週刊大極宮バックナンバー

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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼写真館

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆来年の朗読会は、光が丘のIMAホールに決定した模様。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆5年目の朗読会
 なんのかんのと慌ただしく、仕事仕事ゴルフ仕事仕事ゴルフ仕事――という11月も、はや半ばちかくにきて…気がつけば朗読会が直前に迫っております。
 今回はなんといっても前評判の高い3人パートの『五徳猫 疾風怒濤バージョン 猫ぬき』。これは本当に面白いはずなので、ご来場になる方はぜひ楽しみにしてください。
 オイラは前日のリハーサル、当日の公演中はなるべくタバコの本数を減らし、厨子王に負けないレインボーボイスがノドにからまないで出るようにしようと思っています。

 そして来年の朗読会。どうやら会場の確保にバヂャーのノリノリがてこずっているようで、場合によっては来年は3回公演になるかも!? なんて噂すら聞こえてくる今日この頃。まあ、来年のことを言っても鬼が笑いますが。

 とにかく5年目となる今回の朗読会。当日は皆さまにお会いできることを楽しみにしております。けっして厨子王のファンばっかりだぁ〜なんて愚痴は言いませんから…。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆今週はお休みいたします。

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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◆選考会
 先日、『幽』の「幽怪談文学賞」選考会がありました。
 選考委員は編集長の東雅夫さん、漫画家の高橋葉介さん、作家の岩井志麻子さん、そして新耳袋の木原浩さんと、僕。
 なんだかダーク&ダーティな感じの面々でありますが、選考委員としてのバランスは良かったようで、まるでそれぞれがたがいに補完しあうかのような、多面的な選考がされたように思います。
 幻想文学をこよなく愛し渉猟し評論し編み続けてこられた東さん、怪異譚の蒐集/再話・再テキスト化を長年実践されてきた木原さん。ご自身では「読者代表です」とおっしゃられていましたが、漫画家としての確かなまなざしで鋭い批評を加えられる高橋さん、そして「情念」を読み解く岩井さん。まあ、志麻子姐さんの場合はいろいろとスゴイところにも目が行ってたりするわけですが。
 僕はまあ、いつものような具合なわけで。
 みんな目筋が違うので、新鮮なわけですね。何より「減点」して落として行くのではなく「加点」して押し上げて行くようなスタイルになったことが好ましかったように思います。
 短編・長編ともに、かなりバラエティーに富んだラインナップでしたから、難航するかとおもいきや。
 一篇一篇ていねいに議論していくスタイルのわりに、意外にすんなりと進行。
 短編はスムーズに決定。長編も二本に絞り込まれまして。
 でも、そこからが大変。
 優劣ではないんですね。と、いうより審査員は全員、最終選考に残った作品は「いずれも優れている」という判断でしたから、後は「怪談大賞」にふさわしいかどうか。
 賞の性質上、「小説としては申し分ない」というだけでは賞をあげられないわけです。うーん。
 これはムズカシかったですね。版元となるメディアファクトリーのカーミラKさん、デスメタルS君,字が下手なことで有名なM、絵にアジがあるN(Rはシコ名)などの意見を参考に、審査員一同悩みに悩んだ揚げ句、拮抗する二作を大賞、優秀賞とすることで決着。
 ただ、有り体にいえば受賞作も「これぞ怪談」と呼べる作品なのかといえば――意見は分かれるところでしょう。ただ、まったくベクトルの違うこの二作(さらにいうなら惜しくも選に漏れた他の作品)を通読した時、あきらかに「怪談を書こうとしたんだな」という感触が読み手に伝わってくることは確か。
「合わせ技」で考えるなら、間違いなく怪談の選考会ではありました。
 いや、むずかしですねえ怪談は。
 難関を突破して受賞されたお三方、おめでとうございます。
 そして今回は選ばれなかった方々も、ぜひ再びのチャレンジを。
 選考会のくわしい様子は次号の『幽』で。短編部門の大賞受賞作は同誌に掲載、長編部門の受賞作は単行本として出版される予定です。

◆対談
 で選考会終了後、「ああ怪談といふのはむづかしいものであるなあ」などと思いつつ、僕はある方との対談に。
 ある方とは、安寿姫であります。
 お題は「江戸の怪談」でありましたが、引き続き「むづかしいものだなあ」という話をしてしまったような気がします。


対談ちゅう

「むづかしいものだなあ」

遠景


◆シンポジウム
 ずいぶん前に佛教大学のシンポジウムにお招きいただいたことがあったわけですが(あれはいつだったろうか)。
 その際の様子が(様子というのは何ですが)本にまとまりました。
 僕、それから小松和彦さん、有田和臣さん、斉藤英喜さん、山極伸之さんのそれぞれの講演録と、コーディネイターである八木透さん司会によるパネルディスカッションが収録されています。
 もう紹介コーナーには載ってますね。
『見えない世界の覗き方――文化としての怪異』(佛教大学文学部編・法蔵館)という本です。

