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 第168号へ 第169号 2004.8.27 第170号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆本日(更新日金曜)、都内某所で安寿が朝まで歌いまくるらしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆ゲーム男…
 セガの竹崎さんに声をかけられて、仕事場から歩いて30秒のところにあるタトゥー東京で開かれたゲームソフト『サクラ大戦V』の制作発表会を事務所のSとまるひと一緒にのぞいてきた。
 会場では、今まで4本作られた『サクラ大戦』に登場する声優の女性陣が出てきて、歌って踊ってという宝塚張りの劇中歌を披露。なかなか楽しそうだった。
 これまで『サクラ大戦』のゲームじたいはやったことがないけど、どんなゲームかはなんとなく知っていた。ただ、やはりキャラ萌えができないとなかなか難しいんじゃないかという印象があって、今まで興味を持っていなかった。今回アクションシーンとかのプレビューを観ると、ゲームそのものとしてもなかなか面白そうである。そのうち手を出してしまうかも…。

 このところオレ的にはカプコンの『クリムゾンティアーズ』(どちらかというとアクション系のゲーム)にけっこうハマっていて、『デビルメイクライ』なんかと比べるとハードなボタン操作をする必要がなく、気持ちよくバッサバッサとモンスターを倒して楽しんでいる。

◆今週末、そして来週
 今週末は、恒例となった『ゴルフ(逢坂)剛右衛門杯』をやりに軽井沢に行ってくる。例年天候に恵まれていたが、今年は台風の影響もあってやや天気が心配。
 となると、台風一過の黒鯛釣りというのも頭の片隅にあったりなんかして…台風が行った後でも時間があったら竿を出してみたいと思っている。でも、来週末は仙台でサイン会(詳細は「イベント情報」)があるのでちょっと無理かな。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆ゲーム女の生きる道
 ゲーム女もオリンピックを見てしまっているので。
 それと、ちょっと急ぎの仕事もあるので。
 今週はベリ・ベリ・ショートであります。

 コナミさん『幻想水滸伝IV』ありがとうございました!

 専用メモリーカードも嬉しい♪ ファーストエディションの
ガイドブックを熟読の上、じっくり攻略したいと思います。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆妖怪フォーラム
 国際日本文化研究センター・川崎市民ミュージアム主催の「妖怪文化フォーラム2004」が、「日本の幻獣展」開催中の川崎市民ミュージアムで開催されました。
 第一部は「データベースから見た日本の妖怪」。日文研の「怪異・妖怪伝承データベース」のシステム構築をした山田奨治さんから、アクセス数や登録件数など、数量化することで見えてくる統計学的見解が報告されました。題して「みえる狐、みえない狸」。報告を受けて、立正大学名誉教授の中村禎里先生がコメントを。いや、狐狸といえば中村先生でしょう、という感じで期待大だったワケですが、期待通りの内容でございました。
 第二部はシンポジウム。「幻獣から怪獣へ〜日本文化におけるありえざる獣の系譜」。
 コーディネイターは兵庫県立歴史博物館の香川雅信さん。パネラーとして天理大学の斎藤純さん、台湾の南台科技大学の伊藤竜平さん、そして怪獣文化の仕掛け人、児童文化研究者の野上暁さん。いや、ついに怪獣も俎上に出る時代になったなあと。UMAからポケモンまで、守備範囲は広くなきゃいけません。
 総合司会は先日対談をさせていただいた小松和彦さん。会場にはこれまた先日対談をさせていただいた西山克さんをはじめ、内藤正敏さんや常光徹さん、アダム・カバットさんなど錚々たる顔ぶれが。すると、そこに――。

