週刊大極宮バックナンバー

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 最新号へ 2007.3.16

▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王
▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆タイ土産はラーブ味のプリッツね! と他のスタッフにお願いされていたSであった。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆月曜日
「日本推理作家協会設立60周年記念企画」ということで、讀賣新聞で毎月1回の掲載でスタートする作家のインタビュー企画の第一弾として逢坂剛さん、真保裕一さんとオイラで座談会をしてきました。
 テーマは大雑把に"今のミステリー事情"について。このところ話題となる作品がミステリーよりもむしろ青春小説やスポーツ小説が多くて、ミステリーに元気がないのではないかというところからスタート。途中、逢坂さんが「時代小説を書きたまえ」と言いだし、「そんなことを言ってはダメですよ」とオイラが釘を刺すといった展開も…。
 たしかに今から10年ぐらい前までは、ノベルズ版のいわゆる『〜殺人事件』というタイプの比較的ライトな感じのミステリーがよく売れていたんだけども、このところそういった作品がめっきり少なくなっている。それはやはり読者が減ったことを意味しているのではないか。確たる理由はあげられないけれど、その読者の一部は、文庫書き下ろしで出版されている時代小説に流れているとも思われる。読者の高齢化にともなって現代ミステリーよりも時代小説のほうが合うのだろう。

◆水曜日
「シェラザードミステリー文学大賞」を受賞された…我々にとって大先輩、夏樹静子さんのお祝いに行ってきました。同時に協会の仕事のお願いもしたりして…。当日はほかにも会場で60周年記念企画にご協力願うため諸先輩方に頭を下げてまわったので、腰が痛くなりました。

◆土曜日から
 家族でタイに行ってきます。今回はバンコクと南部のホアヒン。
 花粉の飛散量もここにきて激しくなってきているので、一週間日本を脱出すれば身体をいたわることになるかななんて。

 したがって…来週の更新はお休みさせていただきます。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆今週はお休みさせていただきます。

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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◆そして神戸
 の前に、大阪に行きました。いや、別に三都物語じゃなく。
 前泊が大阪だったわけで。なんやかやと雑務をこなし、夕方から進行の打ち合わせを。
 何の進行かと申しますと、実は「東アジア恠異学会」第三回大会の、全体討議司会役を仰せつかっていたわけです、僕が。でもって委員会の若者たちと打ち合わせをしたわけですね。
 で、翌朝早々、神戸にどーん。
 会場には会員さんの他、副代表の大江篤先生のゼミに出席されている方々や学生さん、一般参加者の方もいらしていて、結構な人数に。
 怪編集長Gさん、幽編集長東さん、それから僕の元担当である講談社学術新書のYさんの姿も。異の世界編集子N嬢は謀殺されてお休み。代わりにMFの編集N(俗称R)が駆り出され、なぜか物販担当(笑)。

 で、肝心の報告は次の通り。
 大阪人権博物館の村上紀夫さんによる「木食正禅考――享保期京都における宗教者と社会」
 兵庫県立歴史博物館の香川雅信さんによる「妖怪手品の大坂、妖怪図鑑の江戸――妖怪革命の西と東」
 関西学院大学大学院の木場貴俊くんによる「怪を語る儒者――物・事・心」
 大阪歴史博物館の井上智勝さんによる「近世の『怪異』と神祇管領長上吉田家」
 締めは京都精華大学の堤邦彦さんによる「寺と幽霊――念仏の呪法化を中心として」。

 ざっくりといってしまうなら、第一回大会では「妖怪学」との差違、「怪異学」でなくてはならない意義が問われ、第二回大会では「王権」というキーワードを軸にして歴史学との距離を測るという試みがなされたわけですが、今回は時代を「近世」特に1700〜1800年代の江戸期に絞って「儒教・仏教・神道」それぞれの「怪異」を洗い直そうという試み。それぞれに興味深い発表内容で、逐一聞き入ってしまったわけですが、ほほー、と感心して終わり、というわけにはいかないわけで。そこからなにが汲めるのか、なにが見えるのか、そのあたりの討議がなされなければいかんわけですね。
 で、そのための全体討議なわけですが、僕が司会役って……それ、大役じゃないですか!!
 うーむ、なんだかヘボな司会進行ですいませんでした、と自己批判してみたり。
 まあ、会員のみなさんの活発な発言もあり、代表の西山克先生にまとめていただいたので、とりあえず会としては恰好がつきましたし、様々な知見や興味深い視座を得ることはできたように思うので、この場はよしとしておきましょう。

