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 第199号へ 第200号 2005.4.15 第201号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆まるひが、コンビニで変なものを見つけてきては他のスタッフに味見をさせてヒンシュクをかっているらしい。
無炭酸乳飲料コーラとか…、激辛カールとか… 

◆200号記念プレゼントを探すために、オフィス内を歩きまわるまるひ。ドリアンの缶詰を手にしてるのを見て、驚愕のスタッフ。
そ、それは、やめましょう…

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆『吉川英治賞』贈呈式
 今年から安寿とともに「吉川英治文学新人賞」の選考委員になったオイラ。11日の月曜日、贈呈式に行ってきました。
 当日、選考委員挨拶をやれとおおせつかったのでマイクを手にしたのだけど……
『吉川英治賞』には「吉川英治文学賞」と「吉川英治文学新人賞」、それに加えて「吉川英治文化賞」というのがあって、この文化賞の受賞者の方々は本当に頭の下がる立派な方ばかり。今年の受賞者には、ハンセン病患者に対する偏見や差別をなくすため長年にわたり精力的な活動を続けている方や、タイ・チェンマイ市にHIV孤児の施設を設立し孤児たちの将来のため自立の支援を続けている方など。とにかく、知らないところでコツコツと弱者のために努力をしてきた人たちだ。会場にはそういう受賞者の関係者の方々もいらっしゃるので、どうにも「わたくしごときが…」という感じになってしまう。いつもはちょっとくだけた話もするんだけど、どうしても会場の前列の方にいる方たちのおごそかな雰囲気(ここでギャグを言うとすべるなぁという空気)に、ついつい選評もカタくなった。
 式後のパーティーでは編集者たちに、今日は緊張していませんでしたか? とか、やけにマジメでしたね、とか言われた。頭の中に一応ギャグは考えていたんだけどねぇ。

「吉川英治文学賞」を受賞された北原亞以子さんは、オイラが直木賞(第110回)を受賞したときの前回(第109回)受賞者で、先輩後輩の関係。おめでとうございます。
「吉川英治文学新人賞」を受賞された瀬尾まいこさんは、現役の中学校の先生なので授業等もあり残念ながら来れず。もうひとりの受賞者、恩田陸さんの方は、安寿とともに二次会にも参加させてもらった。恩田さんは可愛らしい見かけによらず、すごくビールがお好きだということで、朝の6時まで飲み続けるぞぉと頼もしい宣言をして盛り上がっていた。デビューして10年以上になる方なので、たくさんの出版社の担当編集者が受賞を喜んで雰囲気も良かった。

 この「授賞式の二次会」というのもいろんなパターンがあって、主賓がどこにいるのかわからないぐらい大騒ぎして異常な盛り上がりを見せているものもあれば(大沢オフィスの3人はその典型なんだけど)、場合によってはちょっとお通夜のようなときもある。これは受賞者が新人であったりキャリアが短くて付き合いのある出版社が限られているとき。どうしてもお祝いの場に来る人も少なくなるから。オイラ的にはギャーギャー騒いでアホなことを言い合う方が好き。それも無責任でいられるから自分の二次会ではなく他人の二次会。近いうちに、オフィスのオイラ以外の誰かの受賞二次会があるといいなぁと思ったりして…。

◆東京脱出!
 4月も半ばになったけど、相変わらず花粉症がひどい。今まではそうでもなかったのに、夜も鼻がつまって非常に寝苦しい。寝ている間、口を開けて呼吸をするもんだから翌朝はのども痛いという最悪の循環。
 これじゃあたまらん! ということで…ついに沖縄に行くことにした。週末をはさむので意外にホテルが混んでいたが、出版社がなんとかセッティングしてくれた。
 もちろん仕事で原稿を書くんだけど、来週は「松本清張賞」の選考会があるので候補作を持って行って読まなくてはいけない。担当編集者が現地の保健所に電話して聞いたところ、花粉は飛んでいないとのことだったが…3月末に家族旅行で行ったときはクシャミ鼻水が止まらなかったこともあるし、どうなることか。
 ああ…東京で天気が良くて、仕事もはかどっていれば一番楽しいんだけどね。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆「アウターリミッツ」
 DVDが出ましたね! 嬉しいなぁ! 懐かしいなぁ!
 わたしの人生は、小中学生時代に英米の恐怖小説アンソロジーを読み耽り、さらにこのテレビシリーズに出会ったことによって決まったと言ってもいいくらいのものです。その人生が正しいかどうかはさておき(笑)、こんな形で再会できるなんて、しみじみしちゃいますです。

