週刊大極宮バックナンバー

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 最新号へ 2006.11.24

▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆台湾でのブームに引き続き、現在韓国でも宮部の書籍が続々と翻訳出版されているらしい。

◆裏大極宮用に厨子王から編集者Sのアバターが届き、「オレ歯出てるのかな」と少し不満そうなS(他のスタッフは全員納得)。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆イベント…その1
 群馬県邑楽郡大泉町での講演会、大泉町町民文化教養講座『ミステリーと私』に行ってきました。
 ここ大泉町は、人口42,000人の町でそのうち日系ブラジル人が8,000人もいる、日本一日系ブラジル人人口密度の高い町。でも講演に来てくれたお客さんは日本人の方が中心で、遠く栃木県から来られた方もいてありがたかった。
 開演前、少し時間があったので公民館の館長に町を案内していただいた。メインストリートの右側に昔ながらの畳屋さんや金物屋さんの店がならぶ一方で、左側にはポルトガル語の看板をかかげた中古車店やレストラン、タトゥースタジオがならんでいて、通りの左右で景色がまるでちがう不思議で独特な雰囲気のある町。そのなかの日系ブラジル人向けのショッピングセンターに入って、レトルトのブラジル食品とかサトウキビのお酒などをお土産に購入。講演終了後、東京に戻ったその足で行きつけの六本木のクラブに向かい、ブラジル土産と称したレトルト食品を温めて、
みんなで賞味したのでした。
 この大泉町に限らず、群馬県は日系ブラジル人の方が働いている工場が多い。これはもしかすると、小説の材料として面白いかもと思ったりして…。もし今後、取材で大泉町をオイラが訪れているのを見ても、「我々の町を悪く書こうとしてるだろう」と、石を投げないでくださいとお願いしておきました。


大泉町での講演


◆イベント…その2
 週があけて、「サントリー シングルモルト&ミステリー」トークショー。主催は日本推理作家協会と毎日新聞社。サントリー株式会社が協賛。今年は「丸の内マイプラザホール」で開催のはこびとなりました。
 今回の栄えある"チーフブレンダー オブ 推理作家協会"には、すでに報告したように今野敏氏が選ばれており、彼の作品(ブレンド)である『謎2006 忍(にん)』が、樽詰め後熟を経てお披露目となった。
 メンバーは、サントリー山崎蒸溜所でのヴァッティング(混合)コンテストに参加した…今野氏、恩田陸氏、垣根涼介氏と逢坂剛氏、北方謙三氏とオイラの三馬鹿トリオ。トークショーでは盛りあがる質問が数多くでて、来年の日本推理作家協会60周年と、このサントリーとのコラボ企画10周年を重ねて大きなイベントにできないだろうかとの話もでていた。ぜひそうなればよいのだが。
 終ったあとは、今野氏とサントリー株式会社チーフブレンダーの輿水精一氏(先日放映されたNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』を観て、しみじみスゴイ人とお仕事をさせてもらっているのだなぁと感じました)にサインをしてもらった『謎2006 忍』のボトルを持って、BAR「ブルー」にみんなで集合。試飲と称して夜に溶けたのであります。


『謎2006』の樽

『謎2006』の樽


トークショー

司会ちゅう


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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆今週はお休みいたします。

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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◆こち亀
 すでにご存知の方も多いと思いますが、「週刊少年ジャンプ」誌上に連載されている秋本治さんの『こちら亀有公園前派出所』が、三十周年を迎えました。
 いやあ偉業です、連載30年。読んでましたよ中学生の頃から。
 と、いうわけで「こち亀30周年」記念企画があれこれと展開しているわけですが、その一環として『こちら亀有公園前派出所』+推理作家協会のコラボ企画、というのがありまして。
 これは推理作家協会の作家陣がオムニバスで描く、こち亀トリビュート小説。媒体はジャンプじゃなくて「週刊プレイボーイ」ですね。
 すでに大沢大夫様をはじめ、石田衣良さんや今野敏さんの作品が掲載されています。僕もエントリーされてまして、これは光栄なことです。何しろ秋本さんご自身が挿し絵を描いてくださるわけで、こりゃスゴイことです。
 が。
 ず、ズルイですよね。大沢さんは「鮫島meets両津」だし、石田さんは「両津inIWGP」。まさに必殺技。今野さんも得意技に持ち込まれてましたし。
 ぼ、僕の場合は時代が合わんのです。まあ、ほぼ何でもアリの「こち亀」ですから、江戸時代でも何でも大丈夫なのかもしらんですが、なんかねえ。
 みんないいなあ。必殺技が使えて……。
 でもですね、こち亀151冊+カメダス2冊+文庫まで、あらかじめぜーんぶ所持していたのは、書き手の中でたぶん僕だけ。しかも僕はおととし、130冊一気読みを(←馬鹿)したという人間。
 いや、告白するなら、うちの書架のこち亀コミックスは十冊くらいでずーっと止まってたわけです。気付いたら何十巻にもなっていて、揃えにくい状況になってたんですね。で、以来二十数年。買わなくちゃ買わなくちゃと思っているうちにコミックスは何十巻どころか100巻を越し、130巻を越し……。
 こりゃいかん、ということで、おととし思い切って買い揃えたわけです。で、「買ったら読む」という法則に従って、一気読み。漫画喫茶かうちは。
 なので、まだエピソード記憶が鮮明なわけですね。
 面白いなあこち亀。勉強になるなあ、こち亀……と、感心してばかりでどうする。
 つーわけで、オヤジキャラや凡庸キャラ好きな僕としては、まああの人だろうということで。
 書かせていただきましたです、はい。

