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 第82号へ 第83号 2002.11.22 第84号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼写真館

▼レポート ▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆大沢オフィス2003年用年賀状のデザインも、当然のごとくやらされたそうです
厨子王・・・

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆トーク、そしてゴルフ
"WHISKY & MYSTERY"トークショーに行ってきた。
例によって北方さんと漫才をやらせてもらった。ただ、今年は会場が縦長に
なったせいか客席の後方では出演者の声が聴きにくかったらしい。
ちょっと残念。でも、お客さんはたくさん来てくださってよかった。

そのあと飲みに出かけたときもそうだったが…最近どうも飲み屋で早い時間に
眠くなってしまう。"滞在時間が短く、帰宅も早い"というパターン。
年末進行とかさなって、二週続けてゴルフが2回というのが身体にこたえて
いるのか。

そんな厳しいスケジュールの最中、某社の担当と食事をした。
いろいろと頼み込まれて…結局、原稿を引き受けてしまった。
年明け締め切りの依頼だが、以前ココで書いたように冬休みをとる関係上、
年内締め切りになってしまう。
恐れていたことだが仕方がない。食べていくためには仕事をしなくちゃいけ
ないからねぇ。あんばいが難しい。
週刊誌連載の立上げもあるというのに…ますます苦しくしてしまった。

ああ、こんなキツイ状況の俺をいたわってくれるのは担当編集者…である
はずもないのだが、推理作家協会のゴルフコンペで会った週刊ポストのN氏と
きたら「かなわないからハンデをください」というからハンデをあげたにもかかわ
らず、グロスで俺よりいいスコアを出しやがった。
なんなんだ!? アタマにきたから腹いせに「ポストの連載は来週で打ち切り
だな」とおどかしたところ、一緒にいた真保裕一氏(次に週刊ポストで連載が
決っている)が「そんな(急な)…困るのは僕だからやめてください」
「腹いせになってないですよ。八つ当たりですよ」だと。
…だよな。

そのコンペでもうひとつ、なんなんだ!? 隣のコースから何度もボールを打ち
込んできては「ボンジョルノ〜」と笑顔で現れるG社の担当編集者S氏…
お前は何者だ〜!? 

◆掲載情報
来週11月25日の月曜から29日の金曜まで、朝日新聞夕刊に『時の形』という
コラムを連載します。期間は短いですがお楽しみに。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆プレゼントにどうぞ
光文社さんから、綾辻さん、瀬名さんと一緒につくらせてもらったアンソロジー
『贈る物語』が出ました。
タイトルどおり、贈ったり贈られたり、クリスマス・プレゼントにしてもらえると
嬉しいです。

◆業務連絡
まだ詳しいことを申し上げられないんですけれども……
なんですかワタクシ、また厨子王の仕事を増やしちゃったみたいなんですよ。
ごめんね。装丁とかではないんですよ。
妖怪がらみなんですけどね……。
お楽しみに。なんて言っちゃうところが無責任だな。

◆今週のゲーム女のひと言
『ブレス・オブ・ファイアV ドラゴンクォーター』がでました! 
カプコンさん、いつもありがとうございます。
過去4作とはまったく違う世界観。SFになってるぞ。エンディング・テーマを
鬼束ちひろさんが歌っているぞ。
クリアへの道は遠そうですが、とりあえず歌は覚えなくちゃ。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆東北狂言
東北地方で妖怪狂言が行われるようです。テレビCMが流れる模様。
そのCM用のコメント収録がありました。茂山家の方々はすでに収録済みとか。
これが、まるまる自分の作品だったら「すごく面白いです」なんてテレビで
コメントすることなんか到底できませんが(笑)、今回はあくまで「舞台」が主役
なので可。
茂山ご一門の舞台は文句ナシ面白いですからね。
狂言ももっと見て欲しいですし。
江戸のお化け豆腐小僧がみちのく進出というのも良し。
東北地方のみなさんも、どうぞ足をお運びくださいませ。

◆うんすん
定例の伝統遊戯研究会(ってホントいつからそうなったの?)が行われました。
今回、我がバヂャーのノリちゃんも初参加。いつになく盛り上がったですね。
今回はどうも体育会系の乗りが一組(笑)。
「声出して行こー!」って感じで、もうウルチャイのなんの。
札をまくだけで大騒ぎだ! 威勢がいいのは気持ち良いですが、体力消耗
すると思うが、どうか。若いのかみんな。
楽しそうだから良しだ。
メンバーが入れ替わると盛り上がり方も違ってくるのね、うんすん。
いや、バヂャーが体育会系ってわけじゃありませんけども(笑)。
組み合わせですな。まあノリちゃんはウルチャイ組でしたから声出していたもの
と思われますが。
しかしあんなハードな遊びだったのか、うんすん……。
ま、僕は体育会系ではないので別の組。
通常の8人メリの他、6人メリも実験してみました。6人だとゲーム展開が
微妙に読めなくなるので、別な面白味が出ることが判明。
奥が深いです、うんすん。

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■スクープ!!写真館

◆これがウワサの『伝統遊戯研究会』だっ! 