 先生がた、会員の方々、勉強させていただきましてありがとうございました。

 というわけでその様子。

司会ちゅう

 その後、打ち上げがありまして。
 ギャラリーで来ていた木原・怪談・浩勝さん、東雲・妖怪・騎人くんなんかもご一緒に交じられて、なにやら楽しげに飲み食いをさせていただ
きました。
 で。

◆そうだ、京都行こう
 つうわけで翌朝早くに京都へどーん。別に三都物語じゃないんですよ、ホントに。
 行きましたのは「東映太秦映画村」。日光江戸村はにゃんまげですが、こちらはカチン太ですね←誰も聞いてません。
 と、いっても遊びに行ったわけじゃありません。仕事です、仕事。何の仕事かはまだ言えませんが、なぜか怪編集長Gや怪工作員O、怪編集子Uに村上・妖怪・健司くんも一緒。
 各所見聞の後にじっくりとミーティング。そして、さらに深いところへと導かれる怪な人々。

 というわけで、大奥の将軍様のつもりが高座に上がった噺家さんのようになってしまった僕。

噺家厨子王

 でもって、おそろしい数の小道具大道具の森に迷い込み、なぜか某番組風の僕。

某番組風

 と、いっても某番組は場所は近いけど別の撮影所だろうというツッコミはこの際なしで。
 ちなみに、映画「ゲゲゲの鬼太郎」は松竹さん(鬼太郎の家があった場所は、松竹京都映画マニアにはお馴染みの場所!)、テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」はお馴染み東映アニメーションさんですから、今年はスクラムを組んで「日本ゲゲゲ」です、はい。
 というわけで、陽が暮れるまで悪巧みをするわれわれなのでありました。

◆今週の北斎情報
 なんてコーナーは今突如として出来上がったわけですが、前回紹介したアダチ版画研究所の「百物語」。
 こんな具合で刷ってます、というところをひとつ。 

お見事!


息を呑むバレンさばき

  いやーお見事。ふつう、ズレます。
 印刷なんてトンボ(版がずれないようにする印)が四方八方についてるのに、それをキカイで刷ってるのに、で、たった四色なのにズレるんです。色校正の際に「版ズレ注意」「版ズレ直す」は常套句。
 それが……版木にちょこっとついた見当だけでびしっと決まるんですから、いやあ熟練のワザです。息を呑むバレンさばき。
 で、次々と刷り上がるその絵柄については、また次回。

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■編集者Sのウラ情報

 今日は朝からオフィスは大騒動。何があったかというと。ネットワークエラー。みんなのPCから外も内もネットワークに繋がりません。かろうじてオイラのマシンのみインターネットとメールサーバーには繋がっていました。ちなみにオイラのマシンは無線LAN、他のマシンは有線。ということはケーブルの問題かと、いろいろコネクターをチェックすれどダメダメ。ルーターを再起動かけたり、それぞれのマシンを再起動、それでもダメ。あきらめかけていたその時。隣の部屋から「繋がりました」。そうです、いきなり繋がりました。コンピュータってほんと気まぐれです。
 これで午前中が潰れました。
 それでもまだ共有書類がおいてあるNASハードディスクにはアクセスできません。ヨーコちゃんは今日中にメールしなければいけない書類があるのにーとプリプリしながらランチへ。 
 システムを組んだオフィスのSE(本当に元)が突然のアクシデントで休みと、復旧は無理かなと諦めかけていた、その時。他の仕事をしながら、NASへのショートカットを何気にポチ。これまたいきなり繋がりました。
 ランチから戻ったヨーコちゃん、書類と格闘中です。
 教訓。エラーは放っておけば直る。修復しようとするから深みに嵌まる(わけないですよ)。
(明日から大夫、数人の編集者と1年ぶりの訪タイです、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名(これまでの歴史は→コチラ
 大極宮はつらいよ

