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 第183号へ 第184号 2004.12.10 第185号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆大沢宛に届いた「ドラクエ8」の攻略本を、こっそり持ち帰ろうとしたのがバレて非難ゴウゴウのS。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆おめでとう!
 福井晴敏氏の結婚披露宴に呼ばれて行ってきた。
 作家は他に逢坂剛氏、北方謙三氏、真保裕一氏、馳星周氏、今野敏氏、そして安寿と厨子王…などなど。会場の帝国ホテルの控室に行って顔ぶれを見た瞬間、「あれっ、今日は理事会だっけ!?」と思わず言ってしまうほど、推理作家協会の理事長以下理事の面々が集まっていた。
 乾杯の音頭をとったオイラを含め、作家でスピーチをしたのは逢坂、北方、安寿の四人。このうち男三人はとても披露宴とは思えぬキツーイ言葉をかけたが、安寿がお姉様役としてフォロー。きっちり役割ができていた。
 そして、宴会場には来年公開される福井氏関連の映画…『ローレライ』『亡国のイージス』『戦国自衛隊』の各スタッフも招かれていて、それぞれの予告編が上映されたあと監督のスピーチもあった。また、海上自衛隊の一佐なども来ていて、会場は出版界と映画界と自衛官という奇妙な組合せだった。
 今後、福井氏はますます忙しくなり、来年は作家として大きく飛躍する年になるのではないか。やってのける実力があるので、良い仕事をすると思う。

 …と、この日は一時から披露宴が始まって、五時から二次会。七時からはホテルオークラでの文藝春秋社の忘年会にも出席。さらに銀座へ。一時から12時間以上飲んでいたので、最後はさすがのオイラもヘロヘロ。

 年末のあわただしい中、なかなか楽しい一日であった。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆華燭の宴
 福井晴敏さんの結婚披露宴に、大夫&厨子王と共にお招きいただきまして、3人でねりねりとお伺いして参りました。
 新婦は文金高島田のよく似合う日本美人。で、お色直しの白いドレスがまた可愛くて♪ このドレスはお母様の手作りなんだそうです。素敵でしたよ〜。福井さんもりりしくて立派な新郎でありました。
 ところが。
 推理作家協会理事が、理事長の剛爺を筆頭にぞろりと揃ったのでございますが。

 みんなスピーチが不謹慎だ(汗)。

 忌み言葉バシバシ。まあ新郎の著作のタイトルに「亡国」とか「終戦」とか入ってるからしょーがないのですが。
 それにしても大夫さま、文脈はどうあれ、「切り捨てる」はいけません(汗汗)。
 御両家の皆様、まことに申し訳ありませんでございました。

◆『古代文明の謎はどこまで解けたかIII』(太田出版)
 ついに第3巻発売! これで完結です。さあ買いましょう、読みましょう♪
 3冊通読すれば、今日からあなたも正しい古代史通。

◆嬉しいご報告
 わたくしが責任編集をいたしました文春文庫「松本清張傑作短編コレクション」。
 上中下3巻、おかげさまで増刷いたしました! ありがとうございます!
 二刷の印税も、新潟の被災地に送ります。
 三刷分は――現段階で上巻のみ三刷までかかっているのですが――うちのオフィスにいただきます。すンません、経営のやりくりもあるもんですから。
 で、ひとつザンゲが。
 このコレクションのために宮部、手書きPOPを書きました。
 そこに。

 「黒革の手帖」でわなく、「黒革の手帳」

書いてしまったのであります!!
 まことにまことに申し訳ないです。
 ドラマの方は大詰めになってますね〜。

◆ゲーム女の生きる道

 タッチ!!

 一筆書きって、ハマりますね。
 一方「FE聖魔の光石」は。
 依然、ラグジュ遺跡でバトル中。気を抜いたらメインキャラをロストしちゃったので、リセット。ちょっとお休み。
 そしてゼルダへ(忙しいのよ)。
「しずくの神殿」をクリアして〜♪ 「王家の谷」へといざ行かん〜♪
 あちこち寄り道しては、かけらあわせに熱中してます。ヤットコヤットコ♪

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆クリスマスに講談をどうぞ
 えー、毎度おなじみ、「Oh!水木しげる展」のおしらせでございます。
 ただいま開催中の江戸東京博物館では、特別企画が次々と。で、クリスマスの12月25日にもスペシャルなイベントが。
 題しまして「講談・水木しげる物語」。
 語りますはあの、田辺一鶴さん!!!
 ヒゲの講談師として一世を風靡した一鶴さん、実は一時期水木大センセイのアシスタントだったのですね。そのご縁で、この度新作講談を発表していただくことになったわけです。
 一鶴さんは「大リーグ講談」やら「立体講談」など、新しいスタイルの創作講談の第一人者としても知られている大御所。たしかプレスリーと競作したりもしてたような記憶が。古書に対する造詣も深く、なにより水木マンガにも登場している水木キャラのおひとりでもあります。トレードマークのヒゲはすっかり白くなられたようですが、ますます快調。今回は「天才ベビー世に現る」「鬼太郎はどこから来たろう」の二部構成。
 講談は娯楽小説のルーツでもあります。まだ席に余分はあるようですから、みなさんもクリスマスには江戸博で、講談で水木で(笑)。ぜひ!
(詳細はコチラ → asahi.com:大水木しげる展

