみ、隠しマップを全制覇し、ある品物を手に入れると、「ヴァンダリアン」という最終クラスになることができまして、これになれれば、まあエンディングは見えたも同然。それくらい強くなります。 さて、遅ればせながらプレイヤーキャラ12人のご紹介。
繰り返しますが、このゲームでは、キャラに可愛さを期待してはいけません。そうじゃないところに味があるんですから。 わざわざ「タイプ」と書いたのは、クラスチェンジの選択によって、弓使いが飛兵(空を飛んで槍で攻撃する)に、魔法使いがモンクに、剣士がアーマー(いわゆる重騎士ですね)になる道もあるからです。その選択をせず、一本道でクラスチェンジしてゆくプレイの仕方もありますが、飛兵は一人は必須です。飛行タイプでないと取れないアイテムがあるの。また飛兵は弓にめちゃめちゃ弱いですが、剣士タイプにはぐっと強くなります。つまり、キャラにはそれぞれ「戦」「弓」「魔」「聖」という属性があり、いわゆる「3すくみ」が設定されているのです。「魔」と「聖」は 魔法使いタイプですが、前述したように、このなかに「武」というモンクタイプが入ります。プレイしてみれば一目瞭然なのですが、書くとややこしいですね。 ただし、主人公は完全な一本道で、ヒーロー→ハイマスター→フェダーインと、主人公にしかなれないクラスにチェンジしていきます。 ところでこのアッシュさん、24歳という設定ですが、公式イラストでもゲーム画面の顔イラストでも―― 額があがってるのだ。 剃り込みではないと思うのよ。フェダーインになると、突然ロン毛になってうなじで髪を束ねたりするんですが、それでも額はそのまま。 これもまた、珍しいでしょ? キャラの「おじいちゃん度」が高いゲームというのも異色ですが、そのなかで、主人公がいちばん髪が薄いってのも―― というようなことを書いてるだけで、今週は終わりになってしまいました。来週は、高低差のある独特なマップ画面を攻略します。このバトルが熱いのだ! |
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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◆視聴率 が良かったようですね、アニメ巷説。 深夜のわりにご覧になった方が多いようで。 ひと昔前では考えられなかったことですねえ。 それにしても漫画、実写、アニメと、又市ばかりが何故モテるのでしょう? ◆応募 が沢山あったようです。「川赤子」の豆本。 たぶん、豆本史上最大部数ではないかとの噂。 豆本ってのはそもそもそんなに沢山作らないものですから。 手作り的なアイテムですから、値段も高いし。 あれで安価というのがポイントですね。技術開発のたまもの。 これからも続刊が出るようです。 ◆コンサート アンドレ・リュウのコンサートに行きました。 とても盛り上がりました。 和モノ・化けモノばかりじゃありませんって、私も。 |
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■編集者Sのウラ情報 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この間、夜中にというか早朝ね、玄関付近の不審な音で目が覚めたんですよ。ドキッとしましたね。恐る恐る覗いてみると積んであった本が崩れ落ちておりました。最近は部屋の狭さもあって増える本に対応して本棚を買っても設置場所がないので、廊下の床に直接積んだままにしてあるのですよ。 1DKの部屋というのはほんとに使える壁面がすくないですよね。引越しするのも面倒だし。かといって本は捨てられないし。売るほどの価値も無し。やっぱり箱詰めですかね。 話は変わりますけど、雑誌とかのインテリア特集とかで紹介される所謂「こじゃれた部屋」って、どうして本がないのでしょうか。本が大量にあってきまっている部屋って、それじゃ厨子王の仕事場か……。(週末は山椒大夫、安寿のオーナー馬が出走予定、複勝で手堅く勝負、S) |
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■まるひの秘書ヒショバナシ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最近は、秘書的な業務を他のスタッフがやってくれることが多くなりまして、すっかりネタが尽きておりますマイッタマイッタ。 根本的なテーマの見なおしが必要かもしれないと、ずっと思ってはいるんですが・・・ 「こーゆうこと書きたいんですよねー」と山椒大夫あたりに言ったりすると 「それはやめておけ」って真顔で止められるんですな。 毒舌はダメみたいです。そりゃそうだよな・・・。 というわけで、テーマ発掘の旅に出ます。探さないでください。(ウソ) |
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■ノリノリ編集後記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スポーツの秋にふさわしく、このところ怒涛のスポーツ中継。 週末の昼間は秩父宮ラグビー場や東京競馬場などにナマ観戦に出かけるから、夜中のビデオチェックが大変! そんな中から、ラグビー。W杯ではなく国内リーグ。それもトップリーグではなく下部リーグ。先週も書いた、今シーズン秩父宮初見参の釜石。楽勝だろうとのん気に眺めていたら、思いもよらぬ大接戦。てゆうか劣勢! 買ったばかりの新グッズ「ミニ大漁旗」を激しく振っちゃいましたよ。終了間際に三菱がキックを2度外したおかげで勝利はしたけど…。この調子じゃIBMとは力の差がかなりありそう。それどころか2位死守も難しそうだ。釜石よ、次回の秩父宮までは無敗で来てくれよぉ。 それと、お知らせです。10月22日〜28日の間、西武池袋イルムス館2階「西武ギャラリー」にて、古書稀覯本販売会『書遊楽宴 様々な芸術史』が催されます。 「ちりめん本 水木しげる作品集」を販売された大屋書房さんも参加。月岡芳年の浮世絵やら妖怪画など、めったにお目にかかれないものが展示即売されるそうです。購入は難しいかもしれませんが、見るだけでも楽しめそうですよ。 (ウインリゲル2走目にして未勝利脱出! クリューガーに続き来年のNHKマイルカップもいただき!? で、この週末の狙い目は、日曜日東京12レース。休み明けのウインジェネラーレに一発期待!…ノリ) |
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■アンケートから (●はスタッフのコメントです) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◆先日、京極先生の文庫版「塗仏の宴―宴の始末」を購入致しました。 読みやすく、とても面白かったのですが・・・ 表紙が怖すぎです!!!(泣) 夢に出てきそうです、塗仏(笑) ●あれはまぢで怖いですよねー。初めてカバーの写真を見たときは、私も「ぐっはああ!」とのけぞってしまいました。うううう。 張り子の実物、見てみたいような・・・見たくないような・・・(まるひ) ◆「タイムスリップグリコ第4弾」。週刊大極宮で「〜が出ない」とか書くと、朗読会に持って行く人がいるかもしれませんね。僕も持って行きそうです。でもその場合は渡せるのでしょうか? ●めめめめめっそうもございませんです! 今回は調子が良くて、欲しいモノはすべてゲットできたんですよおおお! 嬉♪(まるひ) |
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