週刊大極宮バックナンバー

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- 第396号 - 2009/05/01
HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ
  • 次号・第397号の更新は、5月15日(金)です
 5月8日は、GW休みをいただきます。どうかご了承くださいませませ。

過去の大極宮へ
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー  
  • GWに向けて
 原稿の書き溜めをしつつ…
 またもや神保町にでかけ、大量に料理本を買いあさってしまいました。
 これまでは魚料理など和食の本が多かったのですが、今回はイタリア料理や中華料理といった若干専門的なものが中心。本を眺めてあれやこれやと勝浦民宿でのメニューに頭をはたらかせて空想しております。
 まあ、なんでそうなったかというと…
 勝浦では釣った魚を大量に持ち込む人がいて、通常は刺身やアラ煮といったところできれいさっぱりはけるのですが、たまにはそれだけではさばききれない魚が残ることがあるんです。刺身を毎日続けるのも飽きがくるので、なにか洋風な味付けにできないかなあと考えていました。
 これまでに自己流でフライなどを作ったことはあるのですが、今回はもう少しソース類などに手間をかけてもっとお洒落な一品にチャレンジしてみようかなと…。
 もちろんそれには釣果が余るほどあった場合に限られるので、それは釣ってくる人たちのウデ…ということになります。オイラが釣ってくる小魚程度でその手の料理をするのは、ソースの材料がもったいないよという批判の声が出そうな気がしますんでね。
 というわけで、この金曜日から一週間ほど民宿のオヤジをやってまいります。
 唯一の気がかりは…いろいろ言われている高速道路の渋滞。アクアラインはとくに混雑が予想されているので、行きはともかく帰りはもしかすると渋滞にまきこまれてしまうのかなあと思っております。
 では皆さま、楽しいGWをおすごしください。
安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー  
  • ゲーム女の生きる道
 大型連休が始まりました。遠出をせずに、家でどっぷりゲーム三昧という同好の士もおられることと存じます。うふふ♪ 御武運を!
 さて。
『FFVII アドベントチルドレン』のコンプリートバージョンが発売されました。今度はPS3で観られるんですね。
 スクウェア・エニックスさんからご恵送いただきました。ありがとうございます。
 さっそく観ました。ホントきれいな映像で、特に水の表現が凄いですね。エアリスが可愛いのが、ファンとしては嬉しいです。
 まあ、ねえ。もう一人のあの方については、

  あんたもしぶといねえ(^^;)

 という気がしないでもないんですが。てへへ♪
 あんな苦労して倒したのに、2年ぐらいで蘇ってこられちゃ困っちゃう。
 と書いてから、思い直したのです。
 実はそんなに苦労しなかったかもしれないなあ。
 というのは、(特にインターナショナル版では)ウエポンを倒す方がずうっと大変でしたからね! それがなかったら、あんなに闘技場に通い詰める必要もなかった。マテリアの<フェニックス>や<ファイナルアタック>なんて、ウエポン戦がなければ使う機会がなかった。エメラルドとルビーがねえ……ホント強くて。
 私は歴史の浅いRPGプレイヤーなのでよくわからないのですが、
<隠しボス(または隠しダンジョン攻略)の方がラスボスより手強い>
<隠しボスを倒せるところまでキャラを育てると、物語上のラスボスには楽勝>
 という傾向は、いつごろからのものなのでしょうね?
 ラスボスがあんまり強くて、そのためにレベル上げをしなくてはならなくなると、物語のテンポが落ちて興趣を削いでしまう。けど、<強い敵と戦いたい!>とか<どっちにしたってキャラはレベル完ストまで育てる>というプレイヤーのために、こういうシステムのRPGが増えてきたんだろうと思うのですが。
 ちなみに、わたくしは後者のプレイヤーであります。
 ですからどのゲームでも、終盤、世界がどれほどの危機にあろうとも、平然とストーリー進行を止めております。
 そういえば『FFVII』では、チョコボを育てるためにだけ、北の大空洞をほったらかしにしてたプレイヤーが大勢いたのでは??
 ま、100人100様の楽しみ方があるのがRPGですよね。この連休、私は『アドベントチルドレン』に同梱されている『FFXIII』の体験版をやってみます♪
arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー  
  • ◎今週すぎれば15年◎
 とつぜん、講談社のKさん(部長)から電話がありまして。
 なんだかじーんとしている様子。なんじゃろかいと思いましたら。
「まもなく十五年ですよ」
 なんぞと申します。無頓着な僕はなんのことやら。
「ですから、原稿送っていただいて15年経つんです」
「あー」
 そういえばゴールデンウイークの中日に送ったのでした。
「互いに齡とりましたねえ」
「ほんにねえ」
「体力も衰えましたねえ」
「ほんにねえ」
「引退も近いですなあ」
「ほんに……駄目です!」
 的会話を。
 もうそんなに経ちますか。
 