ドアの隙間まらコッソリ・・・


都内某所でひらかれた定例会に潜入。
一説には競技人口50人ともいわれている"うんすんカルタ"プレイヤーが
20人以上集結していた。
日本選手権といっても過言ではない…のか?




怪しいメンメン


妖怪馬鹿の集会にも見える『伝統遊戯研究会』の面々。
ハウ、イス、コツ、オウル、グル、青木(仮名)…。
8人メリはひと勝負約二時間。
この日は3回戦おこなわれた。





見学の予定がいきなり参戦。でっ、感想は…おもしろい!
団体戦だから初心者でもとりあえず参加できるのも良い。
来年は“うんすん”全国に普及、そしてブレイクの予感!
少年マンガ誌で『ヒカルのうんすん』とか『ポケットうんすん』
みたいな連載が始まるかも。でもって『ポケうん』はカードが大流行
(…ってもともと札だけど)するかも。流行語大賞獲るかも…。

※ 競技内容がぜんぜん伝わらない写真でスミマセン。


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■ノリノリレポート

◆11月14日
WHISKY & MYSTERY 日本推理作家協会オリジナルブレンドウィスキー
"謎2002"製品披露会およびトークショー』に行ってきました。




品川インターシティ


一年ぶりの品川駅港南口。
会場の「品川インターシティホール」は一番奥のビル。
付近の開発はさらに進んでいるのに…
"動く歩道"はまだ設置されていない。




プレス用 "製品披露会"

出演者の方々


今年の7月、サントリー山崎蒸溜所においておこなわれた
「日本推理作家協会オリジナルブレンドウイスキー"謎2002"」
ブレンドコンテストに参加したメンバーが総出演。
右から…トークショーで司会を務める逢坂剛氏。
ゲストの我孫子武丸氏、桐野夏生氏、山田正紀氏。
友情出演の北方謙三氏、大沢在昌(目線ありがとうございます)。
全員が掲げたグラスの中身は、コンテストで今年の"謎2002"に
選ばれた、桐野氏がブレンドしたウイスキー。
昨年の小池真理子氏に続いて、今年も栄光のブレンダーは女性。
桐野氏のブレンドコンセプトは『ダークエンジェル』。
そのイメージは「暗闇の中の一条の光」…カッコエエ!




スクリーンに大アップの山椒大夫


サントリーチーフブレンダー輿水氏によるコンテストの選評。
今年の大沢のブレンドコンセプトは『夜の旅立』。
「夜、眠りの世界へ誘ったり、新しい世界を広げてくれる
ウイスキーを目指した」…らしい。
ちなみに昨年のコンセプトは『終わりと始まり』。
栄冠を勝ちとった一昨年は
『都会の闇がただの暗がりだけではないと思っている人たちへ』
でした。




試飲コーナーは大盛況


休憩時間に4ヶ月間の後熟を終え完成した"謎2002"が
参加者に振る舞われた。
と同時に行商…ではなく即売もされていた。
通常販売するものでは実現できないほど
贅沢なブレンドだったこともあり、用意された150本は完売! 
サントリーのHPでは、まだ販売をしています)




これ欲しいゾ!


右は"謎2002"を熟成させるために使われた樽。
コンテスト参加者のサイン入り。
左は去年のもの。



このイベント、今年が最後とのウワサがありますが…
来年もやってくださいね、サントリーさん!


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■まるひの秘書ヒショバナシ

前号、厨子王の『河童論』への反響はすごかったです。賛同、共感の嵐。
そして次に多かったのが、「超高級中国料理詳細レポート希望」という方々。
うぃうぃ、お任せあれ。当日はかならずデジカメ持って行きます!

