週刊大極宮

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- 第419号 - 2009/10/23
HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ  
  • 勝浦で書いているのは……
 どうやら「鮫」らしい。いや、「鮫」だといいなあ……(スタッフ一同)

過去の大極宮へ
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー  
  • 名古屋
 名古屋市主催の講演会に行ってきました。会場は中区役所ホール。

講演ちゅう

 当日は300人ぐらいのお客さんが来てくださいました。
 今回の講演会は、昨年『エンジン01(ゼロワン)』のイベントで名古屋に行ったとき、そこで名古屋市役所の方に「来年お願いできませんか?」と言われて実現したものです。
 今年はなぜかこのような感じで講演会が多く、先日の香川、その前の小倉などなど…。来月は広島にも行く予定になってます。もともとそんなに講演をやる方ではないので、今年はちょっと多いかな…。
 でっ、さすがにこれだけ回数をこなすと、こちらもだんだん慣れてまいります。
 今回は名古屋ということでご当地。今はなくなってしまいましたが、オイラが高校時代によく通った「名古屋市立東図書館」の話をするお客さんもいらして懐かしかったです。
 それと小説をこれから書こうという人もいらしたかもしれませんが、小説家という職業そのものや普段はどんな日常を送っているのかに、みなさん興味を感じていらっしゃる様子でした。
 講演終了後は…その日は日帰りだったので、同行したスタッフの編集者Sと地下街で味噌煮込みうどんを食べてサクッと帰りました。

「ミニ朗読」もやりました
  • 勝浦
 そして、今週は勝浦に来ております。
 ダイエット合宿も兼ねようと目論見ましたが、今回はそれほど長い時間の滞在ではないので、まとめて原稿を書くのが目的。
 じつは最近、六本木にあるオイラの仕事場の周辺ではビルの建て替えが進んでいて、昼間はけっこうその工事の音がうるさいのです。
 静かな所で原稿を書こうと思ったしだい。
 ところがなんと…勝浦に来たその日、原稿を書き始めるといきなりベランダの下からものすごいエンジン音が! 何の音かと思いきや、チェーンソウで雑草や倒木を伐採している工事のおじさんたちがいたのです。それがほんとに姿が見えるぐらい目と鼻の先。小石が当たったりしてすさまじい音が「キィーン!!」とつづいて…やれやれといった具合。さいわい1、2時間でその伐採は終わったので、その後は静かになりましたけどね。
 あと…オリオン座流星群がきているということで、ベランダに電気ストーブとソファを持ち出して夜空を眺めておりました。確認できた流れ星はたった1つ。見えないものです…。かわりに腕をムカデに噛まれました。以前、寝ていて胸を噛まれたときはかなりひどい目にあったのですが、今回は小さなムカデだったので痛みもさほどなく、チクリぐらいですみましたが。
 まあ、調子にのってベランダなんかで寝ころがって酒を飲むと、こういう目に遭うのかなあと…反省しきりであります。
安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー  
  • 讀賣新聞朝刊連載中の『三島屋変調百物語事続』
 来年1月末までの連載予定でして、4話構成で、現在は3話目が掲載されています。
 連載開始当初から、折々に励ましのお手紙やメールなどをいただき、とても嬉しいです。

  ご愛読とご声援、ありがとうございますm(_ _)m

 南伸坊さんの挿絵が素晴らしく、私も毎日「今日はどんなかな?」と、楽しみに書いています。<お旱さん>もキュートでしたし、今は<くろすけ>がホントに可愛い♪
arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー  
  • ◎今週の講演◎
 基本的に講演はお引き受けしないという方針であるにもかかわらず、どういうわけか今年はずいぶんとお話をさせていただく機会が多いのですね。
 そんなわけで、長野に行ってまいりました。第28回東急文化講演会、テーマは『妖怪』であります。
 前回の青山学院大学では多少変えてみましたが、今回はど真ん中。すこしは捻れよと自分でも思いますが、まあ何であれお化けのお話しは避けて通れないので。僕の場合。
 それでいながら、どうしても同じ話にはなりませんしねえ。

 で、裏にもあります通り、おそばなどをいただきまして。
 プレゼント用のサインなどをいたしまして。その際に試し書きの紙についたシミに書き足したのが裏に載ってます「おそば」の字なんですが。
 オーツカ君は何でも持って帰らないように。
 会場は、小ホールとはいえ1200人収容という大きなハコ。しかもそこがいっぱいで、これまた驚きました。
 で、一時間半、妖怪の話をばつれづれにさせていただきました。みなさん熱心に聞いてくださいました。退屈じゃなかったかしらと心配しきり。

妖怪の話をば

 それから質問コーナーを挟みまして、即席サイン会。当初30人くらいだろうといわれていたのですが、書店さんが用意された130冊完売だそうで、またまたびつくり。人数が多かったもので「為書き」などをすべてお断りさせていただきました。大変申しわけ有りません。

