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 第118号へ 第119号 2003.8.29 第120号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆8月26日(火)に行われた大極宮ミーティング(大沢オフィスの会議)は、例によって夜中の3時過ぎまでエンエンと続いた模様・・・

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆映画公開
映画『天使の牙』が公開になり、初日舞台挨拶を「新宿東急」で行ってきた。当日は主演の佐田真由美さんの誕生日でもあったので、彼女には内緒でケーキを運び込み、舞台の上でハッピーバースデイを歌うというビックリ企画も用意されていた。
彼女が非常に喜んで涙ぐんでいたのが印象的だった。

その時の上映はお客さんも満員で反応も良かったのだが…
週末の興行成績は、天気が良すぎたせいか客足はいまひとつだったようだ。久しぶりの好天に映画という気分ではなかったのか。
今週末は天気予報があまり良くないので、映画館に足を向けるお客さんがいるのではないか。

映画というのは公開までが制作に関わった者のもので、公開後は映画館で観るお客さんのもの。なんだかお祭りが終わってしまったような気分。

まだご覧になってない方はぜひ映画館で観てください。原作者の私も気に入っている作品。原作とは違った面白さを見つけることができます。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆ゲーム女の生きる道
『烈火の剣』ヘクトル編をクリアしました。エリウッド編よりも、キャラは全体に強くなりました。敵が強いからですかね。特に見事だったのがドルイドでレベル20のカナス!
 大賢者アトスさまに代わって、ルナで火竜を退治してくれました。
デュランダル持ったエリウッド(もちろんレベル20)より、与えるダメージ量が多いんだもの。
 他にもクラスチェンジ後レベル20達成キャラが何人もいるなかで、やっぱリンはひ弱いわ。ブレイドロードになって弓が使えるようになると、使い勝手が良くなりますが、肝心のその弓の武器レベルが低いのがツライのよ。遊牧騎兵(やっぱりレベル20)のラスに比べると、ザコ削りに徹する地味な戦いぶりでした。
 次は『封印の剣』だと攻略本を買ってきました。『烈火の剣』のガイドブックにも書いてあったけど、『ファイアーエムブレム』シリーズでは、例の「支援」というシステムがとても大事なようですね。未プレイですが、かの『聖戦の系譜』では、支援なくしてはゲームが成り立たないというほどに大事なことだとか。
どの攻略本でも「支援」について多くのページを割いています。
 でも、わたしは「支援」をほとんどつけなかったのですよ。
エリウッドとヘクトルが支援C、それも偶然のように出ただけでした。
ハードモードに挑むときには必要になるのでしょうけれど、ノーマルなら全然問題なかったです。『サモンナイト』シリーズの「夜会話」に似た、お楽しみ要素だと割り切ってしまいました。
「夜会話」はストーリーやエンディングに大きく影響するところがちょっと違うけど。
 それより、「オウガ」にあって「エムブレム」にない、「除名」コマンドを作ってほしいですよ。ぜひ欲しい。誰を除名するかって? そりゃ天馬騎士三姉妹に決まってるじゃないですか。
まだ怒ってるんだよ!

 ところで、もうココロが清らかではない中年RPGプレイヤーのわたくしは、『烈火の剣』をプレイしながら、実に意地悪いことをずっと考えていたのだな。今日、ファンタジーRPGにおけるジェンダーの問題はどうなっておるのか?
 まだまだ、女性キャラはいかにも女性キャラとして描かれてしまうのね、ということでありますよ(要するにニニアンが嫌いなんだ。フン)。
 もちろん、お話のなかのことなんですから、目を吊り上げて怒るような問題じゃありません。でも、女性のRPGファンで、もしかして同じようなことをふと感じる時がある方には、斉藤美奈子さんの『紅一点論』(ちくま文庫)をお薦めします。
 だけどねぇ、王子さまと悲劇のヒロイン。こりゃ王道だからね。
いかんともし難いというか、しちゃいけないだけの歴史の重みがあるんだよなぁと思ってしまうのは、わたしもやっぱり「お話」書きだからなのかな。
投げたブーメランは必ず返ってくるし。必ずゴツンとあたるし。
今週、ちょっと意味不明でしたか。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

岡山
岡山県立民俗博物館の企画展『他界への招待 お化けはきっといるあの世はきっとある』に行ってまいりました。
お忙しい中、詳細な解説をしてくださった学芸員のKさん、ありがとうございました。
分布マップは労作でした。それから妖怪現場写真は新機軸でした。

