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 第110号へ 第111号 2003.6.27 第112号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼写真館

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆文庫版「大極宮2」では、某有名漫画家さんが描いてくださるというウワサ・・・

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆山本周五郎賞
厨子王の山本周五郎賞授賞式に行って来た。
会場で「おめでとうございます」と言われると、なんだか親戚になったような気分で、そのたびに「ありがとうございます」と礼を言っていた。
そしてきまって「これで大沢オフィスで受賞されていないのは大沢さんひとりですねぇ」といぢめられ…。


京極用の受賞者席で怒る大沢(笑)


ともかく、これだけの量をこなしながらも質の高い仕事をきちっとしている厨子王の努力には、同じオフィスの人間としては我が身を振り返って「頑張らねばならんなあ」と引き締まる思いである。

その授賞式、二次会、三次会には厨子王の妖怪関係の仲間もいっぱい駆けつけていた。
三次会恒例のカラオケ大会では、ほとんど初対面の妖怪仲間の前で北方謙三氏が「夜霧のブルース」を歌い、わたしが「今日もどこかでデビルマン」を歌った。
北方氏には手拍子が、わたしには合唱が加わり大変ウケた。
楽しい一夜であった。

厨子王にはこれからもきっと大きな賞を獲る機会が次々と訪れることだろう。

◆タコ、ゲット!
授賞式の翌日、家族と勝浦に行って初泳ぎしてきた。
そして、いつものマル秘ポイントで大物のタコをヤスで突いてゲット。
岩陰から足が出ているのを娘が見つけたもので、先日テレビで観たよゐこの浜口が巨大タコを獲るシーンをふと思い出しながら、なんとか引っ張り出して捕まえることに成功。1.2キロもあった。
山本周五郎賞は獲れなかったが、タコはゲット!
気温は高くとも、さすがに水は冷たく素潜りは10分が限界だったが気持ちよく遊べた。

今年は梅雨が早く終わりそうな気がする。
天気がよくなれば、次はダイエット合宿だ。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆おめでとう!
 厨子王の授賞式、にぎやかで楽しゅうございました。
ご夫妻とも和装で出席され、とっても素敵でしたよ♪

◆何とか復活
 首の痛いのと背筋痛が、やっとおさまってきました。
ほっとしています。

◆ウインプログレス
 わたしの可愛いウインプログレスちゃんが、わたしが背中を痛めるのと前後して、ちょこっと足を捻ったらしいです(ノリノリ情報)。
400分の1とは云え宮部は馬主。
おお、この美しいココロのつながりよ!
 早くよくなりますように。

