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 第170号へ 第171号 2004.9.10 第172号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆大沢の仕事場のエアコンから、何故か猫の匂い?が吹き出てくるらしい・・・

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆仙台出張サイン会
 丸善仙台アエル店での『ザ・ジョーカー』講談社ノベルス版出版記念サイン会に行ってまいりました。
 今年の大極宮フェアの打ち上げで同店の鈴木さんにお会いした際、かつて仙台で開いたサイン会でひどく惨めな思いをした経験を話した。かれこれ20年前…サイン会をすれども人はまったく来ず。やっとおばさんがつかつか近づいてきたと思ったら、ナントカ大通へはどう行くんですかと聞かれる始末。その一件でひどく俺が腐ったという話。そしたら鈴木さん、ぜひリベンジに来てくださいと。じゃあその言葉に乗ってみようと。で、ついでに仙台でゴルフもやれればいいなあと。
 …それで実現した今回のサイン会。
 鈴木さん本人はひじょうにポーカーフェイスだったが、こっそり担当者に告白したところでは、お客さんが来なかったらどうしようかと前の晩は眠れなかったらしい。しかしその心配をよそに、お客さんは90人近く、とくに女性の方が多く来てくださった。ある若い女性のお客さんはすごく恥ずかしそうに小さな声で「先生の作品も先生も大好きです」と告白してくれたし。で、「もう一回言って」さらに「もう一回言って」と…3回も言わせてしまった。ごめんなさい。まるでオヤジでした。と、そんなこともあったりして盛況の内にサイン会は無事終了。

 翌日は、伊集院静氏のホームコース「泉国際CC」でゴルフ。表向き"『ザ・ジョーカー』ノベルス版出版記念コンペ"。実際は単にゴルフをやりたい奴が集まったというコンペ。
 優勝は『ザ・ジョーカー』ノベルス版の担当者でありながら、今回はツアーコンダクターとしても汗を流してくれた講談社のS村くん。見事賞金をゲット。
 夜は美味しい仙台牛やらキンキの塩焼きやらを食べ、その後は何派かに分かれてそれぞれ目的別に国分町で楽しんだ。
 帰りの新幹線の中、オフィスの編集者Sと「いつまでこんなアホができるかなあ」、「いつまでもできるといいが、やがてできなくなるだろうな」などと話しながら帰ってきた。

 それと…
 伊集院さんの奥さんの篠ひろ子さん(ちなみにオイラと誕生日が一緒)から蒲鉾をいただいた。わざわざご本人がゴルフ場まで届けに来てくれたので恐縮してしまいました。篠さんとお会いするのは久しぶりだったけど、相変わらず素敵でした。



書店さんの熱意に感謝

100倍はいくらなんでも言い過ぎじゃ…(笑)



サイン中

と思われていたかもしれない…



すごすぎる!

蒲鉾だけではなく、お花もいただいたのですっ!



100倍と書いたのも鈴木さんなのか?

首謀者(?)の鈴木さんと固い握手!




◆第3回自作朗読会
 明けて月曜日には自作朗読会「第3回リーディングカンパニー」に向けた、パンフレット用の写真撮影と初めての読み合わせがあった。
 オイラは今年、書き下ろしの短篇を読みます。ちょいと気合が入っております。三人一緒にやる掛け合いの第2部の方は安寿の短篇なんだけど、かなり爆笑必至と思われる。語り手役のオイラが二人にやっつけられるかたちで爆笑死のノリだろう。演じる方としても今から楽しみだ。皆さんも期待していてください。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆発表! 落語台本コンクール
 ホント、楽しかったですよ♪ 六人の会の師匠の皆様と、高田文夫さんと同じ舞台に立つことができて、とてもとても光栄でした。
 日本人はやっぱり落語を愛してるし、これからも愛し続けるんだなぁと実感しました。



こぶ平師匠のお顔が隠れてしまいましたあ(涙)

勢揃いした六人の会の師匠、高田文夫さん、
受賞者の方々と舞台裏で記念撮影



同じ舞台♪

表彰式の幕が開く直前(舞台ソデから撮影)



