Back logo


 第43号へ 第44号 2002.2.1 第45号へ 
 最新号へ    


▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼レポート

▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ 

◆2/1発売の朗読会チケットが売れ行き好調のようで、作家・スタッフ
一同ホッと胸をなでおろしたというウワサ。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆やってるんですけどぉ…
『未来形J』に差し込んだ“大極宮通信”のアンケートハガキが
事務所の方に届いてくる。で、ご意見ご希望欄を読んでみると…
「もっと仕事をしてくれ(原稿書け)!」という声が多い。
ああ、やってるんですけどぉ…。
飲みに行ったり釣りやゴルフもしてるけど、仕事は一番してるよ。
ここのところ一冊に対する原稿の枚数が増えているから、
毎月とかふた月に一冊出すのは難しい。頑張ってはいるんですよ。
今のペースですら、多いとなげいている今日この頃なのに…。
読者に納得してもらいながら安定した供給をしていくのは、やっぱり
難しい。大量に書けば一時的には喜ばれるけど、時間がたてば飽きて
離れられるだろうし…同じ内容ばかりと思われるのも嫌だし。
今は一冊を書くのに一年とかそれ以上かけている。
そういうのを平行して2、3やってると…
けっこうな仕事量だけど。

◆朗読会へ向け
『雪蛍』で読もうと思っていた部分が、普通に読むと40分かかることが
判明(持ち時間20分なのに…)。
台本用に、一所懸命原稿を削りました。
意味が伝わるように削るのは苦労した。
深夜ひとりで三回も声を出して読んでしまったよ。

▲TOP
■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆仰天
29日は推理作家協会の新年の親睦会で、例によって銀座に流れ、
夜中過ぎまで楽しくどんちゃん騒ぎをして帰宅しました。
で、翌朝朝刊を見たら、田中真紀子外務大臣が「更迭」ということで
仰天しました。ニュースでも言ってたけど、なんか「三方一両損」という
カンジの処置ですねえ。
素人の思いつきだけど、外務大臣はもともと激務なのだし、その上に
外務省っていろいろ改革しなくちゃならないのだから、この際、外務大臣を
二人にしたらどうでしょうね?
内部改革担当と、外務担当と。一人で全部やるのは無理だと思うなぁ。
ダメかしら。法律を変えないとできないのかな。

◆今週のゲーム女のひと言
天狗兵、キライ!

▲TOP
■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆カルタ。
いや、最近カルタが熱いですね。外は寒いが。
カルタといってもいろいろですが、まあいろいろと。
札関係ね。某カルタ。
某伝説探訪家の人とその周辺が火付け役。僕も燃やされてしまった。

◆国営。
放送のスタジオに。先日の取材に引き続き、NHK『トップランナー』の
収録があったのですね。

世の中、何が起こるかわかりませんので(先週号参照/笑)遅刻を
警戒して収録日のお迎えは早目に。
が、用心すると何も起きないの。とっとと渋谷のNHKに到着。
考えてみればそうたびたび事故や事件に巻き込まれてたまるかという
気もするし。
なんだかわからないけど、どこかの小部屋に。
(A−10番の楽屋です。隣は、はなさんの楽屋でした/ノリノリ補足)

早すぎ(笑)。僕の関係者、誰もいません。
座敷に一人ポツンとひとりきり。
ああ空しい(編集者は食堂で飯を食っていたと言う噂)。
そのうち楽屋に関係者や編集者がぞろぞろと顔を揃え、部屋満杯。
どっちかにしてよ。
でもって某カルタ話で盛り上がる。いきなりマニアック!
(某カルタについては、また後日お話しすることでしょう/ノリノリ補足)