◆ゲーム女の生きる道
 待望の「バイオハザード4」解体真書が出たので、さっそくチェック。
「4」には、隠し武器ゲットにつながるタイムアタックはないんですね。そうね、冷静に考えてみれば、もう隠し武器ってありそうにないですものね。ただ、細部まで凝りに凝ってる「4」のことだから、もしかしてエンディングの表示に変化とかあったりしてね、なんて思っていたのです。
 それにしても、2時間以内で回る人がいるというのはやっぱり信じられません。いったいどうやるんだぁ?
 大笑いしたのは、村はずれの小屋の篭城戦で、ルイスを5回撃っちゃうと、「アディオス!」とばかりに反撃されて、ゲームオーバーになっちまうという記述。そうだったのか〜!
 2回までは撃っちゃったことがあり、ルイスに叱られた経験のあるわたくしですが、以後もっと気をつけますです。だけどあんた、怪しいんだもん。

 なんてことを考えながら読んでいたら、点けっ放しのテレビから、新作ゲームのCMが。なにやら聞き覚えのある音楽だぞ♪
 おお! これは確かに間違いなく!

 ふぁいあ〜エムブレム♪ 死んだらやり直し♪

 違います。凱歌は高らかに、よ。こちらも待望のGC版だ!

◆祝! 更新200回目
 なのだそうです。この原稿を渡したとき、ノリノリに教えてもらいました。
 いやぁ〜、200回か。皆様、よくお付き合いをくださいました。今後もどうぞご愛読くださいませね。
 わたくし、背中を痛めて2、3回休んだ記憶はありますが、少なくとも195回以上は、ゲームとゲーム攻略本について書き続けてきたわけであります。
 それも、回を追うごとにけっこうな行数になってゆく♪
 複数の担当氏から、「大極宮の"ゲーム女の生きる道"に注いでいる時間とエネルギーの何割かでも、他の方面に回すということは想定外なのでありましょうか」と、やんわりお尋ねをうけること一度ならず。
 いざ、今こそお答えしませう。

 想定外です。

 宮部は、ゲーム女として存在し続けるためにこそ小説家であり続けようと、この身に誓っておるのであります!
 地には平和を。ゲーム女に光あれ。ハレルヤ♪

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆200回記念だそうで
 しばらくパスでした。
 実は、体調を崩しています。しばらくこのコーナーを休ませて欲しいとノリちゃんにお願いしてから、パスということになりました。
 でも、パス続きだとかえって怪しいですし、妙にプレッシャーがありますし。
 まあ喧伝することではないですが隠すことでもないので白状します。
 更新は口述でもできるわけですが、きっとおもしろくないですし、小説家は小説を書くことを何より優先すべきで、それをさしおいてホームページの更新もないだろうと、そう考えました。
 楽しみにされている方もいらっしゃるでしょうが、やはり本業は小説ですし。
 ということで、しばらく休みます。命に別状はありませんので(笑)予告なく復活します。
 ボクが書くと更新が遅くなると思っている方も中にはいらっしゃるようですし(笑)。
 では、いずれ。

