週刊大極宮バックナンバー

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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王
▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆山椒大夫が出品した「生原稿」の落札額は、実は福井晴敏さんよりも高かったらしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆満員御礼
 このところオイラの最大かつ唯一のストレスの原因となっていた「日本推理作家協会設立60周年記念イベント 作家と遊ぼう! MYSTERY COLLEGE」が、11日の日曜日に立教大学にて行われました。
 オイラは早めに会場入りしようと思って午前8時に行ったのだが、その時点ですでに開場待ちで並んでいる女性のお客様が10人ぐらいいらしたのにはびっくり。
 その後、あいにくの雨模様にもかかわらず、有料入場者数は1,300人近くに達したものと思われる。開場と同時にイベントはお客様の熱気に包まれ、オープニングセレモニーの直後から、サイン会やティーパーティー、トークショーなどの整理券を求める人の長蛇の列ができ、どの会場も大入り満員。オイラ自身が参加するイベントがいくつかあったので、すべてを観て回ることはできなかったのだが、あきらかにお客様が熱心にこのイベントを待っていてくださったのだということが伝わってきた。

オープニングのごあいさつ(理事長として)

 いろいろあった中でも一番驚いたのはオークションで、出品してもらった段階では「コレ…いったい誰が買うの!?」と思えるような、これじゃあフリーマーケットかバザーだろうと言われていた品物が、次から次に高額な値段がついたこと。
 たとえば福井晴敏氏出品の“映画『ローレライ』で使われた大砲のハンドル”。文鎮以外には使いようがないシロモノなのだが…それに5万円の値がついたときにはズッコケました。

出品者の福井さんもビックリ! 5万円の瞬間

 結局、ふたを開けてみたらオークションと入札を合わせた総額は100万円以上の売り上げ。これはすべてチャリティーさせていただきますが、出品してくださった会員の皆さま、ほんとにありがとうございました。
 それにしてもオークションに参加されたお客様…お金持ちですね。好きな作家のグッズを買うために、銀行の封筒からつぎつぎにお札を出す姿をみて、最前列に座っていたオイラはため息がでました。

呆然…

 事件、事故らしいことはなにひとつなく、無事にすべてが終わり、フィナーレが始まったときには会場となったホールは大入り満員。このためだけにお客様は帰らずに皆さん残ってくださって…ミステリーとミステリー作家を愛してくださっている気持ちがひしひしと伝わってくる状況でした。ありがたかったです。

 その気持ちは、参加したすべての協会員や編集者も感じていたようで、イベントが終ったあとの打ち上げ会でも、お客様のテンションがそのまま移って、異様にハイテンションな二次会でありました。そこで理事長として参加者にお礼を述べたのだが、逆に「とても楽しかった、ありがとう」と言ってくれた人もいた。
 とりあえずうまくいってよかった。正直なところ会員も編集者も、このイベントにやりたくて関わった人はほとんどいなかったと思う。普通の考え方をするならば、そんなヒマがあったら家で原稿を書いていた方がいいとか、仕事をしてくれという思いがあるだろう。でも、やはり読書ファンの皆さまに何らかのかたちで恩返しができ、それをよろこぶお客様の気持ちがダイレクトに伝わってきて受けとめるという意味では、やってよかったとつくづく思う。

 さすがにその日は四次会までは行ったものの、午前1時でグロッキー。帰りました。

 最後にこの場をかりて…
 イベントにお越しくださったお客様、手伝ってくれた編集者のみなさん、参加してくれた作家諸氏を含めて…心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。

