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 第141号へ 第142号 2004.2.13 第143号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆宮部のあの作品がとうとうドラマ化されるらしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆新兵器
 先週書いた新しいドライバーの調子を試すために、正月以来ひと月ぶりにゴルフクラブを握りました。
 結果は上々! 曲がらずにやたら飛ぶ(現段階)。優れたドライバーだという印象を持った。距離も出るし直進性も非常に良い。
 …まあ、なんでもそうなんだけど新しいクラブのときは、無理をせず慎重に振るから答えが良いということがある。今後も好調が続くかというと…? どんなクラブを使ったって、使い手が使い方を誤れば答えは絶対に出ないわけで。昨日が良かったからこれから先も良いとは言いきれない。ちなみにスコアはドライバーの良さが結びつかず、アプローチとパターが悪くて普段と変わらなかった。悲しい。それがゴルフなのだが…。

 で、翌日。なんとなく体がだるい。
 ひょっとしてゴルフ場で花粉が飛んでいたのか…? それとも久しぶりに1.5ラウンドゴルフをしたせいなのか…? 判断をはかりかねている。

◆名古屋
 雑誌のグラビアの企画で、週末名古屋に行ってくる。
 ふるさとの味を取材するものだが、味噌煮込みうどんと味噌カツなど"味噌系"になりそう。
 久々に堪能してくる。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

安寿からの御礼
 先週、ここで「助けて〜」と声をあげましたところ、びっくりするくらいたくさんの、親切なメールをいただきました! おかげさまでめでたく「アルターコード:F」をクリアすることができました。感謝感激! 本当にありがとうございました。そうそう、あの「一撃を連ねて」が
わからなかったんです。
 扉を開けて戦いに赴けば、なにしろこっちはレベル100。どのボスにも2ターンで勝ててしまいました(泣)。蘇ったベルセルクにいたっては、1ターンで(というか1発で)瞬殺。ごめんね。
強くなりすぎるとダメね。


◆ゲーム女の生きる道
 宮部の日常が平板なので、このコーナーもどうかするとすぐマンネリ化しちゃうんですよね。何とかしなくちゃならないねえ――と、「おろか、おろか」な頭をひねってみました。
 で、やりましょう。イロもの企画第2弾! ちなみに第1弾は「頼まれてもいないのに勝手に攻略するシリーズ」でして、ごくごく一部でちょっとだけ好評をいただいたのに気をよくしております。

 今度のお題はずばり、「タクティクスオウガ」であります。シミュレーションRPG史上に残る金字塔、今も燦然と輝く傑作中の傑作!
 で、宮部が過去にいちばん多くの年月をかけて複数周回したゲームでもあります。
 16周したんですよ。ちなみに1周目では「死者の宮殿」にはノータッチで、バッドエンディングでありました。そう、タクティクス・ファンの皆様なら先刻ご承知の、あの銃声一発ですべての苦労が水の泡になる、非情きわまるエンディングだったのですよ。
 あれでわたくし、逆上してしまいました。
「いったい何が悪かったっていうのよ!」と絶叫、書店に飛んでいって完全攻略本を買い(そのころはまだ今のような攻略本コレクターではなかったんです)、イチからやり直し。どうせまた長い道のりを行くのなら、とことんやろうじゃないの、すべてのエンディングを見て、すべてのイベントを起こして、すべてのアイテムをとって、すべての顔キャラをパーティに入れよう! 魔獣も全種、自軍に入れて、クラスチェンジできるドラゴンはすべて育てよう!
 一念発起して、そこから1年半かかりました。
 いや〜、でも楽しい1年半でしたよ。16週のうちには、カオス、ニュートラル、ロウの3ルートへの分岐前にセーブしておいたデータを使うというショートカットをした周回もありますが、自軍編成をイチからやり直すために、最初からやった周回も何度か。
 もっとも、そもそも全てのルートを体感し、イベントを見ようと志すならば、10周以上は当たり前というのがこのゲームです(じゃないですか? わたしのプレイが効率悪いのかもしれないけど)。たとえばエンディングにしても、ルートは同じでも、エンディング場面に登場するキャラ(つまりその時点での生死)によってイベントが変わってくるケースがある。ハポリム・エンディングには感激しましたね! あと、なかなか見るのが難しいギルバルト・エンディングもある。
 此度は、ついに17周目を試みようと、こういうわけです。
 どうしてまたこの時期にオウガを? とお尋ねの向きには、オウガ・シリーズの生みの親、スクウェア・エニックス(に行ってしまった)松野泰巳さんが手がけられた「FF12」がこの夏発売になるから、その前祝いで〜すと申し上げます。
 さて、でも17周目ですからね。そのままプレイしたのでは芸がない。
 縛りをかけようではないか。
 ですから本コーナーのイロ物企画第2弾は、