◆妖怪ハンター
 といっても稗田礼二郎ではなく、怪談之怪発起人・新耳袋の木原・ミミ・浩勝さんがでっかいハコをもって駆け付けたのでした。
 実を申せばその数日前、「某所で某ブツを発見」と内々に怪しい報告があったワケです。何を隠そう木原さん、前々から(つうか30年以上)例の「くだん」調査をひとりでこつこつと続けてらっしゃいまして。最近はボクや、「妖・怪談義」のあいかた化野燐さんなどに何かあるたびこっそり報告があるのですね。
 その経緯は前回の「妖・怪談義」で概ね明らかになったワケですが、日をおかず「ブツが出た」とは何ともはや。で、幻獣といえば川崎市民ミュージアム、川崎市民ミュージアムといえば湯本豪一さんと、早速連絡をとったところ「おやおや」という話になったワケです。フォーラムの日ならボクもいるので、丁度いいやと。しかし「ブツ」は確認されたものの、入手できているわけではなく、接触出来るのもフォーラム前日。はたしてどうなることかと思っていたワケですが。
 さらに木原さん、「妖怪文化フォーラム」当日は超多忙。なんせ映画「怪談新耳袋」の公開日。舞台挨拶でまくり。更に夜には映画「恋する幼虫」の舞台トークも。でもってそのまま新宿ロフトで「新耳袋」の恒例オールナイトイベントが(幸いにも映画の「新耳」は大当たりのようで、連日満員だとか)。いかに日本一の怪談オヤジとはいえ、大丈夫なのかと思っていた矢先。
 こちらも期待は裏切りません。しかも「ブツ」そのものを担いでの登場。
「ブツ」とは、はい。くだんの剥製でございます。しかも貴重な資料付き。これ、本人談だと「今世紀初」モノ。でも、くだんに関していえば、写真や絵はがき以外で「ブツ」が出たのは初めてじゃないでしょうか。もちろん世界初でもあるし。執念さえあれば探し当たるもんですねえ。だから妖怪ハンターです。その場にはいませんでしたが、同じくだんハンターの東雅夫さんなんかは悔しがるだろうなあ(笑)
 フォーラム終了後、お集まりの先生がたにも見ていただきました。みんな好きですから(笑)。好きといえば――。

◆妖怪バカ
 もちろん、その場にいました。多田克巳さんや村上健司くん、悪人Gなどの妖怪バカども。興奮したのは学者のかたがただけではなかったワケです。で、その一件は今度の「怪」に載ります(笑)。こうご期待。
 で、木原さんは飛ぶように帰っていったワケですが、興奮さめやらぬので打ち合わせがてらメシでも喰おうということになったワケです。しかしその日はなんか花火の日。すごい人手で渋滞が予想されるということ。じゃあどっか別のところへ移動しようと、こともあろうに花火の中心地に移動してしまったバカたち八人。メシは喰えたものの身動きとれず。妖怪が取れたただのバカです。妖怪といえば――。

◆妖怪イベント
 最近盛んですね。広島県立博物館の「稲生物怪録と妖怪の世界」展、北上市立鬼の館の「ゲゲゲの鬼太郎ワールド」展、城陽市歴史民俗資料館の「オバケモノノケ」展などなど。小泉八雲関係のイベントや企画展も活発のようですし。もちろん「Oh!水木しげる展」も好調です。神戸・京都も良い成績のようで。
 鬼の館開館10周年記念のイベント「妖精妖怪会議」は、しばらくトップの「緊急告知」に出てましたが、オファーをいただいたのが一ヶ月半くらい前のことだったので、残念ながら(……というか全く)スケジュールの都合がつきませんでした。とても行きたかったんですけどね(恒例の「世界妖怪会議」でさえ、最低でも半年前には日程だけは決まるのですね。日程が迫ってからお話をいただいた場合、なかなかお受け出来ないのが現状です)。鬼の館の特別展示は9月5日までですが、常設展も充実していますから興味の或る方はぜひ足を運んでみてください。次の「Oh!水木しげる展」は岩手県立美術館(9月11日から)ですし、この秋は岩手県へ、ということで。
 で、長野県諏訪のハーモ美術館でも妖怪画の企画展が行われます。大規模なものではありませんが、お馴染のものではない、初公開系の絵が並ぶ模様です。詳細はまた追って。
 それからそれから、張り子職人・荒井良さんの妖怪張り子展も開催されます。題して「化けものつづら」。9月28日から10月10日まで、銀座・兜屋画廊。入場は無料。ボクの文庫の表紙を飾った張り子妖怪が勢ぞろいします。
 で、こちらはもう終わってますが、谷中の古今東西雑貨店イリアスで「第二回 お化け物産展」というのも。お友達の日本物怪観光さん制作のお化けグッズ物産展です。先月の終りに行って、新作を買って来ました。「豆化け」シリーズ(小さいお化けおもちゃ)大好きです。新作は輪入道とかまいたちでした。新作といえば――。

◆出ました!
 といってもお化けじゃなくて。正しくは出来ました、です。綾辻行人さん待望の新刊・暗黒館の殺人・上下巻。いやー待ちました。待たされた甲斐もありました。うれしいです。ただ今度の装幀、「館」ファンの方々に許していただけるかどうか、それだけが心配で……。