ありがとうございました

 で、今週末はわれわれ「大極宮」のイベント、朗読会が控えています。それが終るまでは体調管理に気をつけねば…。
 それでは会場でお待ちしております。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆「ゲーム化会議」 with ゲーム女は大にぎわいでした♪
 11月11日立教大学キャンパス内で行われました推理作家協会設立60周年イベントにて、宮部が参加いたしました「ミステリー本ゲーム化会議」。
 おかげさまで大盛況! 定員250名の教室がいっぱいになるほど大勢のお客様にお越しいただきまして、たいへん楽しく、にぎやかにとりおこなうことができました。
 まことにまことにありがとうございましたm(_ _)m。
 ゲーム化会議(またの名を「日本文学ふいんき語り」)ユニットの麻野一哉さん・飯田和敏さん・米光一成さんは、
「ゲームといえばコスプレでしょう♪」
 という宮部に付き合い、お三方揃って執事のコスプレ(^o^)。実は、ドンキホーテで買い込んだ宮部のメイド服とは異なり、お三方の衣装は、タップダンス用のちゃんとした正装を、貸衣装で調達してきてくださったものなんです。とってもよくお似合いでした。スタッフからも、「素敵〜♪」「可愛い〜♪」の黄色い声が。うっふっふ♪
 御出演+御コスプレ(^o^)。厚くお礼申し上げます。おかげさまで、とっても楽しかった!

ゲーム化ちゅうに作者が乱入! 右側は麻野一哉さん

 で、執事といえば、もうお一方。
「乱歩邸散策+ミステリー資料館探訪」ツアーでは、宮部、ミステリー資料館で権田館長と新保博久さんとご一緒に、ツアーのお客様をお迎えしました。
 その際、新保教授もメイドの宮部に付き合って執事のコスプレを! 白手袋もバッチリ! これまたよくお似合いで(宮部、発見したんですけど、執事スタイルってカッコいいんですよ♪)この出で立ちで二人並ぶと、映画『日の名残り』みたいだよねぇ〜♪ なんて、悦にいってた宮部でありました。ありがたや、ありがたやm(_ _)m。

コスプレその2。左が新保博久さん

 では、引き続き今週の土曜日は、リーディング・カンパニー。恒例「大極宮」の自作朗読会でございます。チケットをお買い求めくださいましたお客様のために、今度の週末は、どうぞ好天に恵まれますように。

※この日の「ミステリー本ゲーム化会議」については、米光一成さんの「こどものもうそうblog」(2007/11/10と11/12)でも詳しく紹介されています。ぜひご覧ください〜。

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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◆やっと
 日本推理作家協会60周年記念のイベントが終わりました。
 本来、読者と作者の接点は作品だけ。それがもっとも望ましい形だろうと考えます。
 それでも、なんやかやと担ぎ出されることは多いわけで。
 でも、今回はVTR編集スタッフとして参加しただけですからね。裏方です裏方。トークじゃなく前説だったし。五分の。

前説ちゅう。右は我孫子武丸さん

 天候もイマイチでしたし、いろいろと不手際も多かったことと思われますが、お楽しみいただけましたでしょうか。
 ご来場くださいましたみなさんありがとうございました。そして申し訳ありませんでした(笑)。

満員御礼!

 もうしませんから、許してー。

許してー

◆なぞの
 イベント当日の夜、謎の宇宙人と会合。いや、オカシクなっちゃったわけじゃないんですが。
 詳しくは、来月。

◆そして
 朗読会ですね。どうにかしそうですね。がんばります。

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■編集者Sのウラ情報

 11日のミステリー・カレッジ、あいにくの雨のなか大勢の方に来ていただきました。楽しんでいただけたでしょうか。特にビデオをご覧になった方、大極宮ビルなんて存在しませんからね。スタッフは本物ですが。オチはまあ……。個人的にはトークセッションなんか全部聞きたかったのですが、厨子王、安寿にくっついていましたのでそれもかなわずでした。みなさんもイベントが重なってどちらにしようか悩んだ方もいらっしゃったでしょうね。
 一時はあがった雨が終了後に激しく降りだし、夜になって雷雨となったのはやっぱり安寿の力だったのでしょうか(本人は早目に帰ったのですがね)。
 そんなわけでこの原稿は木曜に書いています。それは明日は朗読会のリハーサルだから。異常気象にみまわれませんように(S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名
 ギターを抱いた大極宮
 かしまし娘ですねそうですね! って、ひとりは三味線だけど…。

