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 第69号へ 第70号 2002.8.23 第71号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆京極の書き下ろし長編『覘き小平次』の進行度…86%

◆ミヤベが愛用している8年目のワープロが、最近不調らしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆恒例…夏の民宿
勝浦の別荘で民宿のオヤジをやってきた。
今回は一番多い日が24人。(布団は30組あるからまだまだ余裕!?)
どちらかというと分散型で、まとまって盛り上がるというのではなかった。
毎日天気は良かったので海やプール、ゴルフに出かけ、いい年こいて
真っ黒けに焼けてしまった。
ところで、海に出かけて思ったのだが、年々海水浴客が減っているような
気がする。波打ち際で砂遊びをする子供も少なくなった。
最近の子供は砂浜を嫌うというのを聞いたことがある。(海外のサンゴ礁の
砂浜はいいらしい…贅沢!)
親としてもプールの方がラクというのもあるかもしれない。
でも、海には潜れば魚もいるし貝もいるしカニもいるし、そういう楽しさを
子供に教えてあげたらいいのにと思うのだが…。

◆初めての食材
今回初めて“イカ墨”を使った料理を振舞った。
リゾットとパスタ。結果は……イマイチだった。
味付けがくどくなるのをもう少しマイルドにできないものか。
まだまだ修行が必要だ。

◆要注意!
ダイエット合宿ではなかったので、胃が大きくなって食欲がついている。
東京では運動量が少ないぶん、気をつけないと太ってしまうなぁ。

◆東京に戻って…
少し涼しくなってきたので、仕事もやりやすいけど…
夏が大好きなオイラとしては、夏が去っていくのはやっぱり寂しい。
夏の終わりってやつは苦手だな…。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆依然、ばく進中
横溝正史全作品読破なるか? しかし、このクソ暑いなかで読んでも
面白くてやめられないのですから、やっぱり「大横溝」。

◆今週のゲーム女のひと言
最近、ゲーム雑誌に付録CDが付いてることがあります。
体験版とか予告編とかは嬉しいんだけど……その分、雑誌の本体が
薄くなってると、淋しい。
やっぱり、活字で読む部分が多い方が、わたしは好きです。

ところで、『サルゲッチュ』に熱を入れすぎて肩が凝り、首が回らなくなった
という前科のあるミヤベに、『2』にハマり過ぎないようにと、お医者さまから
教育的指導がありました。
だけど、ゲッチュは楽しいんだもん♪

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆世界妖怪会議怪談之怪会議。
例によって前々日になっての打ち合わせ。
週刊大極宮のバックナンバーを見ると、去年も前々日にやってるのね。
うーむ。何で前々日なんだろう。
今年は少しだけ人数が少なかったですが。ただ打ち合わせが始まる前に
ノリノリという人がポスターのようなものをいっぱいもって来て、「ここに
名前を書いてください」というんですよ。
で、書いても書いても書いてくれと。で、書いて書いているうちに。
これサインじゃん、と気づいた始末。
で、メディアファクトリーの怪猫有馬御殿ことダ・ヴィンチ副編K嬢と、同じく
メディアファクトリーの女吸血鬼こと新耳袋担当Tさん(男)、それから
幻想文学編集長、ホラー界のプリンス・東雅夫さんに、新耳袋著者の
ミスター怪談(笑)木原浩勝さんらが襲来。
ゲストが史上初の女仮面ライダー・加藤夏希さんなので、いよいよ客ウケが
悪かった場合は東さんがライダー変身して加藤さんと二人でショッカーの
改造人間「怪談男(1号2号)」や「死に神博士(←私)」と戦うのはどうか
等、貴重な意見交換。
んで、福引きの段取りが難しいので進行役にTさんが抜擢され、僕は
ほんの冗談で「顔は青ね」と言ったのでした。
そこに、やがて角川書店の怪異宇都宮釣天井こと(なんだそれは)T嬢に、
怪編集部の謎のアシスタント嬢(製作担当)が襲撃。
やがてゴジラ第一作のオープニングのような地響きと共に妖怪業界の
タンクタンクローこと多田克己が上陸。
間を置いて悪の秘密編集長角川書店のGさんが出現して場は一気に妖怪
モード。妖怪会議の今回のシークレットゲストは人間ではないのでどうしたら
いいだろう的な打ち合わせが今さら行われる。
進行台本的なものが出来たのは深夜を過ぎていたのでした。あー。
(だいたい特製パンフレット、今年は僕の担当で。去年は祖父江慎さん
だったから妙なプレッシャーが。うーん、夏場はなあ。忙しいわなあ)

