Back logo



 第67号へ 第68号 2002.7.26 第69号へ 
 最新号へ    


▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼写真館

▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆京極の書き下ろし長編『覘き小平次』の進行度…60%

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆梅雨明け!
そして、夏休み進行モード……かよ
梅雨が明けたのでウォーキングもしたいが、熱中症も怖い。悩む。
(アンケートの書き込みで指摘されたように、ほんとダイエットネタが多い)
だがやっぱり、青い空にギラギラ照りつける太陽は、いくつになっても好き
だなぁ。
気持ちが高揚してきて、仕事なんかやってる場合じゃないぞ!
という気になってくる。
だが…そこはじっと我慢我慢。
今は夏休みに向けて、原稿を書き貯める季節なのだ。
新聞連載が始まるからね。

◆東北遠征!
山形と福島でお会いしましょう。

▲TOP
■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆壊れちゃった
京極さんの『塗仏の宴 宴の始末』を読んでいたら、ちょうど半分ぐらいの
ところで本がぽっきりと折れ、ページが脱落してしまいました。
わー、壊しちゃった!
わたしたちのあいだでこんなことを述べるのは、究極の"仲間褒め"になっ
ちゃうから控えていたのですが、この際白状しますと、ミヤベは京極さんの
"講談社のシリーズ"の大ファンなわけでして、それはそれはしつこくしつこく
繰り返し読んでいるわけです。
そしたら、壊れちゃった。
こんなこと、ファミ通の攻略本(いわゆる"大丈夫本"ですね)の『タクティクス
オウガ 公式ガイドブック完全版』で、"デネブのお店"の開店スケジュール
が載ってるページが脱落しちゃったとき以来ですよ。
ついでながら講談社のシリーズ≠フなかでは、キャラはいさま屋さんと
多々良先生が好き♪

◆間違いです
一部で、ミヤベは昔、『火車』の取材でたいへんお世話になった弁護士の
宇都宮健児先生の法律事務所で働いていた――という情報が流れて
いるそうです。確かにミヤベは法律事務所の事務員をしていたことがあり
ますが、それは宇都宮先生の事務所ではございません。
『火車』の後書きとミヤベの経歴を見比べて、早合点をなさった方がおら
れるのでしょうね。そういう噂がお耳に入ることがありましても、間違いです
のでご注意くださいませ。

◆今週のゲーム女のひと言
チュンソフトさんから、『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』をご恵送
いただきました♪ 嬉しい!
ちょうど、ソフトが届いた翌日に、推理作家協会の理事会で作者のお一人
である我孫子武丸さんにお会いしたので、ちょこっとお話をうかがい、
「今度の『かまいたち』にはオートプレイがありますよ」という耳寄りな情報を
ゲット。夏バテでくたびれているときでも、オートプレイで『かまいたち2』を
楽しめるというわけです。
オートの場合でも、ランダムに選択肢が選ばれるので、
充分にサスペンスフル!

今度の『かまいたち2』では、我孫子さんと田中啓文さん、牧野修さんの
3人でシナリオを創っておられるのですが、このお三方には、『三人の
ゴーストバスター』という合作小説もあります。
で、『ゴーストバスター』を書いたのがきっかけで、『かまいたち2』のシナ
リオを三人で創ることになったんですかとお訊ねしたところ、実は順番が
逆で、『かまいたち2』の方が先だったんですって。
それがとても楽しい仕事だったので、もっと3人で何かやりたいねという
ことで、『ゴーストバスター』が誕生したのだそうです。
こういうふうに、仕事が次の仕事を生んでつながっていくというのは、
ハッピーですね♪

