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 第226号へ 第227号 2005.11.4 第228号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆宮部原作の劇場用アニメ映画「ブレイブ・ストーリー」の公開日が、2006年7月8日に決定したらしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆秋のコンペシーズン
 真っ最中だが、今のところ目立った成績は残していない。先週も報告したとおり、好調だったドライバーが左に行きだした(曲がりだした)のが大きく、あがってみると90台なんてこともある。気をとり直して残っている3戦、頑張りたい。

◆最長連載!?
 月刊連載としては自己最長となる44回を数えた「小説すばる」の『影絵の騎士』が12月号で終了する。なんせ長かった…4年。掲載誌が中断したり、毎月ではなく年に3回ぐらいの連載ペースだったせいで足掛け8年とか9年という作品は過去にあったけど。
 この間、お付き合いいただいた担当編集者諸氏もお疲れ様でした。
 一回の連載枚数が400字詰原稿用紙20枚と少な目だったのでこのように長い連載になった訳だが、さすがに単行本化する際には直しを入れないといけないだろう。読み返すのが楽しみなような不安なような…。来年の後半あるいは再来年になるかもしれないけど、いずれ皆さんの前にお目見えすることでしょう。そのときはよろしくお願いします。

◆新刊『亡命者』サイン会
 今週末、名古屋と岐阜にサイン会で行ってきます。
 名古屋はいつもどおり「星野書店 近鉄パッセ店」。名古屋でサイン会をするときは外せない。この店のお客さんに対するサービスには頭が下がり、サイン会に来てくれたお客さんにはひとりひとりポラロイド写真を撮ってプレゼントしている。そんなサービスをしている店はオイラが知っている限りでは他にない。正直、写真のたびに立ったり座ったりで腰は疲れるが、お客さんが喜んでくださる企画には協力したい。
 先週、この星野書店さんでサイン会をやってきたK方K三先生から「おまえのサイン会、大宣伝をしておったぞ!」とツッコミの電話もきた。
 岐阜は「自由書房EX 高島屋店」。岐阜でサイン会を行うこと自体が初めてになる。名古屋から距離が近いのでどれぐらいお客さんが来てくださるかはちょっと心配。でも、それ以上に心配なのが、旅行に行くとタガが外れる同行の版元K談社御一行様。
 柳ヶ瀬の夜はどうなることやら…。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆『大統領を葬った男』(文藝春秋)
 出ましたねぇ。いえ、オバケじゃなくて、「ディープ・スロート」の本。
『大統領の陰謀』の完結編ですな。
 その正体は、当時のFBI副長官マーク・フェルト氏でした。映画ではハル・ホルブルックが演じてカッコよかった。好い役者さんでした。
 前半は、当時のさらなる裏話として読み、後半はなんだかしんみりした人情話を読むような気分で味わいました。後年、ボブ・ウッドワードが電話をかけたとき、フェルトさんが、相手が誰だかわからないようだったというのが、哀しい。
 実は、拙作『ドリームバスター』のなかにも「ディープ・スロート」という名詞が登場するのですが、これはもちろん『大統領の陰謀』からいただきました。情報提供者といえば「ディープ・スロート」以外にないじゃない、というわけです。
 とはいえ、この言葉の元になった有名なポルノ映画を、わたくし観たことがないんですよ。「死霊の盆踊り」とは違って、現物を観たという方のお話を聞いたこともないんです。モノがモノだけに、不思議はないか(笑)。

◆ゲーム女の生きる道
 皆様〜!

 お元気で巨像に踏まれていますか??

 む、むつかしい。『ワンダと巨像』。
 いえいえ、操作性は快適。それはちっとも難しくないのです。
 ただ。

 巨像を仰いで見蕩れているうちに踏まれる(汗)。

「うわぁ〜、ホントにでっかい」なんて口を開けてるうちに、どすん!
 さらには。

 頭のてっぺんまで登って、
   思わず喜んじゃってるうちに

       振り落とされる(恥)。

 ううう。早くガイドブックがほしいです。行き詰まり。でもね。
 発売前にお目にかかったとき、上田さんも海道さんも「実はそれもお薦めなんです」とおっしゃっていましたが。

 ただアグロに乗って走ってるだけでも楽しい♪

 先に進めないときには乗馬ゲームとして堪能しませう。アウロにまたがり世界を見て回るのさ♪ ローレンローレンローレン♪ ローハ〜イド♪

 違います。

 ところで、このゲームには、一切、まったく、モーション・キャプチャーを使用していないのだそうです。ワンダとアウロのアクションは、すべて手で付けられたものなんですって。
 凄いではありませんか!! 技術が行き着く芸術の域。
 踏まれながらも感歎するわたくし。ちょっと惨めかも。
 いいの。踏まれても蹴られてもこの世界に浸っていたい♪
 で、こっそり教えていただきたいヒミツの情報。
 ○○○を弓で射て取ると良いことがあるそうです。
 内緒よ♪