◆ゲーム女の生きる道
 まだゲームはお休み中。今週も、新しい攻略本を買って読んだりするくらいで、コントローラーからは離れた生活でした。
「プレイしていないゲームの攻略本も読む」宮部でありますが、この「プレイしていない」には、3通りの意味があります。
 【1】 たぶん、プレイすることはないであろうゲーム。
 【2】 今はできないけれど、いずれ必ずプレイするゲーム。
 【3】 プレイするかしないか、攻略本を見て決めようというゲーム。
 で、圧倒的に多いのは、【2】のケースです。将来必要になるときのために、先に攻略本を買っておくわけですな。予習をしておく。
 しかし時間は限られております故に、この【2】のゲームというのは、どうしても累積してしまう。本でいうところの「積ん読」状態ですね。今現在、この「積ん読」ゲームのパッケージを本当に積み重ねてみたら、おそらく宮部の腰の高さぐらいにまでは達するだろうと思われます。
 では、そのいちばん上に乗っかっているゲームは何か?
 『ゼノサーガ』なんですな。
 前作『ゼノギアス』はプレイしました。斬新なシステムで、バトルが楽しかった。ザコ戦でも緊張感が落ちないのが嬉しいし、バトル開始時にパーティ・キャラが思い思いに準備運動をするのも可愛かった。それと音楽が美しかった。
 ところが、だ。
 ストーリーが難解だったんだな。
 集英社「ブイジャンプ・ブックス」の1冊として出ているガイドブック、隅から隅まで読みました。もちろん巻末の用語辞典も。だけどわたしは、未だに『ゼノギアス』がどんな物語だったのか理解できないままであります。アニマって何? アニムスって? 冒頭のアニメーション部分は、どんな意味を持ってるの? あの黒髪の女は誰ですか? 墜落した移民船には何が起こったの? 主人公のフェイは結局何者? 
 さいざます。宮部はSFに弱い。
『ゼノサーガ』は、直接的に『ゼノギアス』とつながった物語ではなさそうなので、もしかしたら気にする必要なんかないかもしれないのですが、でもやっぱり腰が引けちゃうのですよ。またわかんなかったらどうするつもりだに?
 では、『ゼノサーガ』の下には何を積んであるのかとご懸念の向きもありましょう。いや、ないか。なくても白状しちゃう。『ヴァルキリー・プロファイル』なのよね。
このごろときどき『ソウルキャリバー2』と入れ替わったりしてますが。ちなみに、この『キャリバー2』はPS2版の方です。GC版のリアルリンクにも会いたいけど、平八のおっさんが他のゲームに出張してもまだふんどし一丁でいるかどうか、この目で確かめたいので。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆宴
山本周五郎賞・三島由紀夫賞・川端康成文学賞贈呈式がありまして、行ってまいりました。
呼ばれたものですから、はい。
島田雅彦さんの三島賞選評は大変面白かったのですが、その後舞城王太郎さんの受賞の言葉を代読したのが某架空人物。
新聞で「ぎこちない代読」とまで書かれた史上初の編集者は、我が「妖怪馬鹿」ユニットのひとりですね。
エッヘン。ちょっと自慢だな。へっぽこ馬鹿カルテットの面目躍如だ。
やーぎこちない。
で、花村萬月さんの山本賞の選評が。すると、なんか聞き覚えのある作品の名がちらりほらり。
あ、そういえば僕は何故こんなところに座っておるのだろう。
って、受賞者でした(笑)。


左から堀江敏幸さん、青山光二さん、京極


川端賞の選評をされた小川国夫さんのスピーチも素敵でございました。
受賞された堀江敏幸さんは同年代でしたが、同時受賞の青山光二さんはなんと90歳!
うーん、素晴らしい。
で、一方であと50年仕事すんのか……と思ってしまたり。
パーティはすんごい人。人人人人人人人。うひゃあ。
20%増量(当社比)だとか。

◆宴2
二次会つうのもあるんですね。
で、またすごい人(一部入れ替え)。
妖怪関係・怪談関係も混じり始めまして、早くも混乱の体が……。

◆宴3
で、三次会には大挙して妖怪関係者が来てくださいました。
ありがとうございました。
編集者や作家とは隔離して(笑)「妖怪部屋」なる大部屋に大集合で、ついに混乱は頂点に(笑)。
つうか、いつもの風景なんだが(笑)。
その妖怪部屋にK方K三大先生とO沢A昌大先生のお二人が乱入、カラオケを絶唱したという噂を聞きましたが残念ながら僕はその時別の部屋にいたので真相は知りません。知りませんよほんと。


アヤシイふたり


宴は朝まで続きまして、僕は十五時間トイレ行くの忘れてました。
みなさま、本当にありがとうございました。

◆話
で、翌日。
高田衛先生と対談させていただきました。
とても貴重なお話がきけて良かったです。
詳しくは「怪0015」で。

◆話2
「大極宮」って本があるのだと聞きましたが。その本がどうしたこうしたという鼎談があったようななかったような。詳しくはいずれトップで。


話し出したら止まらない3人


◆宴4
で、その後に。
推理作家協会賞の授賞式もあったわけです。
で、今度は僕が選評を語る番でして。
もう、何が何やら(笑)。
浅暮三文さん、有栖川有栖さん、新保博久さん、山前譲さん、本当におめでとうございました。
二次会でミステリ関係のかたがたにお会い出来たので、なんか懐かしかったですねえ。
どうでもいいですが三次会で替え歌コールはせんでください(笑)。

