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第164号 2004.7.16 | 第165号へ ![]() |
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから |
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■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ | |||||
◆アニメ映画『ブレイブ・ストーリー』で大沢と京極は声優出演を狙っているそうな。 ◆大沢の引越しで出てきた『黄龍の耳』のパチンコ台(玉付き)・・・大きいし重いし、どこでどう保存していいものかスタッフを悩ませているらしい。 |
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■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー | |||||
◆早くも! テレビが壊れた。買ってからまだひと月しか経っていないのに。突然、画面が真っ暗に。DVDやゲームをつないでも何も映らない。液晶が駄目になった様子。 で、サービスセンターに修理を頼んだのだが、時間がかかるとのこと。某メーカーさん、大丈夫か? ◆夏到来 梅雨明けしましたねぇ。空梅雨ではないかと予想したとおりでした。梅雨明け前からの猛暑で都内のウォーキングはあまりに厳しかったからすっかり運動不足に。 そこで、今週末の3連休は勝浦でゴルフ。勝浦東急GCはカートでのラウンドなので、暑さも少しは和らぐはず。でも、海に行くかも。 ◆ヒゲ 引っ越しのころからなんとなくヒゲを剃っていない。 「伸ばすの?」と聞かれるたびに、「梅雨時だからカビが生えたんだ」などと言い訳していたが、そろそろ剃りどきが問題になってきた。真夏を伸ばしたまま過ごすと、日焼けの関係でしばらく剃れなくなる。やせて見えるとか、若返って見えるとか、好意的な意見が多いのは確かだが… どうしたものか。 ◆ジョーカー 今月末発売の「小説現代」(講談社)に、『ジョーカー』の新作が掲載されます。読み切り短編なので、興味のある方はどうぞ。 |
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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー | |||||
◆懐かしい映画 春先、「むか〜し観たの。怖くて面白かった覚えがあるんだけど、DVDになってんのかなぁ。なってないだろうなぁ、マイナーな映画だから」と、厨子王に話した恐怖映画があったんですね。 タイトルを、『ゴースト 血のシャワー』といいます。 原題はシンプルに『ゴーストシップ』なんですが、近年の、宮部の大好きなガブリエル・バーン様が出てた同名の映画とは違います。 そしたら、厨子王が「見つけましたよ」とビデオをくれました。 今回に限らず、うろ覚えで「こんなような映画が……」とゆうと、必ず見つけてくれちゃうのが厨子王のすごいところなんですよ(しかもたいていオマケ付き。今回はダゴンが付いてきました)。 おかげで、20年以上の歳月を経て再見することができました。 ヒゲ面の副船長はリチャード・クレンナ(『ランボー』シリーズでトラウトマン大佐を演じているヒトです)だったんだ! と驚き。 悪霊に心身を乗っ取られてしまう船長は、ジョージ・ケネディだったんだと思い出してさらに驚き! 70年代のパニック映画全盛の折、このヒトさえ出ていれば、何があったってみんな助かるから大丈夫――という定説があったほどに頼もしいパーソナリティで知られていたジョージ・ケネディが悪役だったんですわ。当時としてはこれ、ケネディさんのそういうすっかり出来上がっちゃってるイメージを逆手にとったキャスティングだったんでしょうね。 結末まで観て、これっていわゆる「登場人物は助かるが恐怖の根源は滅びない」タイプのホラーだったんだと思い出しました。だからちょっと後味が悪い。 さて、これと前後して、大槻ケンヂさんのご本『オーケンの、私は変な映画を観た!!』(キネマ旬報社)を読みました。このなかで大槻さんが『ファンタズム』にまつわる思い出を語っておられるのが嬉しいです。わたしもこの映画のワケわかんない怖さが大好き♪ でもホント、シリーズの最後の方になると、"トールマン"がよぼよぼになっちゃって、痛々しいくらいでしたよねえ。 『ファンタズム』はカルトなホラーですが、公開当時、その手の映画に目がない好きモノたちのあいだではとっても話題になりましたよね。あの霊廟と、飛んでくる銀色の球体(どう呼べばいいのかな。殺人スフィア?)をもじったCMもありました。あ、これファンタズムのあのシーンじゃん、と嬉しかったものです。きっと、制作会社に好きモノがいたんでしょうね。 好きモノの皆さん、ご記憶ですか? 確かカメラのCMだったと思うのよ。 ◆ゲーム女の生きる道 くそ。 ドラゴンメア10騎が倒せねぇ。 エピソード9で宮部のオルタ、撃沈。ごめんなさい、悔しいけどあきらめます(泣)。 |
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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー | |||||