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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◆妖しい野郎ども
 前号でご紹介した通り、神保町ブックフェスティバルにバヂャーが出店しておりまして、その横は妖怪会議などで世界妖怪ショップ(妖怪会議の会場でグッズや本を販売してくれているお店)をやってくださっている巨漢Uさんのブース。というわけで、仕事のすき間にちょっくら陣中見舞いに行ってきました。
 いや、神保町はいいですねえ、本がいっぱい売っていて(笑)。
 ちなみにこの「世界妖怪ショップ」ですが、名前の意味がわかりません(笑)。ほんとうは「世界妖怪協会公認ショップ」だか「世界妖怪会議公式ショップ」だかになるはずだったわけですね。ところが。看板を紙に書いてる途中、「世界妖怪」まで書いたあたりで字がでか過ぎたことに気付き、全部書けないと判断した書き手(誰だよ書いたの)が中略で「ショップ」と書いちゃったのが、ずーっとそのまま続いてるわけで。まあオモシロイからいいか、みたいなもんで。
 たぶん今後もそのままでしょう。
 あ、ご来店戴きましたみなさん、ありがとうございました。とくに僕の書いた変なサイン本をお買い求めいただいたみなさん、ごめんなさい。

◆幽な野郎ども
 冬でも黒Tシャツ、髭は剃ってもなぜかどことなく黒い、木原・怪談・浩勝。
 長髪髭づら黒スーツで、どこもかしこもきわめて黒い、中山・塾長・市朗。
 普段はそうでもないのにこの集まりの時だけはやっぱり黒い、東・編集長・雅夫。
 そして私。
 おなじみ(かどうかは知りませんが)真っ黒けの怪談之怪ご一行様が全員そろいまして、久し振りのお話大会が行われました。
 このたび、怪談之怪の活動の一環として「ダ・ヴィンチ」誌上で展開しておりました「怪談の書き方」シリーズが(応募怪談に講評を加えたり、怪談の技法やヒントなどをリレー連載したりしてました)一冊の本にまとまることになりまして、その単行本に収録するための座談会。兼「幽」第四号掲載用座談会。兼、ここまでの活動総括反省会だったわけです。
 くわえて、ナニか募集するような企画もあったり。つまり一席四鳥鼎談。
 担当のK女史(吸血)がなんと産休だったもので(無事に出産おめでとう!)、メディアファクトリーの野郎どもが総出でお出迎え。そもそも黒っぽい四人のオッサンを野郎どもが囲むという、まあ暑苦しい会ではありましたが(笑)。暴走するオッサンどもをいっしょ懸命に仕切ってたD介君、おつかれさま。
 いやあ、ハンセーするこたぁ多いですねえ、いつもながら。で、勉強にもなりました。いや、怪談を取り巻く状況は、変化はしたものの必ずしも良くなったとはいえません、はい。
 今後も精進が必要ですなあと、思うことしきり。詳しくは次号のダ・ヴィンチか、「幽」で。
 で。

◆怪な野郎ども
 たまたま、偶然、いや、ほんとに図らずも、奇遇なことに、その座談会を開きました同じ建物で、第十二回角川ホラー大賞の授賞式が行われておりまして。怪談之怪のフィクサーたる東さんはこっち方面の関係者でもありまして。また、審査員のおひとりであらせられる荒俣宏さんは我が妖怪協会の重鎮。
 ということで、鼎談終了後ちょっぴり顔を出すことになったわけです。
 ホラー大賞のパーティーは初めてだったわけですが、入り口で森村誠一さんや藤田宜永さんと久し振りにお会いすることができました。いやはや豪華な顔触れ。とはいえ、僕は部外者ですし、とっとと帰ろうと思っておりましたところ。突如、筒井康隆さんがおみえになりまして、荒俣さんも交えて暫し歓談。受賞者の方にも紹介していただきました。
 受賞者のお三方、おめでとうございます。
 というわけで長居もできませんから早々に失礼したわけですが、その後場所を移して木原さんが進めている某所のフィールドワークについての報告検討会をこっそり行ったり。マジメなディスカッションをば。
 でもって検討会も無事終わって、気がつくとパーティー上がりの悪人Dやら出来上がったT女史やらが混じっておりまして……って、おや? いつのまにか「怪」の打ち合わせかい!!
 というわけで次の「怪」の準備もちゃくちゃくと。