ディレクターさんに案内されて、スタジオやセットの下見。せっせと手際
よく準備をされていました。
セットには、見なれた張り子も鎮座しています。おお。
その時、なんとなくイヤな気配が。締め切りを催促するような視線。
ふと見るとスタジオの大きなモニターになにやら見慣れた顔が。
あ! あれは半眼になった某社編集長Dさんではないかっ!
気がつくとスタジオやメイク室や廊下にあるモニタにまでDさんの顔の
静止画が。わはははは。恐い。
番組関係者は気にしている様子はありませんでしたが、こりゃ結構
すごいロケーションかも。Dさんの部下O君は怯えるし。
(本番中に判ったんですが、インタビューに出てたんですなぁDさん/
ノリノリ補足)

さて収録。スタジオには約80人の観覧希望者が。みっしり。
でもって、いきなり畳に座らされて、「カルタ取りしてください」って……
聞いてないよそんなこと!
見れば多田克己監修の妖怪カルタが並んでるし。
何故カルタ、と問うと、ええまあ何となくという答え。
か、カルタの祟りかい。

でもって打ち合わせよりも台本の項目増えてるし(過去最厚と田辺君は
いっていた)。
それに、それぞれ短い時間内では気の利いたでアドリブもできないし、
説明の面倒なことばかり聞かれるし(笑)。
司会者のお二人はわりかし寡黙型だし(笑)。
そもそも文福茶釜を知らないという人にぬらりひょんを説明しろと
いわれても……。それだけで一時間ください、って感じでした。
ま、田辺誠一さんと久しぶりにお会いできて嬉しかったですし、
はなちゃんの菓子はうまかったですが。

案の定予定を大幅にオーバー。
45分番組なのに3時間ぐらい喋りっぱなし。
たぶんサクサクとカットするんでしょうから余計に分かりにくいかもねえ。
いや、テレビは恐いですねえ。作る方が向いているなあ。
スタッフ体質なんだよなあ。

2月7日放送です。

◆トラヒゲ。
先週の週刊大極宮で書いトラヒゲ危機一髪。
「そりゃ黒ひげじゃないのさ」という御指摘が。
そうだっけ。そうかもね。そうだな(笑)。
トラヒゲ、ひょっこりひょうたん島じゃん。
(声/熊倉一男)

▲TOP
■ノリノリレポート

◆1月27日(日)
京極さんが出演する、NHK『トップランナー』(2月7日放送)の
収録現場に行ってきました。
3時間近い収録では、僕も初めて聞くような話もありました。
でも…大幅にカットされるでしょうから、どこが放送されるのか
わかりませんが、楽しめる番組になると思います。
(VTRで大沢さん、宮部さんも友情?出演)
皆さんお楽しみに。お忘れなく!


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


ふむふむ

楽屋でディレクターさんと打ち合わせ。
先日の打ち合わせのときより、コーナーが増えてる!
3時間でも終わらないよぉ…。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


どれどれ

収録に備え、メイクしてもらう京極。
“マックナゲット柄”のタオルを掛けられてます。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


ほうほう

特別に用意された妖怪セット。
文庫の表紙に使用された張り子もゲスト出演。
消火器が準備されているということは…


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


本番中

無数の蝋燭に囲まれた異空間。
本番ではこうなりました。
冬の妖怪話に、厳粛なムード。

舞台のアップ


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


じー

“TR”の扉をくぐると、
一転して明るいムード。
長時間の収録に耐えぬいた観覧者は80人。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


美味そう!

これがウワサの手作りお菓子!三つ目です。
セサミストリートに出てきそう…。
(京極さんが本番で食べきれなかったので、
残りは僕が楽屋で頂きました。
はなさん、ご馳走様でした)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


ナイスな記念写真

感動の一枚!!
この一年、カメラを抱えていろいろ出没しましたが、
こんなに快く撮影に応じてもらえたのは初めてです。
司会の田辺誠一さん(映画『怪』で“又市”役も
演じられました)と、はなさん…ありがとうございました。
皆さんカッコイイ!!