◆師走には怪談をどうぞ
 日本で唯一の怪談専門誌「幽」(メディアファクトリー)の二号目がついに完成。
 今回も執筆陣はゴーカ絢爛。マンガも充実。ジュンジは稲川。
 関係ないですが稲川淳二さんはボクの先輩でもあります。ボクはグラフィックで稲川さんはインダストリアルでしたが。うちのネコの拾い親である加門七海さんと対談されてます。
 特集は岡本綺堂。これはウレシイわけです。で、「他人の話を書く」怪談交換会(なんじゃそれは)も愉しい企画。
 東編集長、お疲れさまでした。まだ後の企画が詰まってるのでほっとひといきつかないでくださいね。
 妖怪専門誌「怪」の方は、も少しお待ちください。ただいま製作中。

◆年末に出張をどうぞ
 来週は関西です。まず京都精華大学からの召喚魔法が。で、松竹京都映画からも。それで、関西学院大学から召集令状が。むー。
 講演、対談、そして東アジア恠異学会の大会ですね。更新日と重なりますので、場合によっては来週はパスかも。
 あ、現地から写真だけ送るとかもアリですかね、まるひ様?(アリですよー。by まるひ)

 
■編集者Sのウラ情報

 今年も恒例の「このミス」が出ましたが、皆さんはどれくらい読んでましたか。わたしはいわゆる新本格とジャンル分けされる作品群はほとんど手に取らないので、あれとこれだけでした。しかも年々読書量は微減で、とくに電車内での読書が厳しくなってきていて、国内外あわせて月に5、6 冊ぐらいがやっとですね。翻訳文庫で上下物だと一週間ぐらいかかってしまいます。
 読書スピードは決して遅いとは思わないのですが、以前のように長時間連続で読み続けることができなくなってきたのが大きな要因のような気がします。年とともに感じる似たような境遇の方も多いのでは。「眼」は本当に正直です。
 決して「ドラクエ」のせいではありませんから……。
(山椒大夫様、「ドラクエ」攻略本、先に取ったからといって泣かないでください、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名 (これまでの歴史は→コチラ
 光子力ビーム!!
 光子ってナンダロウ? えい、困ったときのgoo辞書頼み発動! 以下は辞書の丸写しでございます。
 光は波動と粒子の二重性をもち、振動数ν(ニュー)の光(電磁波)は hν( h はプランクの定数)のエネルギーをもつ量子として振る舞う、その量子をいう。光子は、電磁場の量子化によって現れる電磁相互作用を媒介する素粒子(ゲージ粒子)で、スピンは 1 、質量は 0 、つねに光速で進行する。記号 γ フォトン。光量子。
 うっは! ワケワガンネッ!

 発売日に買ったドラクエ8はS氏に貸し、私は相変わらず[FFXI]をやっております。昨日バージョンアップがありまして、新要素や仕様の変更がドドドっと追加されて、こっちも「うっは、ワゲワガンネッ!」の状態です。
 唯一わかったのは、このゲームを続ける原動力となっているいくつかの目標のうち、ひとつがあっけなく消失したことですかね。なんともはあ…。
 お願いします。オポオポの王冠とパママの関係を元に戻してくださあああい! 王冠かぶってパママ食ってピ〜ヒャラ歌うのが夢だったんですううう! お願いしますお願いします!(ココで叫んでどーする)
 自分以外のプレイヤーのお手伝いが必須で、なおかつ膨大な手間と時間をかけなければ入手できないアイテム(しかも売り買いできない)を、たった1日で単なるゴミオシャレ装備にした開発陣の英断っぷりには頭が下がります。私は「これからがんばってゲットするぞー」の段階だったからまだマシですが、苦労して苦労して取った人たち(特に吟遊詩人と獣使い)の心情やいかに…。
 つーわけでフナだ! フナ釣るぞ!(太公望の竿まであと5300匹。わはは、遠すぎ!)

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■ノリノリ編集後記

 今シーズンのラグビー観戦はまだ1回。釜石の今年唯一の秩父宮競技場参上試合、対横河電機戦だけ。結果はまさかの敗北。内容も悪かった。ハーフ陣が安易にキックをするばかりで、気合のこもったタックルも観られず。今週末、NTT東日本との最終節はトップリーグ昇格を狙うプレーオフ進出を賭けた戦い。熊谷ラグビー場まで応援には行かないけど、健闘を祈るばかり。奮い立て「北の鉄人」! 
 で、トップリーグの方は…混戦のなか東芝が首位。じつは、開幕戦で去年のトップリーグ1位、神戸製鋼にロスタイムでペナルティーゴールを決められ惜敗したあと、東芝の薫田監督に『御祓済』ピンバッチを贈呈。以後、6連勝となっているのだ。すごいぞ『御祓済』! すごいぞ京極さん!! こんど薫田監督に会ったときには『豆腐小僧』ピンバッチもあげよう。
 そういえば…ラグビー日本協会公認Aレフリーの谷口さん。ラグビーファンなら御存知の方もいらっしゃると思いますが、この谷口さんは文藝春秋の社員の方なのです。それも編集者。で、このたび大沢さんの担当になられました。個人的に大歓迎。ラグビー界のオフレコ話を聞かせてくださいませ。
(ラグビー日本代表は、残念! 斬り!! …ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆大極宮3、ようやくゲットしました。
本屋さんで店頭分が売り切れになってたのを、在庫引っ張り出してもらいまして…
連載小説もどきが繋がってるようで繋がってない感じで、楽しかったです。
次回の企画モノが楽しみです。

お買い上げありがとうございます! 重版への道がまた一歩近づきました!(まるひ)

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下の方でコッソリ
◆厨子王原稿メール件名の歴史(本人確認用?)

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう → 甲信越先行 → 古神に献香 → 降雨シーン、現場はこう…… → 懇親励行 → 殺しで連行 → 抗菌テント → GO! 真剣、GO!!(横文字初登場) → こう、芯がゲル状。 → こ、悪心、下戸。う。 → 麹、発酵。 → ここ押し。ん? 弦を、こう…… → 古址近郊

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