◆顔合わせ 『姑獲鳥の夏』映画化に向けてのスタッフ顔合わせがありました。 制作サイドからの経緯説明やら展開予定などなど。とにかく本格的な「映画」が作りたいんだというアツイ決意表明が。 小説を映像化したいんじゃなくて、映画を作りたいんです、彼らは。そうでなくてはいけません。かつて映画は娯楽の殿堂だったワケで。 映画は今でも「本編」と呼びますが、それはテレビ映画と差別化する呼び方だったワケで(本来別のものですから格差をつける意味はないんですが)、それがいつのまにか逆転しているのが現状。テレビ局がバックになきゃ映画も作りにくくなってます。結局放映権だのDVD発売の利益だのを勘定に入れて、ようやっと商売が成り立っているワケですね。 そんな中でその心意気やよし。 しかも、あのネタで……。 で、監督です。 実相寺昭雄さん。うわー。いや、ボクらの世代にはやはりうわー、なんですね。 お会いしました。もの静かな、とてもかっこいい紳士でございました。ボクの脳裏に浮かぶ映像の数々。
で、伊右衛門の監督をしてくださった蜷川幸雄さんもそうだったんですが、鞄の中から取り出されたのは付箋がいっぱいついた講談社文庫(笑)。 日本一嫌な読者パート2(笑)。そんなに読み込まないでくださいとお願いしたくなるキモチをぐっと抑えて笑うワタシ。 ここどうしましょう、ここはこんな感じ、なんて野暮な説明や相談は一切ナシ。もう出来上がってるんでしょうね、実相寺さんの姑獲鳥は。 ただひとつだけご要望がありました。 脚本中の中禅寺のセリフの一部が気になるので、手を入れて欲しいということでした。 監督の意図をお聞きしまして、お引き受けいたしました。 依頼された以上は仕事ですから、そこだけサクサクと書かせていただきましたが、いや、結構覚えているものですねえ、内容。もう十年も前に書いたのに(普段は内容はおろか題名だって思い出しもしませんが)。 と、いうワケで。その後。 ◆顔ぶれ 日本一の怪談おやじ・木原浩勝。怪談之怪のお仲間でございます。でもって岡山の妖怪文人・化野燐。妖怪データベース白澤経制作グループ・白澤連の、やはりお仲間でございます。 この二人の怪しいおやじがタッグを組んだユニットでの『妖・怪談義』というイベントがございます(五月くらいに紹介しましたかね)。新宿はロフト+1。 このたび第二回目が開催されまして、その「シークレットレギュラーゲスト」(ってなんだかなー。レギュラーならシークレットじゃないし/笑)がボクなんだそうで。まあ二人の接点といやあ接点なんですが。呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃん。 何といってもオールナイトの長丁場ですからね。しかも聴衆の中にはよく知った人もいるし。ボクは一応シークレットなので、最初から出てるこたぁないんですが、いつ呼ばれるかわからん状態で待機してるワケです。 まず化野さんの「小豆洗い」に関する真面目で行き届いたレクチャーがありまして。いや、中々に衒学的。 それから今回のゲスト、新進気鋭の妖怪馬鹿、東雲騎人君が登壇。「大入道」に関する考察をひとくさり。わかりやすい良い講義でした。いや、中々に良い感じで。 でもって妙なタイミングで呼び出されたボク。どうやら役割はツッコミ・フォロー・おおまかなまとめ(ある意味お笑い担当)であるらしいことにようやく気づきまして(笑)。
続いて化野さんから「件」にまつわるお話が。そこでものはついで、会場に来ていた『幽』編集長・東雅夫さんをひっぱりだしての件談義を。いや、実は化野さんは東さんがやっていた『幻想文学』の件特集でデビューしたという腐れ縁が(笑)。さすがは東さん、突然の呼び出しに少しも慌てず、詩の朗読までこなすというあざやかな対応。いや、中々に格調高くなったり。 その後、木原さんの興味深くも真剣なフィールドワークについての報告がありまして、一同はその圧倒的な語りに深く感銘。さすがは怪談語り。色々と考えさせられる事も多く、いや、中々に実り多い報告で。 で、最後の最後、もののついでもいいところということで、やはり会場にいた村上健司君と多田克己センセまでひっぱりあげてしまった次第。
壇上は一気に「妖怪馬鹿」状態。つうか馬鹿。それまでの衒学やら格調やら感銘やらはどこへやら(笑)。 しかし「妖怪馬鹿」の三人がそろって壇上にあがったのは、実はこれが初めて。いや、木原さんや化野さんには(というかお客さんには)申し訳ないような気もしましたが、基本的に妖怪関係者って馬鹿(褒めコトバ)が多いんです、はい。真面目にやってもあんな感じで(新潮OH!文庫『妖怪馬鹿』参照)すいません。三人揃うとどうしようもないです(実は木原さんも化野さんも同じ穴のムジナなんですがね)。まあラストでしたし、妖怪馬鹿流の厄落としということで、ご勘弁を。 と、いうワケで硬軟とりまぜた怪談&妖怪ライブトーク、どうやら次もあるようです。 ちなみに、今回のゲスト東雲君の「妖怪学入門ー楽しく妖怪を学ぼうー」という講座が始まりました(読売日本テレビ文化センター・錦糸町)。お正月に行われた多田さん企画の「妖怪談義」イベントのご縁ですね(その時はボクも出演させていただきましたが)。 これまたちなみに、やはりその時ご一緒させていただいた山口敏太郎さんの「京葉不思議伝説」という講座も同じくスタートした模様(読売日本テレビ文化センター・京葉)。 多田さんの講座「妖怪学入門」も継続中(読売日本テレビ文化センター・蒲田)。 みなさん、がんばってます。興味のある方はぜひ。 次は妖怪会議だなあ。 その前に川崎ミュージアムがあった!! うひゃあ。 |