 タイムスケジュールを見るとわかりますが、催しがどれもビミョーにずれて重なってますね。狙いを絞るか、それともアレコレいろいろ回るか。参加された方々にとっては、攻略ルートの選択に悩ましくも楽しい一日だったことでしょう。
 イベント会場はどこも出入り自由で、ホントに学園祭のような感じ。私は"絞った"クチですが、途中入場、途中退場する人もけっこう見られまして、「ああ、攻略してるしてる! がんばって〜」と心の中で応援してたですよ。(去年のLOUD PARKを思い出しながら…今年は行けなかった;;)
 後日、公式レポートがアップされるとのこと。ここではとてもお伝えしきれない大規模イベントの全貌が明らかに! 参加した方もそうでなかった皆さまも、お楽しみに〜♪ わくわく。

 さて、今回は一日早い更新です。それは、いつもの金曜に朗読会のリハーサルがあって、ずっと外に出ずっぱりだからです。
「トップページの更新日付が11月15日なのに、週刊大極宮は16日になってるよ! どうして???」というご指摘を毎回かならずいただきます。ま、なんていうか、その辺はあんまり深く考えないでくださいネ。週刊誌の「○月○日号」のようなものと思っていただければ幸いです。

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■ノリノリ編集後記

 推協イベント…前売りチケットを買って行ってまいりました。
 当日、まっ先に向かったのは“京極さん編集VTR上映会”。かなり前で並べたので、席も良い場所をゲット。京極さんと我孫子さんの前説、そして本編ともに…笑えた。正直、これとトートバッグで元をとった感じ。
 そのあとすぐに「ゲーム化会議」教室に移動して、宮部さんのメイド姿を拝見。ドンキに一緒に行って買った服、似合ってる! 恐るべしゲーム女。で、隣に目をやるとボカスカジャン!? …じゃなく「日本文学ふいんき語り」の御三方。ほぼツッコミなしでボケまくるスタイルが…笑えた。
 とくに大沢さん本人を目の前にして『新宿鮫』の作中に出てくるフーズハニーの歌詞にダメだししたところは爆笑(しちゃいけなかったかな)。
「日本文学ふいんき語り」と「大極宮」のコラボイベントを企画したくなりましたよ。楽しかったです。

 でっ、土曜日は朗読会。「…元とれたね」と言っていただけるイベントにしたいものです。お待ちしております。
朗読会…新商品!! 買ってくださいませ…ノリ)

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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー)

◆朝一番の飛行機に乗って、ミステリー・カレッジに行ってきました。生(なま)宮部先生を見られなかったのは残念でしたが、会場入りする北村薫先生と遭遇し、ガリレオに扮した東野圭吾先生に爆笑し、京極先生編集のビデオの最後にニヤリとし、オークションを楽しむ大沢先生のすぐ近くに座れてドキドキし・・・と1日中、楽しむことができました。先生方&スタッフのみなさん、本当にお疲れさまでした。

◆こんばんは、いつも楽しく拝見しています。
「作家と遊ぼう!ミステリーカレッジ」に参加させて頂きました。父と一緒に行ったのですが、本当に楽しかったです!
特に「消えた理事長」が・・・。大沢先生、心の広いお方ですねえ(笑)。京極先生の前説を聞かせて頂いたのですが・・・数メートル離れたところには先生がいらっしゃるのだと思うともうドキドキで・・・。お話が耳に入りませんでした・・・。映像編集の技術には親子2人で感服致しましたよ。
あ、宮部先生のメイド姿もばっちり拝見しました!可愛かった・・・。
ちなみに京極先生の手袋が欲しかったのですが、私のお小遣いではどう考えても無理なので断念。
とても楽しいイベントでした!
(他多数)

●他にも楽しい感想をたくさんいただいています。ありがとうございます〜。(まるひ)

◆いつも楽しく読ませていただいてます。
ついに誤字発見です!週刊大極宮のバックナンバー第321号と第322号の日付違いますよ。なんかうれしかったです。
毎週更新は大変でしょうが、応援してます。「裏大極宮」のチェックも忘れませんよ

●ご指摘ありがとうございます〜。何やってんでしょうかね、大アホですね、まったく。わははははっは。(と、笑ってごまかすまるひ)

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