   「縛りオウガ」

 ということでよろしくお願いいたします♪

 わたしが愛読している「バカゲー専科3」に、「タクティクスオウガ」を全キャラ魔法使いのみでクリアするという偉業を成し遂げた方のレポートが載っていました。一読、感じ入ってしまいましたね! よくやった!
 でも、わたしにはそりゃ不可能です。いくらハポリム石化大作戦があるにしても、あまりに難しすぎる。
 どんなふうに縛ろうか……。
 つらつら考えているときに、ぷるぷると電話がかかってきました。某月刊小説誌の編集長E氏からでした。
 宮部と同じ歳のこのE氏も、実はオウガ・シリーズを深く愛するゲーム愛好者であります。シリーズのなかでも「タクティクス」への思い入れが度外れて強いというところも共通しています。
 そこで、さっそく相談してみました。
「それ、面白いですね!」
「でしょ、でしょ。何を縛ったらいいか悩んでンですよ」
 すると編集長、言ったね。「ハポリムを使わないというのはどうですか」
 宮部沈黙。あんたよくそんな勇気があるねと心のなかで独白。
「ペトロクラウド使わないの?」
「というか、ハポリムを救出しない。あのマップで苦労しなくて済みますし」
 ここでご説明。盲目のソードマスター「ハポリム」氏を救出し、仲間にするマップは、タクティクスの膨大な攻略マップのなかでも1、2の難易度を誇るチョー難関なのですよ。
「それは確かにそうだけど、1マップの楽と引き換えにするには、あまりに大きな戦力ダウンではないかと……」
「そうですけど、じゃ、私がそれでやってみますよ。ここんとこ『メダル・オブ・オナー』ばっかりやってますからねえ。ドイツ兵を撃つのもちょっと飽きたし」
「そうなさい、そうなさい。戦争ものは、子供さんの教育上よくないし」
 と言いつつ「タクティクスオウガ」も立派に戦争ものなんですがね。内乱で、民族紛争で、住民虐殺も身内同士の争いもてんこもり。
「宮部が今ちょっと考えてるのはね、主人公をダメキャラにするという縛りなんだけど」
「ダメキャラというのは」
「ずばり、エクソシスト」
 名称のとおり、牧師さんみたいな存在で、不死系(ゾンビとかゴースト)のキャラが出てくるマップでは鬼神のような働きをしますが、それ以外では役立たず。回復魔法も、複数にかかるものは使えないというクラスです。もちろん物理攻撃にはめちゃ弱い。
「いずれウォーロックにクラスチェンジを?」
「しない、しない。どこまでもエクソシストで通す!」
「そりゃダメっぽいです。いいですねえ」
「トレーニングも、エクソシストのままやるの。一時的にソルジャーとかニンジャにするという育て方はしないの」
 で、この場合、ストーリー展開上の都合で、敵モンスターに不死系が多くなるニュートラル・ルートを通ると有利になっちゃうので、ルートはカオスかロウに限る、と。
「ついでに、アロセールを使わないという縛りもかけようかな」
「となるとロウルートですかねえ」
 うん、うんとうなずきながらも、宮部の心が「ああ、雷神の弓は誰が使うのよ……」と、さめざめと泣いている。
「しかしエクソシストでレベルを上げていくと、INTが上がるでしょう。そうするとカチュアが亡き場合、主人公は自動的にロードになるので、INTが上がってるとダメキャラにはなりませんよね」
「あ、そっか。そしたらカチュアには生きていてもらわないとまずいねえ」
 これは縛りではなく、過去のプレイでも、宮部はカチュアが嫌いなので使ったことがありません。わたくしはキャラの好き嫌いが激しいのだ。カマンダスガン欲しくて死なせちゃったことあるしぃ。あ、このへんの会話は、未プレイの方にはちんぷんかんぷんでしょう。おいおい説明しますので、ご容赦を願います。
「それとさ、ロウルートだと、アロセールの代わりにヴァイスが仲間になるでしょ。ロウでは強力なキャラでしょ。彼も使っちゃいけないということになると」
 カオスルートを通り、なおかつアロセールを仲間にしないという道しかないか。
 また心がさめざめと泣く……。ああ、勇気が足りません。
 でもまあ、レベル6になるまではクラスチェンジができないし、ルート選択の出てくるまさしく天下分け目のマップ「バルバロッサ市街戦」はだいぶ先のことなので、序盤では問題ナシ。
 とりあえず、