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■編集者Sのウラ情報

昨日は推理作家協会賞の授賞式でした。
山椒大夫が評論・短編部門、安寿、厨子王が長編部門の選考委員ですので一緒に顔を出してきました。授賞式(一次会?)はある意味セレモニーみたいなもので、受賞者のかたがたや担当編集者、ご家族ほか関係者が真に感激にひたれるのは二次会以降じゃないでしょうか。
授賞式後は厨子王にくっついて浅暮氏、有栖川氏の二次会をはしごしましたが、授賞式では決して聞くことのできない関係者の心のこもった祝福のことばは何度聞いてもいいものです。
ところでお二人の二次会は奇しくもイタリアン。
関西人、阪神ファンのお二人に敬意を表して「トラットリア」なのかい……(その後三次会でお二人グループは合流しカラオケボックスへなだれ込んだそうな・S)

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■おめでとう写真館 パート1

◆2003年6月20日 山本周五郎賞贈呈式 in ホテルオークラ



小平次さんの代理であいさつ?

贈呈式での受賞者あいさつ



パーティ会場にて

恐縮している厨子王

高田衛先生と


嬉しそうな厨子王

北村薫先生と


お辞儀しまくりの厨子王

「おめでとうございます」の嵐


思いっきり疲れた顔してください! と頼んで撮ったヤラセ(?)写真

チョットツカレマシタ


パーティ終了直前

いつもの三人で



二次会の写真は来週のお楽しみ♪

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■まるひの秘書ヒショバナシ

デジカメ握りしめて厨子王の授賞式に行ってまいりました。
今回載せきれなかった二次会のぶんも含めると、かなりの枚数を撮ってきました。これで2、3号ぶんの写真を稼げたかもー♪ と、ホクホクしてたんですけどもね・・・
写真データをパソコンに移して、ビューアで1枚1枚チェックしていきますとね・・・、私にはカメラマンの素質がないことを、ホトホト思い知らされるのでございます。
まあ、ピントが甘いとか手ブレしてるなんてのはいつものことなんで、驚きも悲しみもしないんですが。


情けない・・・


煙草のケムリにばっちりピント合わせてどうするんだよ・・・、シクシクシクシクシク(;;)
いちおう撮影した後すぐに確認してるんですけどね。デジカメの画面は小さいので、よっぽどヘンな写真じゃないかぎり、ちゃんと写ってるかどうかよくわからんのです。(言い訳)

というわけですので、次号(〜次々号?)で登場する予定の皆様。
「ウチのホームページに掲載させていただいてよろしいでしょうか?」
なーんて、その場でデジカメでお見せした写真の出来がすこぶる悪くても、笑ってお許しいただきたく存じますです。ぺこぺこ。

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■ノリノリ編集後記

最近どうも体力と集中力が落ちてきた。映画館に行くとどんな作品でも必ず寝てしまう。だから寝てしまうほどつまらない映画という例えが使えなくなってしまった。
それと読書。10ページ読まないうちに爆睡。競馬新聞なら10時間ぐらい読んでも(推理と皮算用含む)平気なのに…。
(愛読書は「世界珍獣図鑑」…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

またやってしまった・・・(;;)

◆まるひさま!!
「うぶめ」の字がマチガッってます!<新刊情報の。
早くなおした方がいいです!

◆週刊大極宮の厨子王の欄には「姑獲鳥の夏」と書いてあるのに、新刊情報や作家たちのページなどには「姑獲女の夏」になっているのですが、どちらが正しいのですか?

◆『姑獲女の夏』は『姑獲鳥の夏』と別物なのでしょうか?京極さんなりのこだわりがあるとしたら楽しみです!!

間違いデス間違いデス(;;)
『姑獲女の夏』…×
『姑獲鳥の夏』…○
デスデス(;;)
京極の作品タイトルは難しい漢字が多いので、一発変換できるよう単語登録してあるんですが・・・その登録の時点で間違えていた模様デスデス(;;)
お騒がせしてすみません。登録情報ともども修正しましたこっそり。

ああ、恥ずかしいデス・・・(まるひ)


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