◆さて。
「姑獲鳥の夏」映画関連のお話は次号に。
いや、セットすごいです(←見たな)。

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■編集者Sのウラ情報

 山椒大夫も触れている「サクラ大戦」プロジェクトの新作制作発表イベントへ私も同行。詳細はネットニュースなどで確認してもらうとして、このようなイベントは出版業界ではあまり行われないだけに結構楽しめました。また参考にもなりました。出版界で似たようなイベントがあるとすれば新雑誌の創刊発表ですかね。出版社の力の入れ具合によってもちがいますが、広告代理店やクライアントを招いてホテルなどで大規模にやることもあります。要は広告入れてね、ということなんですが。
 文芸の世界ではまず考えられません。それだけに一度はやってみたいですね。「大沢在昌新宿鮫プロジェクト制作発表。2005年夏刊行に向けていよいよ執筆開始」とか。いったい誰がくるんでしょう……。
(誰か「サクラ大戦」やれよ、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名 (これまでの歴史は→コチラ
 ちょうちんあんこう
 魚ネタ初登場! 厨子王よどこまで行くのだ! ってゆーかもう引き返せないね! そのまま突っ走れー。マッハGO-GO-GO♪(意味不明)

 オフィスいち出不精(面倒くさがり)の私でありますが、今週は水・木・金と立て続けに外出。うはーメズラシーと自分でビックリです。
 水曜のは、山椒大夫・S氏も書いてますね。9月22日発売の「サクラ大戦V EPISODE 0 〜荒野のサムライ娘〜」&来年夏発売の「サクラ大戦V 〜さらば愛しき人よ〜」の発表会。うわ竹崎さんゴメンナサイうちら三人とも「サクラ対戦」のゲームやったことないんですいいんでしょうかこんなのがノコノコ行っちゃって・・・と、うしろめたさイッパイでお邪魔したわけですが。上で二人が言っているとおり、初心者でも楽しめるとても素敵なイベントでした♪
 大スクリーンで紹介された"EPISODE 0"の馬に乗って敵をバッサバッサと斬りまくるバトルは激しく面白そう〜。(馬も敵を蹴飛ばしたりするのだ!)やってみたくなったですよ。でもチョット難しそうかな・・・ワタシニデキルカナ・・・。
 木曜は、「落語台本コンクール」の選考会。選考委員の安寿に同行。これについては次の号で安寿が何か書くと思われますので、写真も次回に。落語愛好者の私にとってはまさに役得! の幸せな夜でした。
 そして本日金曜。
 更新作業を途中で放りだして(コラ!)「妖怪狂言」東京公演を観てきました。今週の更新が遅いのはそのせいです。ぺこぺこ。
 茂山千之丞さんの豆腐小僧、めちゃくちゃラブリぃぃぃ♪ 恥ずかしながらこのトシにして初めての狂言体験だったのですが、ああ、こんな面白いものを今まで知らずにいたなんて、なんてオオバカモノ! と思うことしきり。古典の「神鳴」もたいそうわかりやすくて、しかもゲラゲラ大笑いさせてもらいましたし。会場に若い人が多かったのもうなずけます。
 いやあこりゃ京都公演も行っちゃおうかしらん、ってスケジュールを見返したら金曜日・・・さすがに無理・・・(ザンネン!)
 機会があったら、違う演目も観てみたいと心から思った夜なのでした。

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■ノリノリ編集後記

 京極さん、オフィスのハル君と一緒に映画『姑獲鳥の夏』の撮影現場を訪問しました(詳細は来週の京極さんのコーナーで)。当日おられた役者さんは、堤さんと永瀬さん。どちらも雰囲気満点でした。まだまだ11ヶ月も先ですが公開が待ち遠しい!


なぜこんなものが!


 邪魔にならないように現場をコソコソ観察していると、いろいろな物を発見したり…あっという間に時間が経っていきます。モノ作りの現場って楽しいですねぇ。
(五輪の観すぎで意識朦朧…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆毎週週刊大極宮を楽しみにしてます♪
今週(168号)の大沢さんのコーナーの写真(一番上のヤツ)、不覚にも玉置浩二かと思いました!!(本当に!!)

えええええええええっっっ!!! ←スタッフ全員の叫び(笑)。(まるひ)

◆週刊大極宮の更新はいつ!?眠いよ〜と、いつもなら思うのですが、今日はオリンピックを見ながら待っているので全然苦になりません♪
Sさんのコーナーが一番好きです。出版業界のウラ話、楽しみにしています。
スタッフの皆様、残暑が厳しい折、お身体大切に。

なるほど! オリンピックさまさまですね! 今日の更新が遅くてもダイジョブですね♪ ね♪(違) S氏はこれからも張りきって書いてくれることでしょう〜♪(まるひ)

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下の方でコッソリ
◆厨子王原稿メール件名の歴史(本人確認用?)

更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) →  前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)(言い訳キター!) → 工賃、下向。 → 浩二、けん、コウ(芸能人シリーズスタート?) → 工事・拳・豪 → 放心、テンコー

先ガ見エナイ・・・