◆明治座藤田まことさん公演。
翌日は朝から岡山の新鋭うぶめ研究家(笑)K君と、目がたくさんある
らしいM君が出現。
何の集まりかというと、この間パンフレットを作った例の明治座公演に行く
訳ですね。で、明治座前で「必殺馬鹿」で有名なフリー編集者と合流。
藤田まことさんの円熟した芸と低音のミリキを満喫。
必殺の舞台独自のフィルムとの連鎖劇も健在で、藤田さんの殺陣も迫力
衰えず。むしろ若返った感ありで◎。
まだまだいけまっせ、という感じでしたが。

◆で、世界妖怪会議・怪談之怪。
リハだ着替えだで早めの会場入り。
今年は水木おお先生のお膝元、調布での開催です。
そのうえ妖怪会議は全員浴衣着用という暴挙。
でもって荒俣さんも浴衣姿でのご入場。水木先生ご一家は揃って浴衣。
で、多田センセは……なぜかジンベー(笑)。理由は聞かないこと。
ちなみに僕は浴衣ではなく、いつもの和服でした。
で、特別ゲストは目玉親父さん! 目玉親父さんは妖怪なので通訳に
いらっしゃったのが、あの声優の田の中勇さん。妙にうれしい。
今回は、このコーナーでも何度か紹介した「秀治仲間」の渡辺亮さんと、
秋元カヲルさんのユニット南方幻想も参加してくださいました。
うーむ、しかし結局全員が顏合わせたの本番の一時間前。ぶっつけ本番
という暴挙でした。
福引きの南方妖怪さんもお疲れさまでした。

で、怪談。
まずは林屋正雀師匠の高座。客席で聞けないのが残念でした。
加藤夏希さんは快活な才媛で、物販ブースで売り子までしてくれるという
サービスぶり。しかも妙に笑いのツボが近いのでやりやすかったですね。
昨年に引き続き栗田ひずるさんの朗読もあり、隠れキャラの「幽霊ちゃん」
まで登場する盛りだくさん。
で、福引きになって大笑い。いや、Tさん本当に青く塗ってるし。
客席の笑いを一気に浚っていきましたなあ、「青坊主」さん。
いや、もうレギュラー決定ですから、覚悟してね。

と、いうわけで以下写真。




楽屋

楽屋風景。甚兵衛の多田さん(笑)。



ホンモノ!

目玉親父さん。特製です。動きます。本物だから。



福引き

福引き。写真ぶれてます(笑)。いや、妖怪だから。



怪談

怪談之怪。いかがわしい感じですね。



集合

レギュラー4人+栗田ひずるさん(左)加藤夏希さん(中央)。
でもって幽霊ちゃん、青坊主ちゃん。
本職はなんなんだ君たち。




◆で、休暇。
家族で鳥取島根に行ってきました。みぢかい夏休み。
はあ、境港にもご挨拶をしてまいりましたとも。
で、今年は10月26日に鳥取県境港市で「第7回・世界妖怪会議」が開催
されます。
うーむ。今年は大変だなあ。
ちなみに僕が脚本を書いた「境港妖怪朗読劇」2本の公演は、11月2日
だそうです。


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■まるひの秘書ヒショバナシ

いやー、ガンズ来ましたね! ガンズ&ローゼズ! 9年ぶりっ!
8月17日、千葉マリンスタジアムのスタンドで私「アクセルぅぅぅぅ♪」と、目を
ずっとハート型にしておりました。曲によってはそのハート眼から涙がこぼれ
そうになったり、両手のコブシを突き上げて「うおおおおおっ」っと叫んだり、
ピョンピョン跳びはねたり・・・。至福の2時間、イイトシして思いっきり騒いで
きましたです。
ええ、周りもみーんなそうでしたからね。いいのだいいのだ。
同じイベントにハノイロックスも出演してたし! マイケル・モンロー様も、
お元気そうで何よりでした。
できれば翌日のワイルドハーツとモリッシー様も観たかったですなあ…。
(直前までガンズ以外の出演者を知らなかったアホな私です)
と、これは東京と大阪で2日間に渡って開催された「SUMMER SONIC」なる
ロックイベントのお話でした。洋楽(ハードロック)嫌いな方ごめんなさい。
ま、とにかく私にとっては、忘れかけていたロック魂再燃! の良き夏休み
でありました。うひ。