◆リハーサル
 なんですよ、今日。で、明日は朗読会です。
 行ってきます。

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■サイン会写真館(10月29日・大阪会場)


ホテル阪急インターナショナル

ホテル阪急インターナショナル

さすがホテル。金屏風だ(笑)


控え室にて

サイン済みのポスター(抽選プレゼント用)とふたり


作家登場

まずは最初にごあいさつ


サイン開始

左の女性が、まるひと間違えられまくった

かわいそうなKさん


握手ちゅう

がっちり握手して

がっちり厨子王ファンをつかむぜ!?


会場風景

大阪会場の競争率は5倍でした


トーク開始

ヒガミビーム発射中?


抽選開始

サイン入りポスタープレゼント(5名)の抽選中

まずはソレゾレ2名ずつ




じゃんけん中

最後の1名はじゃんけんで


作家退場

拍手に送られて退場


サイン会終了後

ホームにて

すぐに東京に戻りました

ちょっと疲れたカナ…


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■編集者Sのウラ情報

 10日金曜日は朗読会のリハーサルですので更新原稿を先週に引き続き木曜に書いています。地方公演も含めると7回目となるのですが、まだまだ心配ばかりです。私は舞台袖で三人のスタンバイや小道具出し、緞帳(幕)の開閉などの担当なのですが慣れてきたとはいえ緊張します。たまには舞台上でこけてやろうかなどという厨子王みたいな余裕(なのか、それは)はありません。特に今回会場となるヤクルトホールの幕の開け閉めは手動らしいので、体力がもつかどうか気になるところではあります。しっかりリハーサルを重ね、満足していただけるよう頑張りますのでチケットをお持ちの方11日、お会いしましょう
(ようやく連続イベントが終わる……S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名(これまでの歴史は→コチラ
 流されてはいないぞ、と主張するワタシ(特番)
 そうですかあ? そんなムナシイ主張、誰が信じるんですかあ? うひ。
 あ、厨子王の原稿は、「週刊大極宮は金曜日に更新される」という"しきたり"にのっとって書かれていますので、早いうち(木曜)にご覧になった方は「アレレ? 朗読会って明日だっけ」と思われるかもしれませんが、どうかお気になさらずに!

 さて、前号の予告どおり、「裏大極宮」始まりました。ブログについての説明とか言い訳は、コチラでいたします。
 公開初日にはスタッフ全員の記事を揃えてお目見得、といきたかったんですが、朗読会直前のドタバタで皆それどころではなく…。いきなりつまづきました。週が明けたら記事も増えていくことかと思います。どうか温かい目で見守ってやってくださいませ。ぺこ。

 さてさて、休日やイベントの関係で、二週連続で早めの更新になったわけですがー。次号はきっと遅いです。今からわかってます。
 なぜなら〜。
 次号更新日・11月17日の夜、私がオフィスをいったん抜け出して、マイケル・シェンカーのライブ(中野サンプラザ)に行くからです。
 UFO! MSG! フライングV!
 16日にも公演あるんですが、その日のチケットは取れなかったんです。よほどのことがなければ、金曜に個人的な用事を入れないことにしている私。えーと、マイケル・シェンカーの来日は、その「よほどのこと」なんです。どうかご理解のほどお願い申しあげます。お許しくださいませ。ぺこぺこぺこ。

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■ノリノリ編集後記

 6チームで1年かけて争ってきた草野球のリーグ戦。最終戦で宿敵キングス(日本将棋連盟)に競り勝ちついに優勝。オーナーであり現役バリバリ選手のちばてつや先生を胴上げしました。現行のリーグ戦になって5年目で初優勝。てゆうか…5年間毎年優勝チームが違うという戦力が拮抗したリーグなんです。社会人になると滅多にできない真剣勝負に、最終回の守備では興奮と緊張でイヤな汗をかいたりと…なかなかできない経験。チーム設立45周年を優勝で飾れてなによりでした。

 興奮と緊張…日曜日に府中競馬場でも味わいました。「アルゼンチン共和国杯(G2)」に出走した愛馬ウインジェネラーレの応援。出走中唯一の重賞勝ち馬だし、前走からの上積みも期待でき間違いなく勝てると信じていました。そして獲得賞金を積んで、次走は暮れの有馬記念でディープインパクトと激突…と、そこまで妄想も抱いていたんです。当然のように口取り写真に申し込んでスーツにネクタイ姿。ネクタイは7枠に合わせてオレンジのストライプを着用するネツのいれよう。で、結果は(あばれ)8着。競馬ってこんなものです。ポケットの中のハズレ馬券を握りながらイヤな汗をかきました。でも、この走りで右眼失明やら腰椎変形などの不安は一掃できたもよう。来年に期待。