 すみません、まだ電池切れちゅうです。次号では復帰できるといいです(ブログにも)。ぺこ。

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■ノリノリ編集後記

 スタッフブログに書いたように、今週は月曜から映画『ゲゲゲの鬼太郎』の試写に行くというのん気なスタートをきったのですが、後半はバッタバタでした(汗)。
 昨日、新しいパソコンに交換するもさまざまな事情によって思いどおりに事が運ばなかったりで…。まあ、すべてを任せたオーツカくんの奮闘でなんとか今日の更新もできたような状態です。いや〜もう、キーボードとマウスが替わると感覚的に違和感あって…肩コリコリです。やけに広いモニターのワイド画面もまだまだなじめません。あぁ、便利になるはずがものすご〜くマイナスからのスタートのようで、来週も思いやられます。ハァ〜。
(僕にも栄養費ください…ノリ)

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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー)

今週はお休みさせていただきます。

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下の方でコッソリ
■厨子王原稿メール件名の歴史

◆新章突入! 本当にあった"逆襲"シリーズ(仮) 第206号〜

大魔神逆襲 → ゴジラの逆襲 → メカゴジラの逆襲 → キングコングの逆襲 → 北京原人の逆襲 → スケバン刑事風間三姉妹の逆襲 → スターウォーズ帝国の逆襲 → ウルトラQ・ガラモンの逆襲 → ウルトラQ darkfantasy・ガラQの大逆襲 → 亜空間要塞の逆襲 → 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア → フランケンシュタインの逆襲 → 八岐之大蛇の逆襲 → 十津川警部の逆襲 → 虚航船団の逆襲 → 笑犬楼の逆襲 → 劇場版スタートレック2 カーンの逆襲 → 劇場版クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 → スネークマンショー ピテカントロプスの逆襲 → 劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 → ヴァンパイヤー戦争7 蛮族トゥトゥインガの逆襲 → バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲! → 地底人の逆襲 → ゲゲゲの鬼太郎第三部 妖怪天狐地底王国の逆襲 → ゲゲゲの鬼太郎第四部 逆襲!妖怪さら小僧 → トンデモ一行知識の逆襲 → MOTHER 2 ギーグの逆襲 → 火星人類の逆襲 → アラジン ジャファーの逆襲 → 化石人間の逆襲 → ハリセンボンの逆襲 → 殺人鬼(2) 逆襲篇 → 村上朝日堂の逆襲 → キリオン・スレイの敗北と逆襲 → 新宿少年探偵団 まぼろし曲馬団の逆襲 → 新ジェイムズ・ボンド・シリーズ スペクターの逆襲 → 二階堂警部の逆襲 → 逆襲の地平線 → 秘拳水滸伝2 凶剣軍団の逆襲 → 千里眼 メフィストの逆襲 → ナゴヤ帝国の逆襲 → 創竜伝3・逆襲の四兄弟(ドラゴン) → 社会派くんがゆく! 逆襲編 → 記号論の逆襲 → 風雲ジャズ帖の逆襲 → 蝿男の逆襲 → それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲 → 巨人獣 プルトニウム人間の逆襲 → 水曜スペシャル 川口浩探検隊 恐怖! ブラジル魔境に人食いピラニア大軍団を追え! 逆襲死闘 → 怪傑ハリマオ 第二部 ソロ河の逆襲篇 → 月光仮面 第4部 幽霊党の逆襲篇 → 逆襲大蛇丸 → デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲 → ドラえもん ギガゾンビの逆襲 → 十兵衛ちゃん2 シベリア柳生の逆襲 → マリンコングの大逆襲 → マシンロボ クロノスの大逆襲 → 宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲 → 逆襲(終了)
 

◆旧シリーズ
「更新原稿」をいろいろ変えて遊んでみよう♪[第132号〜第195号]

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 非更新。 → 故・牛毛雲崗氏(享年88歳)。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊 → 光子力ビーム!! → 等身大線香 → 拘禁連行 → 狂信勤行 → 高知、雲仙、甲府 → もう死んでんだろう? → 乞う。真剣若人 → 発疹侵攻 → 病身不健康 → ここ、よし、ビンゴ!(終了)

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