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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから |
■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ |
◆続・安寿へのお祝いの花・花・花。壮観! |
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー |
◆授賞式 先週の金曜日(3/2)に「大藪春彦賞」の授賞式がおこなわれ、元選考委員として顔を出してきました。 今年の受賞作は… 昨年『下山事件 最後の証言』で「日本推理作家協会賞評論その他の部門」を受賞した柴田哲孝さんの『TENGU』、および北重人さんの『蒼火』。柴田さんとはもちろん協会賞のときに面識があったのだが、北さんともオイラは因縁浅からぬものがある。 じつは、北さんが1999年『超高層に懸かる月と、骨と』で「オール讀物推理小説新人賞」を受賞したときオイラは選考委員だった。さらに2004年の「松本清張賞」で『夏の椿』が最終候補作(惜しくも受賞は逃す)に残ったときも選考委員。 当時、その叙情性のある文体にひじょうに感銘をうけ、同じ選考委員だった伊集院さんとともに文藝春秋に単行本化を薦めたほど。じっさい『夏の椿』は本になり、今回の受賞作である『蒼火』は『夏の椿』と同じ主人公なので、オイラにとっては感慨深いものがあった。 授賞式後は二次会に出かけ、それぞれにお祝いの言葉を述べてきました。 ◆朗読会 明けて土曜日、朗読会のため名古屋へ行ってきました。 前週も私用で名古屋に行ったばかりなので、とくに懐かしいということはないのだけども。出張かたがた名古屋入りした各社編集者たちと、度を過ぎない程度に飲んでまいりました。 なにせその週一週間はオイラにとっていろいろなイベントがあって、いささかノドが疲れ気味。朗読会のときにいつものような声が出せるかちょっと心配になったほどでしたが、何とかクリアしました。 久しぶりに読んだソロパート、『気つけ薬』では1ヶ所噛んでしまい、「あっ、いけね…噛んじゃった!」と思った瞬間に緊張が解けたのか、急に鼻がムズムズしてきてクシャミが出そうになるハプニングも。 お客さんにはたぶんわからなかったと思うけど、そんな展開もありました。 第二部では厨子王の『五徳猫 疾風怒濤松坂屋編 猫は耳だけ』ヴァージョンで盛り上がっていただきました。名古屋のお客さんが笑いに対して敏感に反応してくださったおかげでやりやすかったです。来ていただいた皆さま、ありがとうございました。
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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー |
◆ありがとうございました。 3月1日に、拙作『名もなき毒』で、第41回の吉川英治文学賞をいただきました。今年は私にとってデビュー20周年という節目の年です。これまでご愛読とご声援を賜りました読者の皆様に篤くお礼申し上げます。今後もいっそう頑張ります! そして……「ゲーム女」も近々再開したいと思っております(^o^) 「ゼルダ」だけでなく、「ファイアーエムブレム」までWiiで新作が出て、もうタイヘンなことになってますね〜♪ |
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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー |
◆まずは インタビュー取材がありました。学研ムック『ビジュアル版謎シリーズ・妖怪の謎と不思議』。 同シリーズからは、いままでに『ピラミッドの謎と真実』『UMAの謎と真実』が出されております。 今回は「真実」じゃなくて「不思議」なんですね。担当の方いわく、「妖怪で真実はむずかしいと思いまして……」ということで。 と、いうわけで、「いやー謎も不思議もないですけどね」と身も蓋もない切り出し方でお話をさせていただきました。 イジワルしたわけじゃなくて、妖怪は味わうものですからね。味わいのある本に仕上がることを期待しています。 ◆でもって なにやら読売新聞の取材が引き続き。「読売堂」という企画もの。 ところが、出発時間が迫ってしまって、インタビューは急遽車中で行うことに。政治家みたい(笑)。おかげでゆっくりお話できましたが、なにを話したかは例によって覚えてません。 でもって東京駅で新幹線に乗り込みまして。 ◆それから 名古屋へGO。へい、リーディングカンパニー名古屋公演だったわけです。 ちょい先乗りの大夫様と合流し、お食事は名古屋コーチン。 その後、夜のちまたに消えたのが誰と誰なのか、それはまあ敢えて秘しますが、僕はホテルで某角川のゲラをチェック。働かせるなあ某角川。 で、一夜明けて朝イチで名古屋城に出撃。OツカくんKクチさんTジマくんもいっしょ。まあ名古屋にきて名古屋城行かないってのはどうかと思ったわけです、はい。 で、時間が早くて空いていたのをいいことに、シャチに乗ったりカゴに乗ったり綱引きしたりして、なんか資料本をごっそり買って(←どこに行ってもそれかい)戻りまして。