春風亭小朝師匠

そうそうたる顔ぶれに撮影者の手も震えました。

左から、柳家花緑師匠、笑福亭鶴瓶師匠、高田文夫先生




◆ゲーム女の生きる道
 やっと船出しました。『幻想水滸伝IV』!
 無実の罪を着せられて流されるとき、誰を連れてくか。皆さん、迷いますよね〜。宮部はまだ決められず(鍛錬で鍛えたからレベルはみんな一緒)、ぐずぐずしています。女の子キャラは二人とも可愛くて気立てがいいし、男の子キャラもそれぞれ使い勝手がいいもんね。ゲーム序盤に、雷の紋章と土の紋章のどちらかを選ばなくちゃならないなんて、難しい。個々のプレイスタイルが問われるところです。
 それに、ああ懐かしい、ナウ・ローディング画面の「坊ちゃん走り」復活! やっぱり「幻水」にはこれがなくっちゃね♪ ストーリーを進めると、誰かが踊るようになるのかな。
 ただ今回……ちょっと気になることが。
 ゲーム画面の主人公の走りっぷりが、妙に猫背でガニ股気味じゃないですか? あれ? 「III」のヒューゴもクリス団長もゲド隊長も、もっとカッコよく走っていたような気が……。それとゲーム画面の主人公のお顔も……イラストの方がずうっと可愛くてりりしい。モデリングが……ちょっと違わないかしらん。
 深く深く愛するシリーズのことなので、ちょっとしたツマンナイことでも心が騒いじゃうんですよ。ゴメンナサイ。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆ふたり芝居
 すこし前になりますが、イッセー尾形さん&桃井かおりさんのふたり芝居を観てきました。
 面白かったです。思い起こせばイッセーファンになって20年近くになるんだなーなどと思い、帰ってから「都市生活カタログ」なんか観たりして。
 そのまんま近作までずーっと通しで流してみたり。名作多し。クセになるし、つい観てしまいますね。

◆読み合わせ
 リーディングカンパニーの季節がもうやって来たわけで。早いです。小倉公演、昨日終わったみたいです。
 今年はパンフ・著者近用の撮影をしてもらったわけですが、どーしたってボクはお墓やお寺に置きたくなるツラなのだそうで(スタジオでしたが)。
 墓ヅラなんですな、顔が。と、いうわけで、ボクは今年も墓場系。
 昨年のハートウォーミング系から一変して、ハードボイルドでカッコよく決める大沢さん(今年の目玉・あ、あのシリーズの番外書き下ろし!)、昨年はかぶり物という飛び道具でしたが、今年はまた違う仕掛けで癒してくれる宮部さんと、毎年みなさん趣向を凝らしているわけですが、ボクだけずーーっと墓場系。
 芸がない(笑)。
 仕方がないので三人パートでがんばるしかないですね。今年はどんなジジイで行こうかな、と思ったら……。
 え、この役なの!!
 まあジジイもあるんですが。



読み合わせ中

何をやるのかは、後日お知らせします。




◆百鬼夜行
 の文庫ができあがりました。読み方は今まで別に決めてなかったんですが、今回から「ひゃっきやこう」に統一。
 百鬼夜行と書いて「ひゃっきやぎょう」と読む歴史的・文献的根拠はなにもない――可能性があるわけです。なら素直に「やこう」でいいかと。
 ちなみに「画図百鬼夜行」の「画図」の読みも、人によっては「がず」「えず」「がと」など、いろいろ異論があるようですが、数年前に高田衛先生に相談したところ「素直に読めばいいんです」と言われまして。「変わった読みにしたいのであれば、それなりの表記をするはずなので、画図と記しているなら、がず、でいいでしょう」ということでした。そこで、それ以降「がずひゃっきやこう」とルビを統一したわけです。と、いうわけで今回から「やこう」。まあ内容に変わりはないのですが、書名は奥付に読み仮名が入るので、決めなくちゃいけないんですね。
 二十年くらい前、知り合いが「こたにかずゆきの金田一耕助が〜」と話していて、金田一マニアのボクは「そんな金田一は知らん」と青くなったわけですが。それは要するに古谷一行さんのことだったわけで。そんな関係ない話を思い出した次第です。因みに大滝秀治さんは「おおたきひでじ」です。

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■編集者Sのウラ情報

 仙台サイン会に来てくださったみなさん、ありがとうございました。多くの方に来ていただいて大夫の仙台トラウマも消え去ったことでしょう。詳細は本人が書く、かな。
 で私のほうからのお知らせを一つ。
 三省堂書店有楽町店(有楽町駅前・交通会館1・2階)で三人の文庫を全点そろえた「大極宮コーナー」を2階の文庫売場で今月の20日ぐらいから常設していただけることになりました。棚一本分が三人の文庫で埋まります。出版社の枠を超えて並びますので未読の本を探しやすくなるはずです。全点展開が基本で在庫も確保されているようですが、運悪く売れてしまっていてたまたま欠品、ということもあるかと思いますがその場合は許してね。オフィスからも看板やポップも提供しておりますのでどうぞ覗きにいってください。目録もおいてあります。ディスプレイされた時点で写真をアップしますのでお楽しみに。
(ハリポタの山にくらくらした、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名 (これまでの歴史は→コチラ
 甲信越先行
 ネタ件名復活♪ ヨカッタヨカッタ。
 先週号の原稿を書いているとき、厨子王はたいそう眠たかったそうで、件名まで手が(頭が)回らなかったんでしょう。いやそれよりも、睡魔のせいで誤字が〜! と、オフィスに来たときに叫んでまして。私が気がついた箇所はアップ前に修正したんですが、どうやらまだある模様??
「どこでしょねー」とモニターに170号を出して探してみるも、よくわからない厨子王と私。こりゃもう"間違い探しの達人"大極宮ラーの皆様のお力を借りるしかありません! 170号の厨子王のコーナーの誤字を発見できた方、お知らせください。他力本願ですみません。よろしくお願いいたします。ぺこぺこ。