◆巨人の星
 何ででしょう? どういうわけか、DVDを通しで観てしまった僕。
 うーん、「俺はモーレツに感動している」って、ギャグじゃなくオリジナルで聞くとけっこうイイもんですね。
 左門もいいですね。「そぎゃんこつはなかと!!!」

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■編集者Sのウラ情報

 久々に旅先携帯更新です。大夫の講演に同行して大泉町へ。いろんなことは本人にまかせます。で、私は更新用の写真を撮るのですが、講演の写真というのはどこで撮っても代わり映えしないんですねえ。舞台上の演台を前に大夫がしゃべっているだけ。着ているものが似ているといつの講演だかわかりません。毎回撮っているからって油断はなりませんぞ。大泉に行かれた方、しっかり確認してください。
(使われているのかな、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名(これまでの歴史は→コチラ
 拝一刀の心意気(理由はわかる人だけわかればいいのです)
「大五郎!」
「ちゃーん!」
 こうですか!? わかりません!
 と、ここまで書いて、しばらく他ページの作業していたところに、タイミング良く厨子王から電話がかかってきたので、きいてみました。
「大五郎! こうですか!?」
「違います!」
 みごと不正解。やっぱり単純すぎましたか…。はうう。

 安寿と厨子王が、珍しく同じ雑誌にそれぞれインタビューで登場している月刊「PLAYBOY」1月号(集英社)。この号の総力特集『ミステリー徹夜本を探せ』は、とっても読みごたえがあって面白いです。特にふたつの座談会…
 北上次郎さん+『文学賞メッタ斬り!』コンビの大森望さん・豊崎由美さんによる「この10年で最も面白いミステリー・ベスト100(国内、海外の各50冊)」。
 大森望さん+千街晶之さん+杉江松恋さんの「年間ベスト20を大胆予想! 『このミス』今年のナンバー1はこれだ!」
 どちらも思わず「わははは」って笑い声を上げてしまう楽しい(激しい?)やりとり。そしてとても参考になるミステリー・ガイドになっています。「ずいぶん読んでいない本がある…」って反省したり、「おっ、コレ面白そうだなあ」と、心の次回購入本リストに追加してみたり。大沢オフィスの名前もチラホラ登場していて、こそばゆい思いもしました。
 ちなみに安寿は前者、厨子王は後者のランクに大きく関わっていま〜す。って書くと、どこぞの誰かがヒガミビームを発射しそう…。ダイジョウブ、山椒大夫の名前も(作品も)ちゃんと出てきますからね。

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■ノリノリ編集後記

 サントリーイベント、今年もまた違う会場でした。ホールとセットを替えると毎年新鮮ですね。ウイスキーは薄い水割りやソーダ割りしか飲まないので、味や香りの違いがそんなによくわかりませんが…品の良い会場とくだけたトークのバランスが好きで、毎年通ってます。大沢さんも書いているように、来年は推協の60周年とこのイベントの10回記念ということで、ちょっと派手になるのかもしれませんね。サプライズを楽しみにしておきましょう。
(「銀座 山崎」好き…ノリ)

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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー)

◆11月17日の写真の大沢先生が遊んでいた「FFV」ですが、もうVがでたんですか!まだIIIだと思ってました。
出来ましたら、詳しい情報を教えてください〜。
まだIIIに夢中なんですが・・・。

不安になって検索してみました。ぬぬぬ、DS用のFFVはまだ出てないですね。じゃあ大沢がやっていたのは、いったい何なの? と、目の前のオーツカ・ハル君を問いつめてみたら、「ファイナルファンタジーV アドバンス」(ゲームボーイ・アドバンス用ソフト)とのことでした。へーへーへー、DSでGBAのソフトも遊べるんですね。知らなかったです。(そもそもDSを持っていないまるひ)