なんか分刻みの綱渡り的スケジュールで刻々と本番が迫るわけですが、ドタバタしてるのでかえって緊張してるヒマはないということが判明。 多くは語れませんが、今回のキーワードは「最高、カンペキ、すきー」だったもよう(わかりませんって)。 で、無事に本番終了。 何といっても「史上最強の雨女」として知られる安寿姫が先乗りしていたにもかかわらず、最高気温22℃という馬鹿っ晴れだったわけで、何よりでございました。ええ、ご来場いただいたみなさんの日頃の行いがいかに良かったかということですな。これで安寿姫も雨女返上……いや、「異常気象という意味では一緒だ」という意見もありますが。 名古屋のみなさん、ありがとうございました。 かるく打ち上げたあと、スタッフ出演者でスキヤキを食べました。 その後、夜のちまたに消えたのが誰と誰なのか(以下同文)。 ◆さらに 一夜明けて、どこにもよらず東京へ一直線。某所で某企画の打ち合わせがあったわけです。これはとても楽しみな企画なのですが、誰と何の話をどんな風にしたのかまったく何にもぜんぜん言えませんけども、まあ、そこはそれ。いずれ白状いたします。 ◆つづけて メディアファクトリーの編集R(本当はN)と副編K(定着しちゃったのであえて吸血とはいいませんよ)とともに、中田秀男監督の映画『怪談』試写に。 『怪談』といっても小泉八雲ではなく、原作は三遊亭円朝の『真景累ヶ淵』。累映画は過去にも何本かありましたが、元が長いので抜粋やダイジェストになりがちだったわけです。そのへん今回はうまくまとめられておりました。ええ、過去の累は「かさならない」累だったんですが、今回はちゃんと「かさね」られていましたから。時代劇馬鹿のひとりとしても堪能できました、ハイ。 ◆だめおし で、同じ試写室にいらっしゃった高原・ゴシック・英理さんと、編集R(本当はN)に、木原さんを取材していた東・幽・雅夫さんと東さんに取材されていた木原・隣の怪・浩勝さんを交えて、密談的お茶会。 いやーお茶会というようなメンツではないので、とどのつまりは打ち合わせ。 打ち合わせている間に一天にわかにかき曇り、横殴りの暴風雨が。あ、そうか、木原さん雨男じゃん(笑)。 その雨の中、こりゃたまらんと濡れ鼠のようになってようやく帰宅したわけですが、家の方は晴れてましたとさ。 長い三日間だったなあ。 ◆そして なぜか、アダチ版画研究所さんにいるワタシ。 目の前には職人さんが。版木とハケとバレンがそれは見事に、それは手際良く、それは正確に動きまして、みるみるうちに刷り上がるのは……。 しうねん。皿かぞえ。小はだ小平二。お岩。笑ひはんにゃ。 ほ、北斎です。北斎の「百物語」です。 複製じゃない、ホンモノの浮世絵が次々と刷り上がって行くわけで、これはかなり感動的。 いや、ほんとうに。 詳しくは、また次回。 ◆あー というわけで、これから神戸にいきます。 うーむ。 |
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■編集者Sのウラ情報 |
「リィーディング・カンパニー」名古屋公演、来てくださったみなさん、楽しんでいただけたでしょうか。再演とはいえ三人は本番には強いです。大夫は花粉症の分、辛そうでしたが。しかし、今回も編集者が大挙して遠征してまいりました。スタッフでの打ち上げとかあってそんなに付き合っている時間も無いのにね。ドラゴンズファンのB社B嬢は翌日のナゴヤドームのオープン戦まで観戦。あの試合は確かドラがノーヒットノーランをやられかけたんだよね。 みんな名古屋出身の大夫に地元の飲食店などを訊ねるのですが、高校までしか住んでいなかったのに知るわけないよとプリプリしてました。夜の街をそんなに歩いたわけでも厨子王のように名古屋城に行ったわけでもないのですが、楽しい遠征でした。名古屋って東京からみると近すぎて日帰り圏で、二泊もする機会は今後ないでしょうからもっとアクティブでも良かったかな。名古屋城でシャチホコ乗るとか。 朗読会地方公演はオフィスの社員旅行も兼ねた年一の恒例行事になりつつあります。さて次回はどこで……。(個人的には北……S) |
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■まるひの秘書ヒショバナシ |
◆今週の厨子王原稿メール件名(これまでの歴史は→コチラ) ナイト・オブ・ザ・リビング大極宮 すみません、電池切れちゅうです。ぺこぺこ。 |
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■ノリノリ編集後記 |
おかげさまで名古屋での朗読会も無事に終えることができました。おいでくださった皆さま、いかがでしたでしょうか。楽しんでいただけましたか。 当日は裏方として、かなりタイトなスケジュールで調整がなかなか大変でした。朝9時から照明その他の舞台準備に入り、リハーサルができる状態になるのが12時ぐらい。作家にあまり早くから楽屋に入ってもらうのもなんなので、作家の入りは11時。それまでゆっくり睡眠をとったり、せっかく名古屋まで来たんですから名古屋城見物に行ってもらったりしました。 でっ…いざ作家は楽屋入りするなり、まず舞台メイクおよび着替え。順次ソロパートのリハーサル。待ち時間には大量のサイン書き。てきとうに弁当をかっ込んでもらって、14時の開場までは3人掛け合い『五徳猫』のリハ。そして15時の開演直前まで朝日新聞採録用の取材および写真撮影。 ちなみにこの採録記事…なんと名古屋版は3頁におよぶものになるらしく(笑)写真も松坂屋館内様々なところで撮影しました。どんな写真が使われるかは掲載されてからのお楽しみということで。 まあ、とにかく分刻みの綱渡り舞台裏でした。公演の運営に関しては、お世辞ぬきに松坂屋・朝日新聞さんお見事。仕事ぶりがキレイでした。いろいろフォローしていただいて助かりました。ありがとうございました。 また来年も、どこか地方で公演できればなぁと思ってます。 美味しいものがあって、できれば温泉も…。お問合せ、お待ちしております。 (プロレスラー、バッドニュース・アレンさんのご冥福をお祈りいたします…大昔、握手してもらったノリ) |