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■編集者Sのウラ情報

 11日、吉川英治文学賞の受賞祝賀会に行ってきた。その会場で主催講談社の編集者数名がそれぞれ今年の新入社員を数名ずつ引き連れて、作家や他社編集者へ紹介していた。某社編集局長へ紹介したとき、「わたし、最終面接で落とされました」といっていたのは愛敬だったが、初々しい彼ら彼女らを見ていて、ふと思った。
 彼らが引き連れている先輩社員の年頃―20年後ぐらいかな、になったとき出版界はいったいどうなっているのだろうか。今の形態の書籍、雑誌は残っているのだろうか。インターネットネットがより巨大となり、その利用が簡便なものとなっていったとき、情報伝達という意味での雑誌は生き残っているのだろうか。ネットがその座についているのではないか。
 フジテレビ会長が「テレビがなくなっては困る」といっていたが、同じように長年書籍にかかわり本が好きなものとしては同じようになくなってもらっては困るのだが。
 変革の時代に出版界にとびこんできた人たちに頑張れよとエールを送り、でも決して安泰ではないんだよと先輩から余計な一言でした。20年後のことなんか誰にもわからないんだけどね。(21世紀になったら車は空を飛んでいると思っていた、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名 (これまでの歴史は→コチラ
 ということで、しばしの間お休みです。

 上の「HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ」を毎週考えているのは、主にスタッフのオーツカ・ハル君です。せっかく思いついたのに、私に「コレ使えないよー、ダメー」とボツにされて、また一から考え直しになることもありますが、めげずに毎号がんばってくれてます。今週のウワサを考えたのも彼です。
 いや私、けっこう本気だったんですけどねー。200号記念プレゼントの賞品ラインナップに「さくさくドリアン」(バックナンバー150号に解説アリ)を追加するのっていいアイデアかもー、と。
 スタッフの誰もがオソレをなした「さくさくドリアン」ですが、よっしゃ自分が挑戦してやるぜ! というツワモノが、もしかしたら大極宮ラーの中に一人ぐらいいるかもしれないじゃないですか。うはは。
 しかーし! 缶をよく見てみたら、賞味期限切れていたです。残念!
「ああ、ダメジャーン!」と私がガッカリするのと裏腹に、ハル君は心からホッとした顔してました。ちぇ。
 そんなわけで、まだ「残念賞」を何にするかゼンゼン決まってないんですが、よかったらご応募くださいませです。

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■ノリノリ編集後記

 先週末のゴルフを花粉症による発熱で休んだ大沢さん。ついに沖縄逃亡です。うらやましいぞ〜って思ったけど、遊びじゃなくて仕事ですもんね。でも、花粉が無いにしても他の誘惑が多くありませんか? 仕事がはかどることをお祈りいたします。
 そして京極さん、ついにダウンです。もともと超多忙なスケジュールだったところに、直木賞受賞、水木展、小説映像化、「妖怪大戦争」…などなどにより、さらに超が3つくっ付くぐらい多忙になって。『さまよう厨子王』コーナーはしばらくお休みになります。体調の回復を待ちましょう。
 と、元気なのは宮部さんだけという状況で『週刊大極宮』も200回を迎えました。やっと定着といったところでしょうが、これからも地味に続けていきたいと思います。
 閲覧してくださっている皆さま、末永くお付き合いくださいませ。よろしくお願いいたします。
(楽天やっぱり100敗するかな…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

そうだったのか!
◆ 札幌市在住です。あるもんね花粉症。杉はないけど白樺!

◆北海道では杉花粉がありませんが、白樺花粉があります。北海道に住む花粉症の人は、大体白樺花粉症です。

他にも白樺情報たくさんいただきましたー。やはり大沢は沖縄に逃げて正解だったのかなー。(まるひ)

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下の方でコッソリ
◆厨子王原稿メール件名の歴史(本人確認用?)

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊 → 光子力ビーム!! → 等身大線香 → 拘禁連行 → 狂信勤行 → 高知、雲仙、甲府 → もう死んでんだろう? → 乞う。真剣若人 → 発疹侵攻 → 病身不健康 → ここ、よし、ビンゴ!

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