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■編集者Sのウラ情報

 今年も残すところ二ヶ月弱。そろそろ各種ベスト10の集計もピークじゃないでしょうか。この手のガイドは年末商戦にあわせて発表されるのが通例ですが、どんどんスタートが早くなっているような気がしませんか。もちろん巷では年賀状が発売され、お歳暮商戦も始まっています。書店では夏から秋の文庫フェアで使用されていた平台が手帳やカレンダーで埋め尽くされていますから、出版界もスタートしているといえばそうなんですが。
 あんまり早い時期から今年を振り返られてもなんだかなあ、と思うのは私だけでしょうか。
 ところで今週末は山椒大夫の「亡命者」発売記念サイン会が名古屋、岐阜で開かれます。名古屋-岐阜って東海道線で25分ほどなんですね。商圏がおもいっきり被っているようで、岐阜が近い人はぜひ岐阜の方へきてください。みんな名古屋に行っちゃうと……。(岐阜といえば鵜飼いと金華山ぐらいしか思い浮かばない、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名 (これまでの歴史は→コチラ
 バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲!
 まーホントに毎週毎週いろんなものが逆襲してきますなあ。今回のMr.フリーズは、アーノルド・シュワルツェネッガーなんですね。知りませんでした。というか、『バットマン リターンズ』までしか観ていませんごめんなさいー。

 厨子王の『鉄鼠の檻』四分冊に「すっげー」と驚いておりましたが、その上をいく作品がいよいよ登場です。安寿の『模倣犯』でございます。なんと五分冊! 11月末にまず最初の三巻、12月に残りの二巻が刊行されます。厨子王の分冊文庫版が最初に出たとき、おお、手に優しい! バッグが重くならない! とヒソカに感動し、思わずそのまま再読した私ですが、『模倣犯』もきっと同じように読み返してしまうことでしょう。
 読書の秋。まずは机の脇に積まれたまま放置されている新刊の山をなんとかせねば!

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■ノリノリ編集後記

「神保町ブックフェスティバル」…天候が悪かったにもかかわらず、たくさんの方においでいただきました。ありがとうございました。と同時に、早朝から並んでいただいた方にはお詫び申し上げます。大沢オフィスからの助っ人O塚くんと二人体制で売り子をしたのですが…販売開始後も二時間以上お待ちいただくことになりました。おまけにお目当ての商品が売り切れだったり。お叱りのメールもいただきましたが、反省する点が多く残りました。来年はまだどうなるかわかりませんが、出店する場合はいろいろと改善したいと思います。(モナカの差し入れ、ありがとうございました…ノリ)

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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー

◆大極宮の意見ではないのですが、大沢先生がサイン会で岐阜に訪問してくださるニュースを見て感激しました。さっそく、整理券(2番でした)をもらってきました。
最近、岐阜は、路面電車が廃止になったり、駅前のデパート(新岐阜、パルコ、ダイエー)が次々と閉店になったり、危うく笠松競馬が廃止になりそうになったりと、明るいニュースがありません。岐阜っ子の僕には、寂しい限りです。
そんな中での大物作家の訪問、非常に楽しみですし、ぜひ、当日は活気のある柳ヶ瀬になるとわくわくしてます。

岐阜でのサイン会は大沢も初めてです。よろしくお願いしますねー。(何をだ? まるひ)

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下の方でコッソリ
【厨子王原稿メール件名の歴史】

◆新章突入! 本当にあった"逆襲"シリーズ(仮) 第206号〜

大魔神逆襲
 → ゴジラの逆襲 → メカゴジラの逆襲 → キングコングの逆襲 → 北京原人の逆襲 → スケバン刑事風間三姉妹の逆襲 → スターウォーズ帝国の逆襲 → ウルトラQ・ガラモンの逆襲 → ウルトラQ darkfantasy・ガラQの大逆襲 → 亜空間要塞の逆襲 → 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア → フランケンシュタインの逆襲 → 八岐之大蛇の逆襲 → 十津川警部の逆襲 → 虚航船団の逆襲 → 笑犬楼の逆襲 → 劇場版スタートレック2 カーンの逆襲 → 劇場版クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 → スネークマンショー ピテカントロプスの逆襲 → 劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 → ヴァンパイヤー戦争7 蛮族トゥトゥインガの逆襲

 

◆旧シリーズ
「更新原稿」をいろいろ変えて遊んでみよう♪[第132号〜第195号]

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊 → 光子力ビーム!! → 等身大線香 → 拘禁連行 → 狂信勤行 → 高知、雲仙、甲府 → もう死んでんだろう? → 乞う。真剣若人 → 発疹侵攻 → 病身不健康 → ここ、よし、ビンゴ!(終了)

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