第144号へ | 第145号 2004.3.5 | 第146号へ |
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから |
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■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ | ||
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■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー | ||
◆『イノセンス』 六本木ヒルズでの試写会に安寿と行ってまいりました。 押井監督のアニメの前作『攻殻機動隊』は、自分にとってのナンバーワンアニメだったので期待をしていた。 感想は…良かった。『攻殻機動隊』を観ていない人にはわかりづらいシチュエーションがあるんだろうけど、今のアニメーションの中でできる最高の表現をすべてやったと言う押井監督の言葉どおりだろう。続編というよりは微妙にリメイクっぽい部分もあったりするが(単体で観てももちろん面白いが)やっぱり『攻殻機動隊』を観てからがより楽しめると思う。 ◆『サロメ』 知り合いに誘われて、アイーダ・ゴメススペイン舞踊団の『サロメ』を観てきた。幻想的で官能的な世界。フラメンコそのものというよりフラメンコを取り入れた現代舞踊というべきか(…素人だからなんともいえないけど)。 フラメンコ、フラメンコしているものを想定して行ったが違うタイプの動きがあったりして、正直、退屈するかなと不安もあったが楽しめた。アイーダ・ゴメスの踊りは男性的で、ちょっと想像していたものと違っていたし。 なんといっても照明が素晴らしく、舞台をより幻想的に演出していた。その舞台の大きさや内容から比べようがないけど、我々の朗読会のための勉強にもなった。 ◆貫井徳郎氏 『イノセンス』の試写を観たあと、前々から一度飲もうと言っていた貫井徳郎氏と六本木の某クラブで飲んだ。彼は新本格系ということでお互いジャンルは違うが、今『慟哭』で注目を集めている。 近々、二年ぶりの長編が出版されるということもあり、小説に関していろいろな話をした。キャリアだけは長い俺としてはアドバイスできることも話した。帰り際、彼(けっこう酒に強い)とはまた飲む約束をしたが、ゴルフを始めることも勧めておいた。やろうぜ。 |
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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー | ||
◆本の推薦文 このところ、立て続けに何冊かの新刊本の推薦文を書きました。なので、書店に行くと宮部の推薦帯がついた本が並んでいたりして、「コイツ、頼まれりゃ何でもかんでも褒める無責任なヤツじゃないの?」というふうに思われてしまうのではないかと心配しています。 たまたま、時期が重なっただけなんですよ。推薦文をお引き受けしたのは、自信と責任を持ってお薦めできる本ばかりですから、どうぞお手にとってみてくださいね。 ◆もうひとつ心配です 毎週土曜日午後6時から、アニメの「鋼の錬金術師」楽しみに観ています。が、先週(28日)の展開があまりに凄かったので、心配になってきちゃいました。 "傷の男"のお兄さんといい、ショウ・タッカーのあの姿といい……。エドワードも大丈夫かなぁ。あなたが「並みの錬金術師じゃない」のはよくわかってるけどね。道を踏み外すんじゃないかと、オバサン不安だわ。ナンバー48との死闘で傷を負ったまま、止血もしないでフラフラ歩いてるし(コミックの方ではあんた、あの後入院するほどの怪我だったんだよ)。早く第五研究所を出て師匠のところへお行きなさい。 お行きなさい――といえば、ドラマ「スカイ・ハイ2」も観ています。こちらはコミックは読んでいないので、原作と比べることがわたしにはできないのですが、釈由美子さん、良いですね。笑顔が淋しくて。 これはホントに些細なことですが、釈さんが演じるイズコの着ている着物型ドレス(としか言いようがない)、襟の合わせを左前に着た方がいいんじゃないかと思うのですが……。その方が、死者を導く「恨みの門」の門番らしくない? もっとも、イズコ自身は死者じゃない(のですよね?)から、右前でいいのかな。 というようなことを考えながら観るのもまた一興。 ◆ゲーム女の生きる道 マシーン・リドリー(仮称)に勝てません。 モーフィングボールで転がって懐に入って弱点をミサイル攻撃するんだろうけど、タイミングが合わない。何度やっても、あっという間にゲームオーバー。 というわけでお約束どおり「ゼルダの伝説1」に転進。 最初の森のマップを抜けられません。 ファミコン時代のゲームは難しいのですね(泣) ということで今週は、 フテ寝。 しばらくそっとしといてやってください。 |
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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー | ||