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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー) |
◆今日、名古屋へ行きました。「たわけ!」で思わず頬が弛んだのですが、笑いが起きなかったので「???」。トークショーにて謎が解けました。(私は三重県民です) 2時間、思いきり楽しませて頂きました。3人の作家様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。 宮部さんは鳥羽へいらしたそうですが、「伊勢うどん」は召し上がらなかったのでしょうか?麺は「もちもち」で美味しいですよ。そして、最高のお天気、ありがとうございました(笑) ◆昨日の名古屋公演に参加した者です。 一晩たった今でも、まだあの興奮(?)が醒めません。 本当、名古屋までいらしてくださり、ありがとうございます。一言お礼を申し上げたくてメールいたしました。 ◆こんにちは。名古屋の朗読会に行ったのですが、翌日、私は病院で脳波の検査をする予定が入っていました。検査中に朗読会のことを思い出していると、とても良い脳波が出ていたようで、結果、7年間の通院生活にピリオドを打つことができました。みなさんのおかげです(笑)ありがとうございます。 ●他にもたくさんのご感想をいただきました。ありがとうございます!(まるひ) |
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■厨子王原稿メール件名の歴史 |
◆新章突入! 本当にあった"逆襲"シリーズ(仮) 第206号〜 |
大魔神逆襲 → ゴジラの逆襲 → メカゴジラの逆襲 → キングコングの逆襲 → 北京原人の逆襲 → スケバン刑事風間三姉妹の逆襲 → スターウォーズ帝国の逆襲 → ウルトラQ・ガラモンの逆襲 → ウルトラQ darkfantasy・ガラQの大逆襲 → 亜空間要塞の逆襲 → 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア → フランケンシュタインの逆襲 → 八岐之大蛇の逆襲 → 十津川警部の逆襲 → 虚航船団の逆襲 → 笑犬楼の逆襲 → 劇場版スタートレック2 カーンの逆襲 → 劇場版クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 → スネークマンショー ピテカントロプスの逆襲 → 劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 → ヴァンパイヤー戦争7 蛮族トゥトゥインガの逆襲 → バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲! → 地底人の逆襲 → ゲゲゲの鬼太郎第三部 妖怪天狐地底王国の逆襲 → ゲゲゲの鬼太郎第四部 逆襲!妖怪さら小僧 → トンデモ一行知識の逆襲 → MOTHER 2 ギーグの逆襲 → 火星人類の逆襲 → アラジン ジャファーの逆襲 → 化石人間の逆襲 → ハリセンボンの逆襲 → 殺人鬼(2) 逆襲篇 → 村上朝日堂の逆襲 → キリオン・スレイの敗北と逆襲 → 新宿少年探偵団 まぼろし曲馬団の逆襲 → 新ジェイムズ・ボンド・シリーズ スペクターの逆襲 → 二階堂警部の逆襲 → 逆襲の地平線 → 秘拳水滸伝2 凶剣軍団の逆襲 → 千里眼 メフィストの逆襲 → ナゴヤ帝国の逆襲 → 創竜伝3・逆襲の四兄弟(ドラゴン) → 社会派くんがゆく! 逆襲編 → 記号論の逆襲 → 風雲ジャズ帖の逆襲 → 蝿男の逆襲 → それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲 → 巨人獣 プルトニウム人間の逆襲 → 水曜スペシャル 川口浩探検隊 恐怖! ブラジル魔境に人食いピラニア大軍団を追え! 逆襲死闘 → 怪傑ハリマオ 第二部 ソロ河の逆襲篇 → 月光仮面 第4部 幽霊党の逆襲篇 → 逆襲大蛇丸 → デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲 → ドラえもん ギガゾンビの逆襲 → 十兵衛ちゃん2 シベリア柳生の逆襲 → マリンコングの大逆襲 → マシンロボ クロノスの大逆襲 → 宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲 → 逆襲(終了) |
◆旧シリーズ 「更新原稿」をいろいろ変えて遊んでみよう♪[第132号〜第195号] |
更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 非更新。 → 故・牛毛雲崗氏(享年88歳)。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) → 前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊 → 光子力ビーム!! → 等身大線香 → 拘禁連行 → 狂信勤行 → 高知、雲仙、甲府 → もう死んでんだろう? → 乞う。真剣若人 → 発疹侵攻 → 病身不健康 → ここ、よし、ビンゴ!(終了) |
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