◆高知
高知県立歴史民俗資料館の特別展『あの世・妖怪・陰陽師 異界万華鏡高知編』にも行きました。
お客さんがいらっしゃるのに記念写真なんか撮っていただきまして、主任学芸員のUさん、ご迷惑をおかけしました。
絵巻展示が「長く」て良かったです。さすが土佐、新資料も豊富でございました。

◆鳥取
といえば『水木しげる記念館』ですね。で、行きました。完成前に見学しただけでしたので。
で、そのまま鳥取県立博物館へ。何故行ったのかはまだ秘密。
美術係学芸員のFさんを初め館長さんまで、休館日にお付き合いいただきましてありがとうございました。

◆宝塚
地名ではなく、劇団ですね。宙組公演に行きました。
演目は「八犬伝」ですね。鎌田敏夫さんのバージョンですから深作版の映画と同じ筋立て。
歌う犬士も良きものです。

◆と。
いうような行程を三日半に凝縮したわけですが。
宝塚公演→新幹線→岡山(古書店・泊)→岡山県立博物館→車・フェリー→高知(泊)→高知県立歴史民俗資料館→香川→お寺巡り(白峰寺・根香寺など)→車・フェリー→島根(泊)→鳥取→水木しげる記念館→鳥取県立博物館→飛行機→羽田。
普通省くぞ本屋とお寺。いろんな乗り物乗ってるし。陸海空。
濃いです。
入れ替わり立ち替わりのメンツも濃かったのでほんに濃縮でした。
多田・村上の妖怪馬鹿両氏に加えて、姑獲鳥ハンターの木場君やK君、Tさんを初めとする関西方面の妖怪関係者(笑)のみなさん、途中参加の東さん、Uさん、お疲れさまでした。特に現地コーディネイトをしてくださった妖怪文人の化野さん、ありがとうございました。

◆で。
戻れば戻ったでインタビューにオフィス会議でした。
気がつくと暑くなってるし。忙しくて気がつかなかったよう、暑いの。

◆あ。
気がつくと『続巷説百物語』のノベルズ版が。

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■編集者Sのウラ情報

「天使の牙」が公開されました。
サイン会&試写会イベント、プレミア試写、初日舞台挨拶と続いたお祭り騒ぎもももう終わりかと思うと、一抹の寂しさを覚えますね。
この映画のために参集した出演者、プロデューサーや監督を始めとするスタッフの方々も次の現場へと散らばっていかれました。
私自身もこういった映画の現場は始めての経験だったので戸惑いと勉強の日々でした。
本造りは作家と編集者の一対一。完全にパーソナルな世界。もちろん装丁家やイラストレイター、印刷所の方々などとの共同作業なしではなし得ない仕事ではありますが、そういった方とも常に個人で対峙するしかないことが多いのです。まあ違う世界のことを比較してもしようのないことではあります。ここまで書いてオチを思いつかないので、
映画を観てねということで。
(佐田真由美さんのバースディケーキの行方が気になる、S)
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■まるひの秘書ヒショバナシ

風邪ひいたりメマイによろめいてボーっとしているうちに、8月があっというまに過ぎ去っていきました。
週が明けたら9月。けけけけけ決算やらねばです。ううう;;

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■ノリノリ編集後記

今週のオフィス会議でいよいよ(やっと)具体的な朗読会の準備が始まりました。演目はまだ迷っているところもありますが、宮部さんはわざわざ新作短編を書き下ろすことになりそう。
これは贅沢です! 朗読会の詳細は決まり次第報告いたしますのでお楽しみに。
(『天使の牙』初日、海水浴に行ってしまいました…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

「はじめまして」の方も、毎週たくさんいらっしゃるのです♪

◆やっとインターネットデビューを果たして、最初に見たホームページ
です。これからの人生、楽しみが一つ増えた気がします。

◆いままで、このHPを知らなかったことを、大層後悔しております。大好きなお三方の情報が一度に調べられるなんて、お得感たっぷりです。これからも、度々覗かせてもらいます。

◆パソコンを買って、やっと「大極宮」にたどり着く事ができました。
毎週金曜日の楽しみができて、うれしいです!!

◆びっくりしました。こんなHPがあったのですね。
お三方とも、大好きな作家先生ですので、早速お気に入りに追加いたしました。
これからも時々遊びにきます。色んな情報待ってます。

ようこそいらっしゃいませいらっしゃいませ♪ ここに載せられなかった「はじめまして」の皆さまも、今後ともどうかごひいきに!(揉み手) よろしくお願いしま〜す♪(まるひ)

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