◆新雑誌 東・幻想・雅夫さん編集長の新雑誌の誌名がいよいよ決定。先日あーだこうだとブレストした結果が反映しまして、なんとも複雑な心境です。 誌名は「幽」 わはははは、「怪」が妖怪の怪だから幽霊の「幽」でいいんじゃないの、その昔は「遊」って雑誌もあったしね、なんて言った覚えもあるわけですが、そのまま決まるとは思わなかったり。いや、良い名前じゃないですか「幽」。「怪」も企画段階では「お化けの友」でしたが、こちらは最初「怪談のある暮らし」だったわけで。まあ、発行は角川でも工作舎でもなく、メディアファクトリーですが。 もちろん怪談之怪全面支援雑誌ですね。 木原・怪談・浩勝、中山・怪奇・市朗両氏を初め、加門七海、福沢徹三、平山夢明、南条竹則、小池壮彦各氏をはじめ、唐沢俊一さんや楳図かずお先生も参加してくださるという、怪談的には最強ラインナップになりそう。 と、いうか夢のような隠し球も決まってます。なんたって怪談専門エンタテインメント誌です。おもしろいことでしょう。 で。 ボクは悪巧みするだけだと思ってたら、例によってちゃんとページがとってあるみたいで。書くんですか? 考えてみれば「怪」のときもそうだったんだよなあ……。うーん。自分の首絞めてうれしいか、自分。 このさい怪獣専門誌「獣」とか、吸血鬼専門誌「吸」とか、妖精専門誌「精」とか、黒魔術専門誌「魔」とか、馬鹿専門誌「愚」とか、なんでもかんでも出せばいいんだ。やけくそだ(愚を一番出してみたかったり)。チョンマゲ専門誌「髷」もいいか。 ◆風邪が はやっているんですかね。オフィスのスタッフも続々やられてるようで。 みなさんも気を付けてくださいね。 |
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■編集者Sのウラ情報 | ||
皆さんは「本屋大賞」をご存知でしょうか。先週ぐらいにニュースでも特集されていたのでご覧になった方も多いのでは。 この賞はサイトによると「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」を投票で選ぶということです。もうちょっと早く取り上げたかったのですが、厨子王の「陰摩羅鬼の瑕」がノミネートされていましたので、投票依頼! 勘繰られてもつまんないので、締め切られるのを待っておりました。 最近のベストセラーの多くが書店発、口コミから拡がっていったことを思うとその生まれて然るべき賞でしょうし、影響力は小さくないような気がします。 前々回にも書きましたが本を買う動機として、話題性や誰々が面白いと言っているからとかが大きな影響を与えているような気がします。この場合の「誰」というのは、以前でしたら所謂評論家という人たちだったのでしょうが、いまやその影響力は読者に一番近いところにいる書店員の皆さんにとって代わられたということなんでしょうね。 この新しい試みがどのような形で定着していくのか見守っていきたいと思います。(風邪大流行のオフィスで唯一生き残っております、S) |
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■まるひの秘書ヒショバナシ | ||
◆今週の厨子王原稿メール件名 往診変更 うう、そんなツレナイことおっしゃらずに、いらしてくださいよ先生。ゴホゴホゴホゴホ・・・ しつこい風邪のせいで、まったく使いモノにならなかった今週の私でございます。セキのしすぎで胸が痛み、ハナのかみすぎで小鼻のあたりはガビガビのカユカユ。あーもうシンドイやら情けなやら・・・。 おかげで大幅に遅れております確定申告。ううううう。大車輪でなんとか取り戻さねば! |
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■ノリノリ編集後記 | ||
草野球開幕! 新戦力補強もなく皆一つ歳をとって集合。いよいよ平均年齢50歳が近づいてきた「ホワイターズ」…大丈夫か!? でも全員ケガすることなく、還暦過ぎのメンバーも子供のように嬉々としてボールを追いかけました。なんとも愉快で楽しい時間。が、もちろん試合は真剣勝負。対戦相手もこちらの年齢に関係なく手加減はしてこない。だからこそヒットを打てたとき満面の笑みで喜ぶことができる。こういった対決は、歳をとるほどなかなか味わうことができなくなる快感なのだ。でっ、試合後の反省会(宴会)がさらに盛り上がることは言うまでもない…。 (今期の目標はリーグ戦優勝! そして、ちば先生を胴上げだ!!…ノリ) |
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■アンケートから (●はスタッフのコメントです) | ||
◆「巷説百物語」のDVDが届きました。お札手拭、いい味で予想以上です。ありがとうございました。 ところで、友人が京極先生の直木賞受賞をきっかけに、やっと「後巷説百物語」を購入したのですが、(1月30日付の第3版)カバーの裏が真っ白!なのだそうです。話を聞いて私も書店へ行き、平積みの実物をチェックしたところ、え〜!!これもあれも、全部真っ白で新聞錦絵がないのです。受賞後の需要に早く応えようと、ミスっちまったのでしょうか、角川書店さま・・・。変本・交換可能なのかしらん? ●カバー裏の「新聞錦絵」は、初版限定のものです。いわゆるDVDやCDなんかの初回限定といわれるものと同じですね。ドリフのDVDの初回出荷分にはハッピがついていたとか。この初版限定という部分でアナウンス不足があったのかもしれません。今後はこういった「限定」とかの情報はきちんとお知らせしていきたいと思いますのでどうぞご了承ください。(S) |
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