第166号へ	第167号　2004.8.6	第168号へ
最新号へ
▼山椒大夫　▼安寿　▼厨子王 ▼編集者Ｓ　▼まるひ　▼ノリノリ　▼アンケートから
■HEADLINE RUMORS　〜　風のウワサ
◆そろそろ歌いたくてウズウズしている安寿。納涼カラオケ大会を計画中らしい。
■燃えよ山椒大夫　〜　大沢在昌のコーナー
◆試写 『HERO』と同じスタッフによる、金城武、アンディ・ラウ、チャン・ツィイー主演の映画『LOVERS』の試写会に行ってきた。プロデューサーのビル・コン氏とはずいぶん前からの付き合いで、今はある作品の映画化を水面下で進めている。 　映画に関しては…映像はとにかく素晴らしい。ただ、ストーリーにやや矛盾があるのでそれがどうも気になった。男女の物語に矛盾はつきものだけど、シナリオの段階で何とかできたのではないかなぁ。 ◆スタッフ会議 　この時季、妖怪関連で忙しい厨子王は欠席だったが、安寿やオフィススタッフと会議をした（先週号ですでに写真はアップされている）。 　会議は午後２時に始まり、夜中の３時半まで。例によって長丁場だった。他愛のない世間話も交えているが、そういう席で話すことがけっこうガス抜きになったりする。 ◆勝浦 　先週末、家族と勝浦に行ってきた。これで３週連続。で、いよいよ今週末からは本格的な夏休み。10日間民宿のオヤジをやってくる。ピーク時には20人を超える人でごった返すだろう。食事は何を振舞おうかな…。
▲TOP
■安寿のがまぐち　〜　宮部みゆきのコーナー
◆新しい洗濯機 　引越しの際、洗濯機を買い換えました。ずっと使ってきた乾燥機の寿命が来ていたので、思い切ってドラム式一体型のものを導入したのです。 　とっても便利。水も節約できます。 　ただ、初めて本体を見たときは驚きましたね。でかいぞ。で、蓋が３重ロック式なのよ。月着陸船みたいなの。 　わたしもこれに乗って宇宙に行けるんじゃないかと思いました。 ◆ゲーム女の生きる道 　この猛暑に、涼感溢れるゲームとは何か。 　いや、ですからね、ホラーゲームは駄目なのね。冷汗だらだら。しかも寝つきが悪くなるので、かえって夏バテしちゃうのです、わたしの場合。 　で、意外にも「ＦＦＸ」が良いということを発見しました。水中のシーンが多いでしょう。めんどくさかったブリッツボールも、涼を求めるならばやりがいがあるというものです。 　で、再プレイを始めたらトントン進み、只今「オメガ遺跡」におります。ファーストプレイではここ、訪れていなかったのでした。 　青い空と青い海というのなら、「クロノ・クロス」も良さそうですね。あ、「アクアノートの休日」は言うまでもないです♪
▲TOP
■さまよう厨子王　〜　京極夏彦のコーナー
◆妖怪キャスティング 　怪のホームページで公開されましたが、「妖怪大戦争」の監督はあの名匠・三池崇史さんです。 　最初の打ち合わせの際、監督は「オバケね……」という感じでしたが（あくまで印象ですが）、そのうちノリノリになられた様子でして、今や「監督ホントっすか」って感じになってます。もう止められる者は誰もいないワケです。先行して境港ロケも行われていますし。やー、現場もふんばってるようで、期待大。隠れキャラもいるし。 　で。 　ボクの役割は「妖怪キャスティング」なんですが、「それは何？」というお話で。 　前にも書きましたが、要するに登場妖怪をキャスティングするワケです。そのまんまじゃないかーという話なんですが、これ、単にどんな妖怪を出すのか決めるっつーだけじゃないんですね。まず、脚本プロデュース役であります荒俣さんの原案にそって、相応しいオバケを選びます。まあ、補欠や予備も含めて基本ラインナップを決めるわけです。そのキャラクターシフトに基づいて脚本が制作されたワケですが、もちろん一発で決まるわけはありません。で、稿を重ねる度に、筋書きに合わせて制作サイドから要望がボクんとこにくるワケですね。これは使い難いとか、ここにこんなのが欲しいとか。それに応じて、この地方にはこんなオバケは出ないとか、この場所ならコイツを出すべきだとか、そういうのを決めていくワケです。これが、そう簡単ではないのですねえ。 　