  • ◎今月の新刊◎
「厭な小説」(祥伝社)がスタンバイ。今月半ばには書店に並ぶ模様ですが。
 実は、この間初めて装丁を見ました。わははははは。イヤな装丁だなあ。
 いや、コンセプト通りなんでしょうけど。装幀家の方もイヤだったんじゃないかなあ。


厭な小説


 新刊とは思えません。
 でも新刊なので、お間違えなきよう。破れてはいませんので念のため。
 
  • ◎先週の変な集まり◎
 でご報告があった通り、この間、オフィス会議がありまして。
 朗読会なんかがタイヘンなことになりそうな。
 相変わらず三人集まると脱線ばかりしているわけですが、クマキチ先生のきっぱりした仕切りで意外とサクサク進行したわけでありまして。

 で、わりに早め(いつもが遅過ぎ)に終わりそうだねという矢先。
 ケイタイ電話が鳴りまして。
 見れば、発信元はかの平山夢明さん。「集まってるけどちょっくら混ざらないかい」コールだったわけで。
 しかも場所はすぐ近く。
 僕は平山さん監修の映像作品「大日本ノックアウトガール」で、平山組アニメ制作下請け&効果音アドバイザーをさせていただいておりまして。
 で、難航していた作品を脱稿したばかりの真藤順丈くん(実は出演している!)や、超コワの松村進吉くんもいるというので、そんじゃあ顔でも出そうかと。
 思っていたら安寿姫も混ざるということになり。
 混ざりました。
 なんちゅう顔合わせなんでしょう。
 竹書房のMさんや、やがて講談社T氏、メディアファクトリーのモンゴルRやデスメタルSなどなども混ざりまして。
 混ぜるな危険。

 さすがにキケンな感じがしたので安寿姫は有毒ガスが出る前に隔離いたしましたが。
 バスガス爆発のような一夜でした。
 ちなみに「大日本ノックアウトガール」は、レイトショー公開の後、DVD発売の予定だそうです。

 来週はお休みだそうですが、僕は姫路です。
 それではまた再来週。
編集者Sのウラ情報  
  • 過去最多……
 いよいよGW本番です。海外へ出かける方は新型インフル、国内へ車でという方は大渋滞、と大変な休みになりそうですが、皆さん気をつけてお出かけください。
 という私は、あいも変わらず勝浦でゴルフ三昧。
 20数年前、小さなリゾートマンションから始まった「民宿おおさわ」も、あそこへいくと楽しいらしいよと、評判が評判を呼んで年々参加者が増えつづけ、今年はゴルフの組数が一日だけとはいえ、過去最多の5組となりました。
「民宿」はゴルフ代だけですみますので、一番安上がりなGWの過ごし方なのかもしれません。
 大夫もゴルフに料理にと気の休まる時間もないのですが、本人にとってはいい気分転換なのですよ。
まるひの秘書ヒショバナシ  
  • 今週の厨子王原稿メール件名
 怪猫大極宮御殿
 大極宮御殿には住んでみたい気がしますが、怪猫は要りません!
 