▲TOP
■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆(安)。
『どすこい(安)』という本がでるそうで。
えー『どすこい(仮)』の軽装判ですね。安くなってるから安。それだけ。
内容はほぼ同じです。“SPEED”が“松浦亜弥”になってるのはノリノリへの
サービスってわけではないですが(笑)。
時事ネタですからね、あの手のもんは。ただ、全部いじっちゃうのもどうかと
思ったのでほとんど変えませんでした。
いや、すげー古いネタはいいんですが、逆に3、4年前に流行ったネタって
憶えてないでしょ?
記憶のスミにもないでしょ?
下手に憶えていてると結構恥ずかしかったりするし。
これがもっとずっと後になると、いい具合に発酵してくるんでしょうが、半端な
時期に開封すると半端に腐っていて(笑)。
その中途半端感がなんともいいかも(いいのかよ)。まあ、そういう風にC嬢が
いうものだから。
そういえば『どすこい(安)』初期表紙企画案は、お太りあそばしているタレント
さん達四五人が昔の『明星』の表紙のように肩を組んだり顔を寄せあって
にっこりしているというもの。見てえよそれ(笑)。
で、豊満タレント数名に打診した結果(本当に打診したのかよC嬢!)喜んで
即やりましょうと言ったのはひとりかふたりだったとか。
事務所がいやがるわなあ(笑)。
それならとことん安っぽく作りましょ、というコンセプトになったとか。
で、タイトルはどうしましょと言うので「そんなら(安)でいいじゃん」と僕が
言ったらそのまんまに(爆)。
そういう本です。でもさ、集英社……あのサイズのノベルスあったか?

◆(東)。
オフィス会議(7/16)の日程に便乗して幻想文学の東編集長と対談をさせて
いただきました。
まあ東さんは怪談之怪の仲間でもある訳ですが、お互い季節労働者的に
夏場は忙しいわけで。
しかし、デビュー直後に東さんのインタビューを受けた時は緊張したなあ、
なんて昔のことを思い出したりして。
しどろもどろだったことを覚えてます、ハイ。
今回は怪談じゃなくて妖怪本のお話。bk1の企画ですから紙にはなりません。


対談中


◆(稀)。
あのですね、吃驚したことがあるですよ。
以前、この欄でご紹介した(たしか61号)多田・妖怪馬鹿・克巳さんと東雲・
妖怪絵師・騎人君のセッション本『新妖怪双紙・百鬼繚乱』。
それから未刊の妖怪文献を収録した国書刊行会の『妖怪稀覯本集成』
(こちらは63号だっけか)。
これ、どちらも私が帯文を寄せさせて戴いた本なんですが、この二冊、ほぼ
同時に刊行されました。
ところが。
開けてびっくり。タイトルがですね、一方は『百鬼繚乱〜新妖怪双紙』に、
もう一方は『百鬼繚乱〜江戸怪談・妖怪絵本集成』に変更されていたですよ。
両方ともメインタイトルが『百鬼繚乱』。で、両方僕が推してるし(笑)。
知らなかったんです、変更。
いや、たぶんどっちの会社もお互いのこと知らなかったんでしょうが。
僕は見てませんが、広告も一緒に出てたとか。
わははは。注文する書店の人は混乱するでしょうね。
迷ったら両方ゲットだ(笑)。

◆(誤)。
前回の妖怪フィギュアの数ですが、僕は27体と書きましたが、全部で29体
だそうです。
集めるのがいっそう大変ねえ。

◆(グラ)。
↑タイトルが厳しいな(笑)。グラフィックのお仕事のことですね。
文芸春秋から刊行される「本格ミステリーマスターズ」の装丁が完成。
第一回配本は、島田荘司・山田正紀・柄刀一の三氏という豪華メンバー。
ふふふふ。装丁すると早く読めるのね。わっはっは。

魔神の遊戯 僧正の積木唄 凍るタナトス


装丁は他にも山口雅也さんの講談社ノベルズ版『十三人目の探偵士』
なんかをやらせていただいてます。
山田誠二君脚本監督の新感覚古典怪談ドラマ・『妖奇怪談全集』第一巻
(二話収録)のジャケを作りました。これ、前にも言いましたが編集と音効も
僕がやってます。ナレもついでにやってます。
それにしても最近見かけなくなったお岩メイクがすてきな三輪ひとみさん(笑)。

妖奇怪談全集

明治座の『必殺仕事人』パンフなんかも出来ました。

必殺仕事人


※それぞれの画像をクリックすると大きなサイズでご覧になれます。(重いです)


▲TOP
■お客様写真館

◆大極宮ミーティングが行われた7/16、大沢オフィスにはこんなお客様も
いらっしゃいました!