オバケ妖怪とひとくちに言いますが、これがイロイロといるわけです。 　たとえば、個人の方が創作した妖怪さんというのもいらっしゃいます。で、多くの場合はそうした出自は知られておりませんから、「これ出したいんですが」と上がってきたリストの中にもその手の妖怪さんが雑じってたりもするわけです。そうした妖怪さんは創った方のキャラですから、どんなに制作側から「出したい」という要求が来ても、外さざるを得ないわけですね。 　もちろん、一から創作されたものでなくても、オバケのビジュアルはことごとく「誰かの創作」には違いないのです。鳥山石燕が描いたオバケだって、全部が全部、昔っからその形だったわけではないで、石燕オリジナルも多いわけですし、石燕以前からその姿で描かれているオバケだって、必ず最初に「創った」人がいるんですね。まあ、このあたりの絵柄は版権も著作権も切れておりますから、多くは「文化が選んだ形」として採用することも出来るわけですが、現在も現役で活躍していらっしゃるような方がお創りになったものの場合は、当然権利関係が発生してしまいます。 　それに加えて。 　どこかの地方に実際に伝えられている妖怪さんであっても、姿形に関していえば必ずやどなたかの創作なわけです。民間伝承自体に権利は発生しません（採集した人が書いた著作物には著作権がありますが、採集された伝承の内容に関しての権利は採集者にはありません）が、それを絵に描いた場合は絵自体に権利が発生するわけです。ところが、そうしたことは驚くほど誰も知らないのですね（笑）。ゲームなどのキャラクターや妖怪マンガなんかに、明らかに水木さんのお創りになった妖怪（水木さんが形を与えた妖怪）がそのまんまの姿で登場していることはままあることですし。 　たとえば、ヌリカベは民間伝承に残る妖怪現象ですが、よく知られたキャラクターのヌリカベはマルＣ水木大先生になってしまうわけです。 　この場合、まったく違う形のヌリカベを創っちゃえばＯＫ、という話なのですが、困ったことにそれだとヌリカベに見えなかったりもするワケですね、キャラが有名になりすぎてて。 　今回も映画のための妖怪さんのデザインは独自のものがなされるわけですが、やっぱり「お約束」だけは守らないと妖怪に見えないのです。イメージの反復が妖怪を作って来たわけですから、もちろんそれは構わないことなのですが、オリジナルになるイメージが個人によって、しかも最近作られたことが特定できてしまうような場合は、やっぱり問題なわけです。 　今回はそういうチェックもしなきゃいけないわけです。 　それから。 　かぶりものかメイクかきぐるみか作り物かＣＧか、そのあたりの割り振りも決めなくてはいけないわけです。かぶりものやメイクの場合は役者さんが演じるわけで、当然ギャラが（笑）。CGはCGで高いし（笑）。きぐるみや作り物だってそれなりに手間とお金が（笑）。ストーリーに合わせて選ばれた妖怪さんたちを、そのいずれかの表現で映像化しなきゃいけないわけですね。これがまた難しいのです。お金と手間との闘い。プロデューサーがどんどん青くなる。君を青坊主で出そうかというくらい。 　そんなこんなで討議の結果選ばれたオバケさんの数々が、めでたく来夏スクリーンデビューすることになったわけです。 　たぶん映画史上最多妖怪出演映画（になる予定）です。監督やスタッフの思い入れもあり、旧大映妖怪三部作や、水木作品に対するオマージュもたっぷり（になる予定）です。 ◆妖怪会議 　に行ってきます。こんなんばっか。
▲TOP
■編集者Sのウラ情報
しかし言うのも書くのもうんざりする暑さが続きますね。都内はヒートアイランドで気温以上に不快です。これは都市計画の欠陥と言わざるを得ないと思います。文句を言ってもしょうがないのですが。それから遅くなりましたが、豪雨の被害にあわれた地方の方にはお見舞い申し上げます。ネットどころではないでしょうけど。 　この時期は秋から冬に開催予定の諸々のイベントの仕込み時期でここでしっかりやっておかないと皆さんに喜んでもらえなくなります。暑さになんか負けていられません。とりあえずは9月4日仙台の山椒大夫サイン会でお会いしましょう。 （夏休みはゴルフ三昧大丈夫か熱中症、S）