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

放送は、NHK総合
2月7日(木)夜11:00〜11:45
です

▲TOP
■まるひの秘書ヒショバナシ

おーほっほっほっほっほっほっほっほ!
と・・・今週は、謎の高笑いから始めております。

いえね、1/26(土)に「日本推理作家協会麻雀大会」ってのがあったん
ですよ。毎年の恒例行事らしいんですけどね。
大沢「推協の麻雀大会があるんだけど、出るかい?」
まるひ「えー、いいんですかあ? 私、点数計算できないんですけどお」
大沢「ダイジョブダイジョブ、んなもん誰かが数えてくれるから」
まるひ「んじゃ出ますうう。わーい、ホンモノの麻雀久しぶりだー♪」
なーんて私、軽いノリで初参加を決めてしまったです。
ここ何年も、麻雀はもっぱら東風荘(インターネット雀荘)オンリー。
自動的に点数計算やってくれるから、いつまでたっても「符」が覚えられ
ないサルのまんま。
そんな私ですから、順位がどうこうよりも「めったにない実戦を楽しむ」こと
が参加の目的でありました。
(あ、もし大沢と同じ卓になったら、大沢にだけは勝つ! というのもあり
ましたな。残念ながらオフィス内対決は実現しませんでしたけど)
その無欲さがよかったんでしょうかねー。ムフフ。

大会参加者は総勢36名。4回戦やったその合計得点で、最終順位が
決まります。
自分以外の出場者(作家や編集者の方々)がみんな強そうに見える中、
3着−4着−3着とまあ、予想どおりパッとしない成績で3回戦を終えた
時点で、私の中間順位は27位。かたや大沢は8位。
ま、順当っていや順当ですわね。
とーこーろーがー!
最後の4回戦、なんと私に「こんなところで今年の運を全部使ってどうする
んだ(by 井沢元彦先生)」と言われるほどのバカヅキがやってきまして!
その局だけで10万点オーバー!
なみいる強豪を25人ゴボウ抜き! 気がつけば堂々の2位ざます! 
おーっほっほっほっほっほ!(得意満面)

こんな嬉しいことはそうそうないので、すでに上のコーナーにいっぱい
写真がありますけど、こっちにも載せてしまうのでっす!


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


連続爆弾事件の犯人はコイツだ! と言っている

試合開始前から早くも繰り広げられる舌戦

山椒大夫 vs 藤原伊織先生



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


がんばっている?まるひ

まるひの3回戦

(左から)光文社Y氏・井沢元彦先生・大森望さん

という濃ゆいメンツにビビりながらも3位の大善戦(?)



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


がんばれなかった大沢

大沢の4回戦

じゅうぶん優勝を狙える位置にいたのに・・・

この回ビリで総合順位転落・・・プ



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


順位 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計得点
まるひ 2位 25900 23000 29600 114100 192600
大 沢 13位 28700 57400 39900 20600 146600

わははははは


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

大沢の悔しがったこと悔しがったこと・・・
「ゆめゆめこれで"自分は麻雀が強い"なんてカン違いすんなよっ!」と
捨てぜりふを吐いて会場から去っていきましたです。
思いませんわよ、ソンナコト。思いませんけどね・・・
大沢に順位で勝ったという事実には変わりなし!
おーっほっほっほっほっほっほ!(止まらない高笑い)

▲TOP
■編集者Sのウラ情報

今週は毎晩おそまきの新年会続きで、深夜帰宅や朝帰りが続きちょいと
疲れ気味です。
昨夜(1/31)は、大沢、宮部が選考委員の「日本ホラーサスペンス大賞」
の授賞式だった。今回も2人の受賞者がプロ作家の道を歩み始めた。
ご存じのとおり、毎年かなりの数の新人作家がデビューする。
昨夜のホラーサスペンス大賞だと幻冬舎、新潮社、テレビ朝日が主催し、
各社の編集者や新聞などを招きホテルで授賞式が行われる。
幸せな作家デビューだ。
授賞者には主催社の担当者が寄り添い、才能ある新人を求めている
多くの編集者が挨拶に訪れ、手元には名刺の山が残る。
それは評価されるかどうかわからない作品を書き続けた努力と才能に
対するご褒美、だろう。
しかし昨夜を限りに祭りは終わり、これからはただひとり机の前にすわり、
キーボードを打ち続ける孤独な毎日が始まる。そうして評価される作品を
書き続けたものだけが、今度はもっと大きな賞を得、また雛壇の上に
立つことができる。しかしその数はあまりに少ない。(S)