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■編集者Sのウラ情報 | |||||
昨日新直木賞、芥川賞作家が誕生しました。芥川賞の方は見事な「コケ芸」を披露しておりましたが。特に芥川賞は前回の異様な騒ぎが記憶に新しく、注目度も高いでしょうから今回の受賞者の気分はどうなんでしょうか。まあ、かなりユニークな個性をお持ちのようですが。ところで受賞作は単行本にできる量なんですかね。 選考会当日の昼間、某社の営業の方と書店訪問していたのですが自然と賞の話になり書店さんの期待の高さもうかがえました。今頃受賞版元の皆さんは刷り上ったばかりの受賞作オビをもって書店を走り回っていることでしょう。 今回の受賞者(作)は順当なところですが、やっぱりこの世界に長くいると個人的な思いというのもあります。これは「賞運」とでも言うのでしょうか、候補作に高水準の作品が並べば、残念ながらということはしょうがないことなんでしょう。 (「空中ブランコ」を人前で読むのは危険です、S) |
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■まるひの秘書ヒショバナシ | |||||
◆今週の厨子王原稿メール件名 (これまでの歴史は→コチラ) 前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑) 言い訳キタゾーーー! 「前回のタイトルは急いでいたので一発変換だったわけです(笑)。なぜか急いでいたかというと、下のふたつの予定が入っていたからでありまして、お迎えの車が待っていたんですね。もんのすごい暑さの炎天下、ドライバーの方は車の外でお待ちだったワケで。と、いうワケで」 だそうです。クスッ。 「こう暑いと(ここのコーナーの)ネタも浮かばんのう」というボヤキを、しっかりとS氏に聞かれまして。 「ソレそのまま書いとけばいいじゃん」って言われたので書きました。うひ。イイノカ・・・イクナイネ・・・。 |
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■ノリノリ編集後記 | |||||
このところの猛暑で、今年何回目かの夏バテ気味。体がだるくて集中力が続きません。年齢のせいか体力や持久力も明らかに落ちてます。回復に時間もかかりますし。もはや自分の理想とする100パーセントの体調なんてありえません。何をするにも最悪のコンディションでどれだけできるかということが実力になります。でも、実際にはベストコンディションで出来ることを想い描いちゃうんですよね。そこで生まれるギャップ…自分を納得させるのがむずかしいです。仕事の場合はともかく(おいおい)、遊びに関してはほんと悔しい。下手になっていくのって嫌ですねぇ。 (山では転ぶし、草野球の打率は2割だし…ノリ) |
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■アンケートから (●はスタッフのコメントです) | |||||
◆いつも楽しく拝見させていただいています。特に週刊大極宮の京極さんの件名コーナー(?)が大好きです。お忙しいなか毎週更新するだけでも大変だろうに件名までも凝られるところはさすがだと思います。これからも楽しみにしていますので頑張ってください。 ●というわけで厨子王様、がんばってください。うははは。(まるひ) ◆立ち読みができるので、いままで買おうかどうしようかと悩んでいた本がまずは試せるようになりました。結局どの本も続きが気になって買うのですが、京極さんの本だけでなく大沢さんや宮部さんの本も読むようになりました。 本当に大極宮に出会えて本の幅が広がりました!ありがとうございます、これからも更新期待しています。 ●お役に立てて何よりでございますぅぅぅ♪(まるひ) |
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下の方でコッソリ | |||||
◆厨子王原稿メール件名の歴史(本人確認用?) 更新太郎。 → こうしん太郎。 → 高信太郎。 → 香辛料。 → 甲府信玄公。(この133号あたりで件名を本格的なコーナーにされてしまうカワイソウな厨子王) → 子牛ん〜健康です。 → 庚申。元寇。 → 孔子に兼行。 → 乞う、青梗菜。 → 交趾(コーチン)。鬱金(ウコン)。「辛いなあ喰いもんネタ(笑)」というグチつき → 護身拳骨。 → 誤診現行犯。 → 小普請剣豪。 → 子負う繁子。 → こう、おしん激昂。 → 往診変更。 → 孝心言行。 → 恒心儼乎。 → 格子に拳固が。 → 誤診原告。 → (グレイと)交信。(UFOが)減光。説明付き。たまにはこうい(151号でこの件名の続きを皆さんから募集して大盛り上がり!) → 香辛料減量。 → 甲信越へ行こう。 → 荒神信仰。 → 降神、玄黄。 → コーリンえんぴつ。 → 降雨。震源。こ……うッ。 → 「コウ!」「シン? 元気?」「おう」 → 光線銃携行。 → 孝心儼乎。(孝心も儼乎も二度目の登場と、まるひにツッコマレル) マダマダ行ケル? |