▲TOP
■まるひの秘書ヒショバナシ
◆今週の厨子王原稿メール件名　（これまでの歴史は→コチラ） 　工事・拳・豪 　今号のメールの冒頭に、前号の件名"浩二、けん、コウ"について、厨子王からこんな説明が！ 　前回の件名は石坂浩二志村けん柴咲コウのつもりだったので前のコーちゃんとは別人（笑）。つうわけで今回は。 　なるるる〜、芸能人の名前シリーズなのですね。ではここで問題。「工事・拳・豪」はそれぞれ誰でしょう？　宿題です。考えてくださいね。私はわかったゾ！（って、いばるほどじゃないな。簡単かもかも） 　インドア指向非アクティブな私の夏休みの予定その１、「サインはＶ」のDVD-BOXを全巻ちゃんと観る。（一度トライしたものの、ジュン・サンダース登場→Ｘ攻撃ウンチャラカンチャラの付近で挫折） 　夏休みの予定その２、「ポリス・アカデミー」のDVD-BOXを全巻ちゃんと観る。（買ったまま放置。というかナゼコンナノ買ッタンダロウ・・・） 　夏休みの予定その３、「古畑任三郎」（以下同文） 　予定その４「ヤッターマン」・・・その５・・・（放置DVDをたくさん思い出して、休みの間だけじゃ消化しきれないことに気づく。本も読みたいし、オリンピックもあるしなあ。ブツブツ） 　それでは一週お休みをいただきます。皆様、楽しい夏休みを〜♪
▲TOP
■ノリノリ編集後記
先日、知人との会話の中で「ティーカッププードル」が思い出せなくて、さんざん悩んで出てきたのが「マグカップチワワ」（実在するという噂もあるが…）。一瞬正解だと思いましたが、すぐに間違えであることに気づきました。語呂はあってたんだけど。「ワンカップ大関」とか「スイカップアイドル」とかも近いなぁ、なんて会話が続き…。でも、最近こんな間違いがほんと多いんです。固有名詞がぜんぜん思い出せない。これは夏バテではなくボケですねぇ。ああ、やだやだ。 （クリューガーの８連敗で競馬資金激減…ノリ）
▲TOP
■アンケートから　（●はスタッフのコメントです）
◆夏休みのお知らせで８月９日（金）とありますが、８月６日（金）ですよね？今までのやつは気が付かなかったけど、今回は見つけられてちょっと嬉しいｗ（他１名） ●お知らせ書くときに、うっかり７月のカレンダーを見てしまったのでした。トホーホ。ま、喜んでいただけて何よりなのです！！！！　これからもガンバって間違えます！（違）　いや、別に頑張らなくても、じゅうぶんマヌケなわけなんですが・・・。（まるひ）
▲TOP
第166号へ		第168号へ
最新号へ
下の方でコッソリ
◆厨子王原稿メール件名の歴史（本人確認用？） 更新太郎。　→　こうしん太郎。　→　高信太郎。　→　香辛料。　→　甲府信玄公。（この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王）　→　子牛ん〜健康です。　→　庚申。元寇。　→　孔子に兼行。　→　乞う、青梗菜。　→　交趾（コーチン）。鬱金（ウコン）。「辛いなあ喰いもんネタ（笑）」というグチつき　→　護身拳骨。　→　誤診現行犯。　→　小普請剣豪。　→　子負う繁子。　→　こう、おしん激昂。　→　往診変更。　→　孝心言行。　→　恒心儼乎。　→　格子に拳固が。　→　誤診原告。　→　（グレイと）交信。（ＵＦＯが）減光。説明付き。たまにはこうい（151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり！）　→　香辛料減量。　→　甲信越へ行こう。　→　荒神信仰。　→　降神、玄黄。　→　コーリンえんぴつ。　→　降雨。震源。こ……うッ。　→　「コウ！」「シン？　元気？」「おう」　→　光線銃携行。　→　孝心儼乎。（孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル）　→　　前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです（笑）（言い訳キター！）　→　工賃、下向。　→　浩二、けん、コウ（芸能人シリーズスタート？） 厨子王ガンバレー！