週刊大極宮バックナンバー

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 最新号へ 2006.9.22

▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆邪魅がジャムに……頭の中からジャムが離れなくなってしまっている人が多数いる模様。(前号の厨子王のせいです!)

◆大沢の「狼花」に挟みこまれているブックレットの写真が、珍しくカッコヨイとオフィス内で大好評らしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆新刊発売!
 早目の秋雨前線が来て天候も今ひとつの中、本日、新刊『狼花 新宿鮫IX』が発売されました。5年ぶりの「鮫」シリーズということもあって、楽しみにしてくださっている人もいると思いますが、光文社初となるオリジナルハードカバーで、売れ行きがちょっと心配…。

 この新刊発売に伴い、来週金曜日からサイン会ツアーが(詳細は当ホームページの「イベント情報」をご参照ください)決行されることになった。その日程は思いのほか激しく厳しい。
 初日、上野駅構内の書店で行った後、そのまま新幹線で仙台に移動。翌日、お昼に仙台で済ませてすぐさま新幹線で帰京、横浜へ移動。夕方、横浜で終わったらまた新幹線に乗り込み、その日のうちに大阪へ。この2日目が宮城、神奈川、大阪ともっともハードな移動となる。こんなサイン会、オイラとしては記憶にない。翌日、大阪で済ませてさらに翌日は四国の高松へ。
 自己最多となる4日間5店舗におよぶツアー。旅役者状態(もしくは夏の厨子王状態)だ。普段「大極宮フェア」等でお世話になっている書店さんを中心に計画したらこんなかたちになってしまった。これはもう、自分の体力がもってくれることを願うしかない。
 サイン会というのは、読者に生で会える貴重な機会であると同時にいろんな人の気持ちも受け取るので、独特の充実感と疲れが残る。それが何日も続くとなると、自分のなかにどういう変化がおきてくるのか楽しみでもある。ツアーが終わって帰ってきたら人格が変わっていたりして…。崩壊していないことを祈る。
 せっかくなので各地で美味しいものを食べられればいいのだが、スケジュールを眺めると現地到着が深夜におよぶケースが多く、食べ物屋さんも閉まっているのではないかと思う。そんななかで唯一、大阪で若干時間に余裕があるので、"粉モノ"に走るべきか違うものを食べるべきか悩むところ。最近個人的にハマっている『ニッポン居酒屋紀行』のDVDを観ていると、大阪にも良さげな居酒屋がたくさんあるし…。かといって居酒屋ばかり行っていると、ヘベレケサイン会になってしまうので、そのあたりは締めていかないといけないかな。
 でも同行するのが、光文社のベロ飲み大好きコンビなので、そっちの路線に流れそうな気配。『ニッポン居酒屋紀行』の話はなるべくしない方がいいのかなぁと思ったりして…。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆今週のゲーム女は読書中
 まことに申し訳ございません。
 インサイダー取引と申しますか。役得と申しますか。

 新宿鮫シリーズ最新刊 『狼花』

 京極堂シリーズ最新刊 『邪魅の雫』

 両作の見本を、発売日より前に、わたくし、いただくことができました。

 ゲーム、そっちのけ。

 すみません。鮫ファンと京極堂ファンの皆様、今しばらくお待ちくださいませね。
 ゲームもいいけど、小説もいいですよね〜♪

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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◎前回までのあらすぢ
 ワタシは怪談之怪に出たり鵜飼を見たり妖怪会議に出たり温泉に入ったり境港に行ったり録音したり恠異学会に参加したりお寺を見たり記者会見をしたり朗読会の読み合わせをしたりしたのだった。