▲TOP
■ノリノリ編集後記

京極さんがテレビ出演することになったが、大沢さん、宮部さんも含めて、
他の番組でもちょっと見てみたいなぁ。
(事務所的には絶対NGだと思うけど…)例えば『クイズ ミリオネア』。
みのもんたとのバトルが観たい!
眉間にシワを寄せ「ファイナルアンサー」と、シブく語る姿。
編集者をはじめ助っ人も強力な布陣をそろえられるだろうから、高額
賞金もゲットできそうだけど…。
もしくは『東京フレンドパークU』。
体力的な心配はあるけど、一枚ぐらいは金貨を獲得できるでしょう。
そしたら…“パジェロ”欲しいなぁ。
パリダカを制した“パジェロ”欲しいなぁ。
バヂャーの社用車に“パジェロ”欲しいなぁ。
でも、もしかして…
ダーツを投げないで、金貨を持ち帰ったりして?
                 (“守銭奴”魂…ノリ)

 ▲TOP
■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆Q&Aって気軽に質問していいところですよね?
あまりのパスの多さ(パスするなら質問そのものを掲載しなくても
いいのでは?)と、まじめに答えるとツッコミが入る様子をみて
自分は質問しないでおこうと思いました。
見て楽しむだけにしておきます。
気軽に質問送ってくださっていいんですよー。作家たちも気軽に
「パス」してますから。わはは。「パス」のも"あえて"載せているのは
「これと似たような質問をしても、作家たちは答えないですよ」という空気を
読みとっていただきたいからなんですね。そこのとこをご理解いただけると
幸いです。(まるひ)

◆1/28に当HPを知り、週刊大極宮のバックナンバーを読み漁って
おります。そこで気が付いたのですが、第23号から第22号に戻る
アイコン(上部の)が、『第23号へ』になっています。
(今まで誰も気が付かなかったのかなぁ?)
まるひ様、確認してください。
確認しましたー。間違ってましたー。こそこそこそっと直しましたー。うひ。
ご指摘ありがとうございます!(まるひ)


◆何時も楽しみにしてます。
さて、今回(43号)写真館を拝見して「おや?」と目に留まったものが
ありました。
京極先生の写真に煙草が写っていたのですが、なんか見覚えあるなー
なんて見入ってました。緑パッケージの方を。
…いや、あるはずですよ。自分同じのを吸ってるじゃないですか(笑)
あれって、京極先生のですか?
だったら、一寸嬉しいかも〜。
なあんて、プチ幸せなひと時でありました(笑)
更新作業大変でしょうが、頑張って下さいね。
次回もちんまり待っています♪
ええと、あの緑の煙草は・・・京極のではなく・・・隣に座っていた
ミヤベのです。(ちなみに私も同じの吸ってます。ってどうでもいいか)
京極の煙草は・・・左側に写ってる方ですよー。
あ・・・せっかくの幸せ気分を壊してしまったかも・・・ぁぅ(まるひ)


◆情報を集めようと雑誌なんかを探し漁るより、
ここに来ればよかった・・・。
でも、雑誌に載るものと文庫や単行本の発売日なんかは分けて
表にしていただけると見やすいです。
おおっ! なんという具体的&建設的なご意見でしょう!(喜)
さっそく参考にさせていただきましたー♪(まるひ)

▲TOP


 第43号へ 大極宮トップページに戻る 第45号へ 
 最新号へ  
大極宮トップページへ戻る