即席サイン会

 ご来場のみなさま、セッティングしていただきました主催者、スタッフのみなさま、ありがとうございました。

 終了後は湯田中温泉で一休み。
  • ◎今週の北斎◎
 新聞連載しておりました「数えずの井戸」ですが、いまさらながら申し上げれば、畏れ多いことに「画・葛飾北斎」というクレジットが入っておりまして。
 もちろんウソじゃありません。毎回北斎の絵に着色したイラストを使用させていただいておりました。
 そんなわけで、せっかく長野まで来たのだし寄って行きましょうよということになりまして、久し振りに小布施の「北斎館」に行ってまいりました。
 小布施といえば栗。そんなわけで栗やら北斎やら栗やら高井鴻山やら栗やら岩松院やら栗やらを短時間で堪能してまいりました。
 途中、なぜか「イサカ先生でしょうか」と質問されたのですが、うーむ。間違いようがないような(笑)。イササカ先生だったのかな?
  • ◎今週の新刊など◎
 新装版『ルー=ガルー』(講談社ノベルス)が届きました。いやはやカバーにこんなヒミツがあるとは。
 で、「コミック怪・2009年秋号」(角川書店)も届きました。今回から「百器徒然袋」も連載開始。志水アキさん二連発です。やっとマスダも登場しました。全員プレゼントの「匣の中の娘」もどんなものになるのか結構楽しみです。
 で、その「コミック怪」に広告が載っておりますように、水木しげる大先生の生誕八十八周年記念本『屁のような人生』(角川書店)が出版されます。これまたおめでたい! というわけで一門こぞって大回転中であります。
 
 で、トップで告知がありましたがあの『南極(人)』が舞台化であります。二度ほど「困った映画祭」(←そんなタイトルじゃないから)にお呼びいただきました、劇団あぁルナティックシアターによる舞台化であります。
 座長の橋沢さんが「南極は僕がやらんで誰がやる」と思われたのだそうで、まあ、その、頭部のありよう的なものといいますか何といいますか、もろもろご自身との類似点をですね、見出されたようでありまして。
 ええと、その類似点につきましては、以前ここでアップしました写真をご覧いただきまして、納得していただければ宜しいかと。

以前ここでアップしました写真

 そんなこんなで、生きていたならまた来週。
編集者Sのウラ情報  
  • 勝負……
 30代以上のおよそ半数がひと月に一冊も本を読まないという調査結果が出されました。驚きもしない数字です。いまさら読書離れを嘆いても仕方ありません。届くと信じて地道に啓蒙、プロモーションをしていくしかありません。
 それはさておき、名古屋駅の売店で『手羽先センベイ』を見つけたときは、これだと思いましたね。勝った、とおもいました。だれと勝負してんだか。そうしたら、長野にいっていた厨子王から、なにやらオフィスに。ヨーコちゃんがウラで書いています
 はたして名古屋VS長野のおみやげ頂上決戦は。しかしたかだかセンベイを頂上といわれた地元の方は怒るでしょうか。
まるひの秘書ヒショバナシ  
  • 今週の厨子王原稿メール件名
 大極宮ちゃん←どの「ちゃん」でしょう
 オーツカ・ハルが「へんな子ちゃん」と激しく主張しております。
  • 整理前、整理後
 オフィスには日によっては「うひゃあ」というぐらい郵便物が届くのですが、大沢山椒大夫の仕事場にもやっぱり「うへえ」というぐらい届きます。
 今回のように本人の不在が続くとき、郵便物の整理に行くのもスタッフの重要な役目です。(前にも書いたかも?)

 そんなわけで整理前。ソファにぶちまけ状態(笑)。

整理前

 開封→整理後。ウツクシーイ(?)。

整理後

 普通の封書やハガキ、大事そうな郵便物は、別の目につきやすい場所に置いて。新聞も他にまとめて。
 最後に雑誌類が入っていた封筒をゴミ袋に入れ、帰りがけにマンションのゴミ小屋に捨てて、任務完了。
 もっと長い旅行になると、整理する郵便物もどーんと増えます。どーんと来い! です。
 ワタシたちは整理するだけでいいんですけどね。いつもいつも別荘や旅行から戻ってくるなり、郵便物がこんなにどっちゃりとソファに積まれていて、山椒大夫の心中はどうなんでしょうか。ウンザリなのか、「毎度のこと」とあきらめているのか。
 そこんところを今度きいてみようかなーと、ふと思ったりもする更新日でございました。
ノリノリ編集後記  
  • Nらんど
 ドコモのケータイでNEC端末をお持ちの方に朗報です。
「みんなNらんど」サイト内に「大極宮」コーナーが復活しました。
 今すぐ読めるのは…連載形式で配信する京極さんの小説、2つの『五徳猫』。
「百器徒然袋−風」所収『五徳猫』と、2006年の朗読会で上演した「五徳猫 疾風怒濤ヴァージョン・猫抜き」。
「疾風怒濤〜」は、「百器徒然袋−風」所収『五徳猫』をもとに手をくわえたものですが…手をくわえたと言うよりも、大幅に書き改めてしまったためほぼオリジナル、書き下ろしと言っていい作品です。朗読会公演でのみ披露され、同公演のパンフレットに収録されただけ。一般の書籍には未収録。この機会にぜひ両作品を読み比べてみてください。
 大沢さん、宮部さんの月替わり読み切り小説もございます。

 ちなみに…角川書店より今月発売となる「コミック怪 秋号」から、コミック版『百器徒然袋』シリーズの連載が始まります。作画は同誌連載中の『魍魎の匣』と同じ志水アキ先生。こちらもおたのしみに!
(最近、スポーツ中継がアツいです…ノリ)
アンケートから  
  • 載せましたヨ
◆オーツカ・ハルさんちの文鳥くんたちかわいいですね。
 寄り添ってる姿はとても癒されました。
 お仕事とは関係ないのですが、成長日記とともにたまにお写真アップしていただけると楽しみです(*^^*)
 なんてアツカマシイお願いスミマセン(^^;)

・オーツカ・ハル、載せましたヨ〜。(まるひ)

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- 第419号 -
2009/10/23