◆補うワタシ
 前回あまりにも分量が多かったので書き切れなかったことを書いたりします。
 ポッドキャッスティング(知らないうちに配信が始まっていたもよう)のナレ録りで講●社に行った時のこと。
 知ってる人は知ってるでしょうが知らない人は知らないと思うので書いておきますが、●談社はでっかいのであります。社員の方々でも社屋内のすべての部屋に入ったことがある人はいないものと思われます。もちろん迷子になりますし、誰か住んでいても判らないくらいなのでセキュリティはきびしいわけですが。
 で、このでっかい新社屋が完成する以前はよく行っていたのですが、できてからはほとんど行かなくなりました。前に社員食堂で一回おひるを食べましたが。それ以外は、この間の大極宮のトークショウでお邪魔したのと、陰摩羅鬼の瑕の発売時に抽選サイン会というのをやった時にお邪魔しただけ。
 で、その陰摩羅鬼の際に西尾維新さんがいらしたというお話をずーーーーと前に書いた記憶が。(まるひ注:バックナンバー125号です)
 実は今回もいらしたわけです。講談●でばかりお会いする西尾さん(笑)。
 いや、僕が到着すると「ようこそいらっしゃいました」という感じで、主に西尾さんにおもてなしを受けたり。いや、西尾さんは講談社に棲んでるわけではなくて、たまたまなんですが。いや、何を隠そう、別に誰も隠してないですが、西尾さんはある偉大な作業にチャレンジされていたのでした。
 戯言シリーズ完結を祝して発売されるBOXへのナンバリングとサイン。
 と、書いちゃうと「あら大変ですね」程度の話なんですが、大変なんてもんじゃありませんよあなた。だって10個や20個じゃないですから。
 数にして20000個凸凹だそうで。二万デスよ二万。うひゃー。
 サイン会なんかしても、だいたい書くのは200〜300くらいですから。その100倍。
 腱鞘炎になりますよ。その前に飽きますよ。
 誰が考えたんじゃ。鬼ですか考えた人は。
 というわけで西尾さんはひたすら講●社に通い、この偉業、というか難業、というか苦行を続けていらしたのでした。
 西尾ファンのみなさん、ご心配なく、サインはすべてご本人の直筆です。昔のアイドルのようにマネージャーが書いたりしてません。僕が保証します。
 って、これギネス級の話じゃないのか。申請しなさいよと担当さんに言ったらば、真面目に考慮中だそうで。
 すげえなあ。
 西尾さん、お疲れさまでした。

 と、書いているいま、なんか大きくて重たいものが届きました。

 見本のもよう。重たいです。なんの見本なんでしょう。

 さて、見本を確認する余裕もないまま、これからホッカイドウに流されてしまうワタシ。
 それでは、書ききらない部分はまた来週。

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■編集者Sのウラ情報

「狼花」発売になりましたね。例によって六本木では搬入日20日の午後には書店に並んでいました。今日でほぼ全国に行き渡っているでしょう。「邪魅の雫」もいよいよ26日発売。両作品とも一番の人気シリーズということで版元の光文社、講談社とも力が入っています。特に今回は両社ともシリーズ既刊を解説をした小冊子を作成しております。ページ数、豪華さでいうと京極堂の勝ち。入手しやすさでは鮫。本に挟み込まれていますから。
「講談社ノベルス京極夏彦全作品解説書」と名づけられた講談社の小冊子はノベルスサイズですから挟み込めません。出来ないことはないでしょうが本からとび出します。書店の棚に並べるときはもちろん、平台でも邪魔です。で、こちらは店頭で買われた方に差し上げるという形をとっているようで、相当部数作成したということです。それでも書店の対応はそれぞれですし、買わなくても欲しいといわれればあげちゃうこともあるでしょうから、早めにゲットしてください。個人的には鮫小冊子も京極堂小冊子も一冊も読んだことがないよ、という人の手に渡って、興味をもって読者になってくれるというのが一番うれしいのです。
(悪企み進行中、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名(これまでの歴史は→コチラ
 連続ドラマ・流されるワタシ(前回のつけたし)
 厨子王のところに届いた大きくて重たいものが、同じくオフィスにもやって来ました。その「中身」が私の目の前にあったりします。
 あ、厚い…。でも、鉄鼠・絡新婦ほどではない感じです。といっても、わずかな差ですけれど。
 発売まで一週間を切りました。この厚さを、重さを、楽しみにしててくださいね。私も正式発売日までは、読むのをガマンします! って、『狼花』にやっと取りかかり始めたからだったりするんですが。うひ。
 おっとここで『狼花』に強力なライバル出現です。きっとそっちを先に読んでしまうことでしょう。同じ9/22発売の、それは『とりぱん』第2巻。コミックスと大沢の新刊を同じ土俵にのせるなよ! と自分でも思いますが、今いちばん気に入っている漫画なんだから、仕方ありませんな。漫画のほうがずっとずっと早く読み終わるし! わははは。

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■ノリノリ編集後記

 本日、朗読会のチケットが発売となりました。まずまずの売れ行きにホッとしたところです。ありがとうございました。まだお席の方は残っておりますので、伝説の"レインボーボイス"をナマで聴いてみたい方…この週末にお買い求めください。あとはこちらが万全の準備をするだけ。皆さまの期待を裏切らないようにいたします。お楽しみに!
(3人の新刊を読まないで「LOST」を観続けた…ノリ)

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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー)

◆邪魅の雫大磯・平塚限定特装版の購入方法という所をクリックしたら、講談社のサイトに繋がり、取り扱っていないと書かれていました。どうすればいいのでしょう?地域書店店頭のみの販売なのですか?