 9月7日、よみうりホールで行われた『第9回東西落語研鑽会』(落語台本コンクールの発表会)を安寿とスタッフ総勢5人で楽しんできました。
 コンクール佳作「テレビの神様」、優秀賞「猫治郎」、最優秀賞「身投げ橋」の口演、コンクール表彰式、立川志の輔師匠の落語と、盛りだくさんのプログラム。場内はもう爆笑爆笑大爆笑の嵐でございました。
 私は選考会のときに最終候補作14本のコピーをいただいたので、入賞作も含めてすべて読んでいたわけですが。驚いたのは、台本で読んで面白かったものが実際に高座にかかると、口演する落語家さんならではのマクラや演出が加わって、面白さが二倍にも三倍にもふくらんだことです。うわあ落語ってすごい! と、感動とともに落語愛がいっそう深まった夜でした。
 選考会(8/26)から発表会(9/7)までの短い期間に、台本を完璧に覚え、なおかつこれだけの噺に仕上げた三人の師匠、桂吉弥さん(テレビの神様)、柳家花緑さん(猫治郎)、春風亭昇太さん(身投げ橋)には、あらためて心からの尊敬をこめて拍手を贈りたいです、手が痛くなるまで!

 と、ここで唐突に新旧オンラインゲームでの行動比較表。

ファイナルファンタジーXI(新) ウルティマオンライン(旧)
ジョブ 白魔道士から
吟遊詩人に移行中
いちばんの働き者だったのは
Bard(吟遊詩人)
日々の糧 錬金術で各種薬品、木工で
矢弾作って売りさばく
錬金術で各種ポーション作って
売りさばく
趣味と
実益
釣り
釣れた魚とか売ってウマー
釣り
難破船サルベージでウマー

 うははは、やってること一緒ジャン! って別に意識したわけじゃなくて、気がついたらこうなっていたんですけどね。オンラインゲームにおけるオノレの指向性がここまではっきりくっきりしているとは・・・自分で呆れてしまった次第であります。
 マップ拡張ディスク発売&大規模バージョンアップが間近に迫った[FF XI]、エリアやアイテムの追加・仕様変更やらで、またまた大騒ぎになるのかな。でもお祭りに参加するのはちょっとお預け。ええ、毎年おなじみの決算なんですよ決算、ブツブツ・・・。

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■ノリノリ編集後記

 日本列島、記録的な猛暑の後は記録的な台風直撃数。先週末は毎年参加していた与論島親睦野球ツアーがあったけど、見送って正解。行った連中は帰れなくて3日間も足止めをくうことに。月曜日は朗読会に関するスタジオ撮影や読み合わせがあっただけに危なかった。
 で、その月曜日。作家の三人は毎度のことながら超ハードなスケジュール。深夜になりやっと解放かというところで…ワタクシ鬼になり、大量のサインをお願いしてしまいました。それらは10月30日、神保町ブックフェスティバルで販売いたします。まだまだ先ですが、ぜひお越しくださいませ。
(地方から朗読会にお越しの方、JALのバーゲンフェアがお得ですよ…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

ソレは100倍だったのか?(くどい?)

◆大沢先生のサイン会へ参加させていただきました!1人ずつ椅子に座ってサインしていただける上、対面してお話しもできて更に握手&ツーショット写真というこんな豪華なサイン会は初めてで、嬉しかったです。直接お会いした大沢先生はとても気さくで、こちらで見たことのある写真よりずっとカッコいい!!!と思って、ご本人にもその旨お伝えしました(笑)。仙台まで来ていただいて本当にありがとうございました!!!

◆毎週楽しく「大極宮」を読ませていただいております。
4日に大沢先生のサイン会に行ってきました!
とても気さくに話かけていただいて、とても感激です。
仙台人はシャイではないですよ。大沢先生を前にして舞い上がってしまっただけです。また仙台にいらしてくださいね。お待ちしています。

◆「大極宮」の御三先生方の大ファンです。過日,丸善仙台アエル店での大沢先生のサイン会に行ってきました。サイン会というもの自体初体験で,かなりワクワク。順番が回ってきて,「うわっ,ご本人は写真よりずっとカッコイイ!」と心の中で叫ぶ。そして握手。超緊張。ポラロイド写真まで頂戴し,感激のサイン会でした。これからも「イベント情報」欄を楽しみにチェックします。

◆こんにちは。昨日、仙台『丸善』さんで行われました大沢先生のサイン会に伺いました!チェックしててホントによかったです、大極宮。
実際にお会いしてみると大沢先生はとても素敵で、とても幸せなときを堪能しました。
私が想像していたより女性のファンの方が多く、意外な感じがしましたが、あのオオサワオーラを目の当たりにすれば、さもありなん と考えを新たにいたしました。
是非またこのようなイベントを企画し紹介してください。
期待しています!

他にもたくさんサイン会についてのメッセージいただきました。ありがとうございますー♪ 喜んでいただけて何よりです!(まるひ)

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下の方でコッソリ
◆厨子王原稿メール件名の歴史(本人確認用?)

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー → ちょうちんあんこう