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■編集者Sのウラ情報

今回はいくつかお知らせがあります。ひとつはこのコーナーの上の方にある
「燃えよ山椒大夫」「安寿のがまぐち」「さまよう厨子王」の第1号から49号
まで、約一年分を一冊にまとめたものが、タイトルもすばり『大極宮』として
9月10日に角川文庫から刊行されます。
ずっと愛読されたてきた方にも、楽しんでいただけるよう再編集してあります
ので、ぜひ読んでくださいね。
もうひとつは、9月25日頃から、全国の有力書店300店ほどで、「大極宮
フェア」を開催します。これは大沢オフィスと角川書店、幻冬舎、講談社、
光文社、中央公論新社の共催で三人の新刊、既刊28アイテムを取りそろえ
展開するものです。
このフェアにあわせ、大沢『砂の狩人(上下・幻冬舎・四六版ハードカバー)』
宮部『クロスファイア(上下・光文社文庫)』京極『絡新婦の理・講談社文庫』
『覘き小平次(中央公論新社・四六版ハードカバー)』など、お待ちかねの
新刊が刊行されます。
なお新刊は、フェアとは別に発売日を各社設定していますので、展開書店、
書名等などとあわせて順次お知らせしていきます。
お近くに実施書店がありましたら、覗いてみてください。(S)

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■ノリノリ編集後記

妖怪会議でグッズをお買い上げくださった方々、ありがとうございました。
イベント常連の方や、“Reading Company”のTシャツを着て来られた方…
なんだか心強かったです。
ところで、当日会場で販売した『“当り(出演者直筆サイン入り)混入”記念
ポスター』。“当り”混入率25%以上とうたって販売していましたが…
実売数で確認したところ、35%だったことが確認されました。
売り子をしていて、“当り”を引き当てた人のリアクションが少なかったので、
売れ残りが“当り”ばかりじゃないかと心配していましたが、ホッとしました。

今週から大極宮書店で記念Tシャツの販売を始めましたので、当日会場に
来られなかった方、ぜひ買ってくださいませ。
よろしくお願いします。
(バヂャーでSS産駒を買うのが夢だったのに…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆妖怪会議に友人と参加させて頂きました。
そして福引大会で、友人が怪談之怪「京極賞」のブックエンド&黒手袋を
射止めました!!
彼女は「誘ってくれたから」と私に手袋をくれました。もう感動感動大感動!
という訳でブックエンドは大阪市内のマンションに住む友人の部屋、
手袋は岡山県北部の古い家にあるうちの神棚(笑)という、場所も環境も
全く違う2ヶ所に鎮座することになってます。
京極先生素敵な賞品を本当にありがとうございました!
私はとっても幸せです。
ところで、手袋に洗濯表示がないんですが、洗濯する時はどうしたら
いいんでしょうか…
よかったですね〜。私はその日、二階席で当選(座席)番号が読み上げられる
たびに「くぅぅぅぅぅ! いいなぁぁぁ!」と身をよじっておりました。
手袋は革製品ですから、家では洗濯できないと思いますたぶん・・・。
クリーニング屋さんにきいてみるのがいいかもです。(まるひ)

◆いつも楽しく読ませていただいております。
ところで、7月の本の新刊情報に載っている「大極宮の謎」という本は
発売されているのですか? どこの本屋さんへ行っても並んでいなくて。
発売延期となっているのでしたら、いつ発売なんでしょうか?
だんだん「発売自体が嘘なのかも・・・?」と心配になってきてしまって・・・
お願いします。
今週のS氏のコーナーに書いてある角川文庫の『大極宮』がソレですよぉ。
(まるひ)

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