なんたって「地区限定」ですので…。このページの下のほうにあるボタンを押すと出てくる「取り扱い書店」一覧のお店に行ってお買い求めくださいませ、としか言えませんです…。お急ぎでなければ、10月中旬に予定されている重版の出荷をお待ちいただくのがいいと思います。ってゆうか、そのページに書かれている以上のことは、私もわかりませんスミマセン!(お問い合わせはどうか講談社へ! と声を大にして叫びたいまるひ、けっこうコンランちゅう;;)

◆初めまして週いちぐらいで拝見しているのですが、初まちがい見つけました!!!
佐々木蔵之介のすけが助になっていました。
文章が長いのでまちがったのかなーと思いました。
まだまだ暑い日がつづきますががんばってください。

◆週刊大極宮、いつも楽しく拝読しております。
ところで今週の「厨子王の逆襲」の中で、『百器徒然袋』の「器」が「鬼」になっている箇所を発見してしまいました。気になったので、報告させていただきます。記者会見の写真が載っているところのすぐ上です。
毎週毎週更新するのはきっと大変なのでしょうが、陰ながら応援しています。

◆間違い探し係御中
「厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー」において、「講座」とあるのは、「高座」の間違いではないでしょうか?
噺家さんが云々という内容ですので、そのように思いました。
「講座」で正しかったらごめんなさい。

うわああああ! とうとう御中だ、オンチュー!!!(あまりのミスの多さに気がヘンになって頭をかきむしるまるひ)

◆宮部みゆきさん、ブレイブ・ストーリーを書いてくれてありがとう。

10代男子学生様より。うううううううう。(これを見たときマジで泣きそうになったまるひ)

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下の方でコッソリ
■厨子王原稿メール件名の歴史

◆新章突入! 本当にあった"逆襲"シリーズ(仮) 第206号〜

大魔神逆襲 → ゴジラの逆襲 → メカゴジラの逆襲 → キングコングの逆襲 → 北京原人の逆襲 → スケバン刑事風間三姉妹の逆襲 → スターウォーズ帝国の逆襲 → ウルトラQ・ガラモンの逆襲 → ウルトラQ darkfantasy・ガラQの大逆襲 → 亜空間要塞の逆襲 → 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア → フランケンシュタインの逆襲 → 八岐之大蛇の逆襲 → 十津川警部の逆襲 → 虚航船団の逆襲 → 笑犬楼の逆襲 → 劇場版スタートレック2 カーンの逆襲 → 劇場版クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 → スネークマンショー ピテカントロプスの逆襲 → 劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 → ヴァンパイヤー戦争7 蛮族トゥトゥインガの逆襲 → バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲! → 地底人の逆襲 → ゲゲゲの鬼太郎第三部 妖怪天狐地底王国の逆襲 → ゲゲゲの鬼太郎第四部 逆襲!妖怪さら小僧 → トンデモ一行知識の逆襲 → MOTHER 2 ギーグの逆襲 → 火星人類の逆襲 → アラジン ジャファーの逆襲 → 化石人間の逆襲 → ハリセンボンの逆襲 → 殺人鬼(2) 逆襲篇 → 村上朝日堂の逆襲 → キリオン・スレイの敗北と逆襲 → 新宿少年探偵団 まぼろし曲馬団の逆襲 → 新ジェイムズ・ボンド・シリーズ スペクターの逆襲 → 二階堂警部の逆襲 → 逆襲の地平線 → 秘拳水滸伝2 凶剣軍団の逆襲 → 千里眼 メフィストの逆襲 → ナゴヤ帝国の逆襲 → 創竜伝3・逆襲の四兄弟(ドラゴン) → 社会派くんがゆく! 逆襲編 → 記号論の逆襲 → 風雲ジャズ帖の逆襲 → 蝿男の逆襲 → それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲 → 巨人獣 プルトニウム人間の逆襲 → 水曜スペシャル 川口浩探検隊 恐怖! ブラジル魔境に人食いピラニア大軍団を追え! 逆襲死闘 → 怪傑ハリマオ 第二部 ソロ河の逆襲篇 → 月光仮面 第4部 幽霊党の逆襲篇 → 逆襲大蛇丸 → デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲 → ドラえもん ギガゾンビの逆襲 → 十兵衛ちゃん2 シベリア柳生の逆襲 → マリンコングの大逆襲 → マシンロボ クロノスの大逆襲 → 宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲 → 逆襲(終了)
 

◆旧シリーズ
「更新原稿」をいろいろ変えて遊んでみよう♪[第132号〜第195号]

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 非更新。 → 故・牛毛雲崗氏(享年88歳)。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊 → 光子力ビーム!! → 等身大線香 → 拘禁連行 → 狂信勤行 → 高知、雲仙、甲府 → もう死んでんだろう? → 乞う。真剣若人 → 発疹侵攻 → 病身不健康 → ここ、よし、ビンゴ!(終了)

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