◆群馬県大泉町での「町民文化教養講座」に行って、大沢在昌さんの講演を聴いてきました。
幅広い年齢層のひとが来ていました。
となりに座ったおばさんと、あめとガムを交換しながら、大沢先生のしぶい声を楽しみました。
幕が開く前に、いろいろ他の人の話が聞こえてきて、「大沢ってのは、かなりいい男らしい」という中年女性の会話が聞こえてきたりしました。
手話通訳もついて、内容もとてもためになりました。
遠いところ、ありがとうございました。
朗読会にも是非行ってみたいです。(他多数)

◆先日の「シングルモルト&ミステリー・トークショー」に参加させていただきました。大沢先生の巧みな進行に各先生方の面白いお話と、とても楽しいひとときを過ごすことができ、仕事後に走った甲斐がありました。
欲を言えばもう少し大沢先生のお話が聞きたかったところですが(進行役のため少し控えていらした気がして)一緒に行った友人も面白かったと満足していました。
お酒が飲めることをこれ程幸せに思ったことはないかも知れません。
大沢先生、関わったスタッフの皆さん、ありがとうございました。

たくさんの温かいメッセージ、ありがとうございます! イベント続きの大沢・山椒大夫。皆さんに喜んでいただけて、疲れも吹っ飛ぶことでしょう。(まるひ)

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下の方でコッソリ
■厨子王原稿メール件名の歴史

◆新章突入! 本当にあった"逆襲"シリーズ(仮) 第206号〜

大魔神逆襲 → ゴジラの逆襲 → メカゴジラの逆襲 → キングコングの逆襲 → 北京原人の逆襲 → スケバン刑事風間三姉妹の逆襲 → スターウォーズ帝国の逆襲 → ウルトラQ・ガラモンの逆襲 → ウルトラQ darkfantasy・ガラQの大逆襲 → 亜空間要塞の逆襲 → 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア → フランケンシュタインの逆襲 → 八岐之大蛇の逆襲 → 十津川警部の逆襲 → 虚航船団の逆襲 → 笑犬楼の逆襲 → 劇場版スタートレック2 カーンの逆襲 → 劇場版クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 → スネークマンショー ピテカントロプスの逆襲 → 劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 → ヴァンパイヤー戦争7 蛮族トゥトゥインガの逆襲 → バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲! → 地底人の逆襲 → ゲゲゲの鬼太郎第三部 妖怪天狐地底王国の逆襲 → ゲゲゲの鬼太郎第四部 逆襲!妖怪さら小僧 → トンデモ一行知識の逆襲 → MOTHER 2 ギーグの逆襲 → 火星人類の逆襲 → アラジン ジャファーの逆襲 → 化石人間の逆襲 → ハリセンボンの逆襲 → 殺人鬼(2) 逆襲篇 → 村上朝日堂の逆襲 → キリオン・スレイの敗北と逆襲 → 新宿少年探偵団 まぼろし曲馬団の逆襲 → 新ジェイムズ・ボンド・シリーズ スペクターの逆襲 → 二階堂警部の逆襲 → 逆襲の地平線 → 秘拳水滸伝2 凶剣軍団の逆襲 → 千里眼 メフィストの逆襲 → ナゴヤ帝国の逆襲 → 創竜伝3・逆襲の四兄弟(ドラゴン) → 社会派くんがゆく! 逆襲編 → 記号論の逆襲 → 風雲ジャズ帖の逆襲 → 蝿男の逆襲 → それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲 → 巨人獣 プルトニウム人間の逆襲 → 水曜スペシャル 川口浩探検隊 恐怖! ブラジル魔境に人食いピラニア大軍団を追え! 逆襲死闘 → 怪傑ハリマオ 第二部 ソロ河の逆襲篇 → 月光仮面 第4部 幽霊党の逆襲篇 → 逆襲大蛇丸 → デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲 → ドラえもん ギガゾンビの逆襲 → 十兵衛ちゃん2 シベリア柳生の逆襲 → マリンコングの大逆襲 → マシンロボ クロノスの大逆襲 → 宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲 → 逆襲(終了)
 

◆旧シリーズ
「更新原稿」をいろいろ変えて遊んでみよう♪[第132号〜第195号]

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 非更新。 → 故・牛毛雲崗氏(享年88歳)。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊 → 光子力ビーム!! → 等身大線香 → 拘禁連行 → 狂信勤行 → 高知、雲仙、甲府 → もう死んでんだろう? → 乞う。真剣若人 → 発疹侵攻 → 病身不健康 → ここ、よし、ビンゴ!(終了)

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