 …と、毎週の編集後記でも「大極宮」と関係ないことばっかり書いてきたわたくし。「裏大極宮」では何を書きましょうかねぇ。街でドリアン助川を見た!(今週月曜)なんてことでいいでしょうか。何かコーナーを考えます。

 といったところで、週末は朗読会。皆さまお待ちしております。
(来年は練馬のIMAホールです…ノリ)

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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー)

◆大沢先生、ヒガミビームを出さないで下さい・・・私は、先生のようなダンディなおじ様、とても素敵だと思います。 
初めて先生のお顔を拝見したとき、5秒ぐらい目がハートになりましたもん。ホントに!!
朗読会に行きます。先生方、頑張って下さい。

ありがとうございます〜。大沢も喜びます、きっと!(まるひ)

◆サイン会の様子のお写真で、先生方のテーブルに新作本が載ってますよね。『狼花』は平積みした本にもたせかける様にして表紙を前面にしてるところを、『邪魅』は完全に一冊で自立(というか置いてある分すべて自立)、笑いました。

すばらしい着目点! ボリューム感の差に(お値段は一緒なんですけどね)、私も会場で笑いましたよ〜!(まるひ)

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下の方でコッソリ
■厨子王原稿メール件名の歴史

◆新章突入! 本当にあった"逆襲"シリーズ(仮) 第206号〜

大魔神逆襲 → ゴジラの逆襲 → メカゴジラの逆襲 → キングコングの逆襲 → 北京原人の逆襲 → スケバン刑事風間三姉妹の逆襲 → スターウォーズ帝国の逆襲 → ウルトラQ・ガラモンの逆襲 → ウルトラQ darkfantasy・ガラQの大逆襲 → 亜空間要塞の逆襲 → 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア → フランケンシュタインの逆襲 → 八岐之大蛇の逆襲 → 十津川警部の逆襲 → 虚航船団の逆襲 → 笑犬楼の逆襲 → 劇場版スタートレック2 カーンの逆襲 → 劇場版クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 → スネークマンショー ピテカントロプスの逆襲 → 劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 → ヴァンパイヤー戦争7 蛮族トゥトゥインガの逆襲 → バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲! → 地底人の逆襲 → ゲゲゲの鬼太郎第三部 妖怪天狐地底王国の逆襲 → ゲゲゲの鬼太郎第四部 逆襲!妖怪さら小僧 → トンデモ一行知識の逆襲 → MOTHER 2 ギーグの逆襲 → 火星人類の逆襲 → アラジン ジャファーの逆襲 → 化石人間の逆襲 → ハリセンボンの逆襲 → 殺人鬼(2) 逆襲篇 → 村上朝日堂の逆襲 → キリオン・スレイの敗北と逆襲 → 新宿少年探偵団 まぼろし曲馬団の逆襲 → 新ジェイムズ・ボンド・シリーズ スペクターの逆襲 → 二階堂警部の逆襲 → 逆襲の地平線 → 秘拳水滸伝2 凶剣軍団の逆襲 → 千里眼 メフィストの逆襲 → ナゴヤ帝国の逆襲 → 創竜伝3・逆襲の四兄弟(ドラゴン) → 社会派くんがゆく! 逆襲編 → 記号論の逆襲 → 風雲ジャズ帖の逆襲 → 蝿男の逆襲 → それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲 → 巨人獣 プルトニウム人間の逆襲 → 水曜スペシャル 川口浩探検隊 恐怖! ブラジル魔境に人食いピラニア大軍団を追え! 逆襲死闘 → 怪傑ハリマオ 第二部 ソロ河の逆襲篇 → 月光仮面 第4部 幽霊党の逆襲篇 → 逆襲大蛇丸 → デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲 → ドラえもん ギガゾンビの逆襲 → 十兵衛ちゃん2 シベリア柳生の逆襲 → マリンコングの大逆襲 → マシンロボ クロノスの大逆襲 → 宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲 → 逆襲(終了)
 

◆旧シリーズ
「更新原稿」をいろいろ変えて遊んでみよう♪[第132号〜第195号]

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 非更新。 → 故・牛毛雲崗氏(享年88歳)。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊 → 光子力ビーム!! → 等身大線香 → 拘禁連行 → 狂信勤行 → 高知、雲仙、甲府 → もう死んでんだろう? → 乞う。真剣若人 → 発疹侵攻 → 病身不健康 → ここ、よし、ビンゴ!(終了)

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