  • パンデミックはご勘弁
「豚インフルエンザ」改め「インフルエンザA型(H1N1)」。
 フェーズ5――大流行直前の兆しがある――ですか……。

 現時点でのワタシの心配はただひとつ。

  イナフ・ズナフの来日コンサート、どうなるのう?

 なんという私事。なんという危機感のなさ。
 自分でもあきれます。うひ。
 
  • 5月8日(金)は、お休みをいただきますが
「名ゼリフ大全」をアップする予定(あくまで予定)です。
 爺がナニヤラ張りきっています。
ノリノリ編集後記  
  • 反射神経が…
 ものすごく衰えてきたと感じます。他にもいろいろ衰えはきていますが。
 先日、とっても急いでいたときのこと…
 すぐ先の横断歩道が青信号の点滅中で、走ってもギリギリアウトっぽいタイミングでした。以前なら少々アウトっぽくても車の状況を見て、迷いなくサッサと大きなストライドで走って渡っていたものですが…最近は躊躇してしまいます。行く気があるのに一歩目が出ないんですよねぇ。反射神経というより判断力が鈍ったのか。
 結局無理をせず、押しボタン式の信号だったのであらためてボタンを押しました。
 で、青になるのを待つのですが…車の通りが少ないんです。余裕で渡れそうです。でも、ここでも一歩目が出ないんですよねぇ。静止状態からのダッシュは、関節や筋肉を痛めそうで。とりあえず2、3回ほど膝の屈伸をしました。まあ、この判断は悪くはないでしょう。じっさい、いい歳ですから。さらに言うなら、走るときはストライド走法よりピッチ走法でいこうと決めました。
 で、いよいよ渡るタイミングを計るわけですが…車の速度と、自分の走力の優劣にすごく迷うわけです。走った場合を仮想して、「あっ、今のは急ブレーキを踏んでくれなかったらアウトかな」なんて思いながら、左右をキョロキョロ見てタイミングを探ります。
 そして、やっと「行ける!」と思うチャンスが来て、まずまずのスタートをきりました。がっ…数歩進んだところで道路の反対側からのんびり歩いてくる歩行者が…。
 歩行者信号が青になっていました。わたくしペースダウン。すぐに徒歩。おそらく横断歩道を渡ることに関して、なーんにも考えずに歩いてきた歩行者と無言ですれ違いました。恥ずかしさと同時に、なんとなく敗者の気持ちで…。日常にひそむ(よくある)淋しい出来事でありました。
 でわでわ、事故やケガのない良いGWを!
(1センチの段差にもつまずく始末…ノリ)
アンケートから  
  • 相変わらず絶好調〜〜〜?
◆誤字見つけてしまいました…2回目です
 雑誌掲載のコーナーにある、
「オール読物」5月号(新潮社)←これって(文藝春秋)の誤りですよね?
 先日の新宿鮫の件でお疲れでしょうが、こういうところにも注意を払ってくださいね

◆誤字です。皆さん、京極版新宿鮫にばかり気を取られてしまったのでしょうか?
 最後の文ですが、「関口が自分の脳に自身をもてなくなった後」の自身は自信だと思います。
 昔、完全に誤字脱字の無い本を作ろうとして、多くの人の労苦のもとできあがった本は、奥付が間違っていたという話を聞いたことがあります(うろ覚えですが)。
 今後もますます楽しませてください。いろんな意味で期待しています。

◆初めて見つけたかも?
 395号、厨子王が『前巷説百物語』について書いている文の中で、
 >付け合わせて比べなければ違いは判らないと思いますが。
 となっていますが、「突き合わせて」じゃないんですか?
 もし私の方が間違っていたらごめんなさい。
「付け合わせ」って何だか料理みたい・・・
 と思ったのは、私の食い意地が張っているせいかしら?

・はいはいはい、今週(というか前回)も絶好調ですね(笑)。ご指摘、まことにありがとうございます! それぞれの間違いは、こっそりこっそり直しましたー。(まるひ)

裏大極宮へ

- 第396号 -
2009/05/01
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