厨子王の前にぶら下がっているのはクイックル・ワイパー・・・


東京にいらしていた瀬名秀明先生が
秘書の方と一緒にオフィス見学(?)


山椒大夫と瀬名先生


お土産の"ずんだ饅頭"美味しゅうございました!


▲TOP
■まるひの秘書ヒショバナシ

2002年日本推理作家協会チーフブレンダーの栄誉に輝いた(詳細はバック
ナンバー第66号にて)、桐野夏生先生の公式サイトが7月15日にオープン!
いやはやこれがもうセンス良くてカッコイイのなんのって・・・
いったいどういう技を使えばこういうことができるんでしょう。
マネしたくても、私にはさっっっっぱりわかりませんとも! ぅぅぅ
はい、わからないので、「大極宮もこういうあかぬけたサイトにしなさい」という
ご意見は受け付けませんですよ! できないんですからっ! きっぱり!

というわけで、公式サイトはこちらです→→→桐野夏生HP

くれぐれもウチと比べないでくださいね・・・ビクビク。

▲TOP
■編集者Sのウラ情報

なんか最近厨子王の原稿が早くて、プレッシャーかかりまくりのわたし
ですが、厨子王が早くなればなるほど遅くなるという、どっちにしろまるひの
苦労は絶えないのか……。
前置きはさておき昨夜は推理作家協会の懇親会でした。
で、この懇親会、協会が賞品を用意したビンゴ大会があります。
この司会進行を山椒大夫が仕切っておりました。
ちなみに回し手は馳星周氏。
ことビンゴの司会に関しましては山椒大夫、きっと文壇一ですな。
ほんとうまいよ。声もでかいし。
なんたって自分の結婚式でまでビンゴの司会をやったとかやらないとか。
で、昨日のわたしの成果ですが、サントリーウイスキー「謎」でビンゴ。
ほかにも何人かいてジャンケンになったのですが、わたし、酒は飲まない
ので自ら辞退。手ぶらで帰りましたとさ。(S)
(辞退してんじゃねええええっ! 酒飲みぞろいの他のスタッフのために、
ジャンケンに勝って手に入れてこんかいっ!←まるひツッコミ)

▲TOP
■ノリノリ編集後記

来月ついに発売になる角川書店の妖怪フィギアは相当スゴイ!
じつは昨年、試作段階で見させてもらったことがあるのだが、色も細部の
出来もかなり良かった。
台座(ボトルキャップ)も含めて、ちょっと高級感があるし。
きっと資料的価値もある。(のか?)
これは小遣いを注ぎ込む価値アリ!
たくさん並べれば並べるほど御利益アリ!
桃の節句や端午の節句に飾ったら違和感アリ…。
…ああ欲しい。
とくに、シークレットは絶対絶対欲しい!
いや…いっそコンプリートしたセットが欲しい!!
将来『大極宮』の関係資料などを展示するプチ博物館を造ることになったら、
真っ先に収めたいモノだ。
あっ…ついついこんなに宣伝してしまいましたよ…Gさん。
とりあえず、事務所の机の上に展示スペースを空けておきます。
(8月11日、イベント会場で『怪』グッズ買ってくださいね…ノリ)

▲TOP
■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆「まるごと宮部みゆき」を買いに、本屋へ行ったのですが、
本のサイズもジャンルもわからないために、結局本屋の中を
彷徨うだけで帰ってきてしまいました。
こんな私に「まるごと宮部みゆき」を手に入れるためのヒントを
与えてくださいませ。
ちなみに、1つの本屋さんでは「売り切れ」と言われましたよ!
ううむ。ジャンルは何になるんでしょう? 文芸評論?(とあるネット書店の
カテゴリではそうなってます)頼りなくてすみません。ぺこ。(まるひ)


▲TOP


 第67号へ 大極宮トップページに戻る 第69号へ 
 最新号へ