超高級中国料理店のメニュー群を見て、そのワケノワカラナサに目の前が
真っ暗になった先週の私。
しかもね・・・よく見たらお値段もね・・・超高級なんざます。さすがというか。
「この一皿でアレもコレも買えて、その上お釣りがくるじゃないか!」って感じ。
S氏なんか「店にこちらの食べたいものの希望を伝えて、コースを組んでもらえ
ばいいんじゃない」とか、こともなげに言ってくれますけどね。
お値段がお値段ですから、お財布係の人(安寿)の意向もしっかり取り入れて、
「この散財は惜しくない!」と納得していただきたいじゃないですか。
で、今週の私は、ある考えにたどりつきました。
それは「お財布係の人と、いっぺん店の下見に行こう!」です。
ええ、ランチタイムに飲茶などを軽く(といっても、やっぱりお値段は軽くない)
つまみながら店の雰囲気を確かめ、できたら忘年会のメニューについても
直接お店の方と相談してくるんざます。
お財布係の人も、このすばらしい案には大乗り気♪
仕事が少し落ち着いたら、ぜひ行きましょうという話になりました。
というわけで、近々下見してきまーす。わーいわーい。

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■編集者Sのウラ情報

もう11月も下旬ですね。出版界恒例の年末進行がそろそろ始まるころですね。
印刷所が休みますので、流通の関係で発売日が繰り上がりますので、理由を
いろいろつけて編集者は原稿を早く取ろうとします。本音は、年末ギリギリまで
仕事をさせるなよーということなのですが。
でも定期雑誌や毎月刊行の文庫は自転車操業ですから、結局締め切りは毎月
きます。年末年始なんてなに、ってもんです。
編集者は鬼ですから、じゃあ原稿は休み明けで、なんて平気でいいます。
はい、わたしも平気でいってました。
会社を辞めてフリーランスになったとき、逆にいわれてへこみました。
土日に仕事して平日に遊ぼうと割り切ったのですが、平日につき合ってくれる
暇な人っていないよのねー。
ゴルフなんて休日の半額でできちゃうのにね。(S)

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■ノリノリ編集後記

"うんすんカルタ"で日本の伝統遊戯を満喫したあと、伝統芸能の"能"の舞に
ふれてきました。
オーチャードホールでおこなわれた「森英恵の世界『胡蝶』能とバレエの宴」。
能とバレエのコラボ、それも一夜かぎりの舞台とあって(両方ぜんぜん詳しく
ないけど)楽しみに行ったのですが…かなり勘違いをしていました。
同じ舞台で同時に舞ったり踊ったりするのではなく、2部構成で別々でした。
でも、それぞれ顔ぶれは豪華。衣装は森英恵。能を舞うは観世流宗家の観世
清和、舞台美術は草月流家元の勅使河原茜。
バレエは藤田流家元藤田六郎兵衛の笛にあわせ、高橋睦郎の脚本を
牧阿佐美が振り付け、上野水香が踊る(本当の鑑賞目的はこちら)。
なんだかよくわからなかったけど、発見は多かった。とくに能。
80分間で移動した距離は数メートルだったが、たしかに舞っていた。
あと、地謡と呼ばれる人。10人ぐらいで舞台に座って、ほとんど何もしていない
ように見えるが、笛や太鼓に合わせ「ヨォー」とか「ハッ」と声を発する。
これがクライマックスになると見事に舞台を盛り上げる。
和風ゴスペラーズなのだ。
つぎは能楽堂まで足を運んでみるかな…。
奥が深いです"日本古来の伝統文化"。
(JCはジャンポケかなぁ、伏兵でそうだけど…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆京極夏彦先生の所に書いてあった『河童』の話。
妖怪に詳しくない私でも、ちょっとムカッときました。
うまく云えないのですが、人の心を踏みにじった行動だと思いました。
何を考えてそんなことをしたのかさっぱり解りません。
なんか、夢を与えるどころか地元の人達の気持ちを傷つけただけに過ぎない
ような気がします。もっと人の心を大事にして欲しいと思いました。
よく理解しないで伝えてしまうのは、一番良くないことだと思います。
うまく云えなかったなぁ・・・。

◆京極さんの小説が好きでよくこのサイトも見させていただいてます。
週刊大極宮82号の京極さんの意見。すごく共感できます。
私は小さい時から妖怪や歴史、風俗などに興味があって、ずっと好きなんです
けど、今回の騒動みたいに古き良き伝承がつまらないマスコミの視聴率
かせぎによって破壊されていくことはとても残念です。
私は寺院に生まれ、近い将来田舎のお寺に入る予定ですが、住職としてそう
いった地域の風俗習慣などを守っていけたらと思っています。
京極さんもがんばってください。

ほかにも同様のご意見ご感想をたくさんいただきました。
今後はこのような騒動がなくなることを祈りましょう。
そして、くれぐれも赤いカッパ姿で悪戯しないように。
("カッパモニ"はOK!?…ノリ)

◆なんか作家というよりお笑いサイト
うはははは。これは最上のホメ言葉として受け取っておきます〜♪
(ちょっと・・・、いや、かなり嬉しいまるひ)

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