「主人公のデニム・モウンには、お父さんに倣って神職エクソシストについていただく」

ということで、始めてみましょう!

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆文楽
 鑑賞してまいりました。
 演目は『曽根崎心中』と『仮名手本忠臣蔵』。
 近松は人間が演じたのを観るより人形の方が「わかる」感じになるから不思議ですね。
 世話物のような細かい微妙な心理描写もできちゃう人形劇(と呼ぶと妙ですが)って、考えてみれば他にないかも。
 それから、文楽人形は煙草も吸いますし。
 煙演出、初めて見ましたがホントに煙出るんですね。感心。
 殺陣もリアルだし、歌舞伎の演出とはまた一味違います。
 太夫も熱演。三味線も冴えてました、はい。

◆ファウスト
 2号ができました(講談社)。
 今さら匿名にしてもしようがない編集長・O田(元担当)は、まあイタイ芸風の男ではありますが、優れたテクニカルサポーターと心優しい執筆者の方々の全面協力を得られたおかげもあって、創刊号より更に仕上がりは良いように思います。
 気概だけは間違いなく伝わって来ますし、そういう雑誌は応援したくなりますね。
 編集長・O田(元担当)のことははともかく。
 3号4号と先につなげて欲しいものです。興味のある方は是非お手に取っていただいて、取られたら買ってみてください(笑)。

ファウスト
1,100円(税込)


◆題名
 が、コーナーにされている……。
 気がつくと。しかも反響あるし。何なんでしょーね、まったく。
 ただのメールの件名じゃないよ(笑)。
 つうか、「こんなのどうです」とか、提案されたり。提案されたのは何となく使いにくかったり。
 そのせいで余計選択肢が減ったり。

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■編集者Sのウラ情報

 先週の「ファイティング・ニモ」には多くの? 賛同をいただきました。そそっかしい人って多いんですね。映画の題名程度なら笑い話で済みますがこれが地名、駅名などなら大変なことになるかもしれませんね。タクシーで逆方向へつれていかれるとか。
 あと似たようなタイトルの本を間違えて買ってしまったとかありません? さすがに小説だと著者名とかも見ますからそんなことはないでしょうけど、実用書なんかだとほんとややこしいですよね。あるタイトルや内容がベストセラーになると二匹目、三匹目のどじょうを狙っての便乗企画が横行しますよね。どうみても勘違いを狙っているだろうと思える企画もあります。タイトルに著作権は及ばないとはいえ眉をひそめたくもなります。
(正しくは「ファインディング・ニモ」ですからね、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王メール件名
 小普請剣豪
 うひゃひゃ、便利修理屋のアルバイト(小普請をそう解釈したバカ)してる剣豪サマってか? と一瞬笑ったものの、不安になってネット辞書で調べてみました。ムムム・・・。結果はコチラ→ goo辞書「小普請」

◆今週の[FF XI](ネタがないらしい)
 船で怪物にコロされたり、遠征軍に参加して敵に袋叩きにあったり・・・ここのところ37と38の間を何度も何度もいったりきたりしていたメインジョブ白魔道師のレベルが、やっとこさ39になりました。ああ、これで死んでレベル下がってもまだ「テレポルテ」できる♪ 安心〜。
 釣りがめでたく「印可(スキルは59)」になりました。鮫がけっこう釣れるようになって嬉しいですわん♪ 最近の悩み(?)は、スキルアップ狙いとフナ釣りが両立しなくなったことですね。(フナ10,000尾!で太公望の竿という究極の釣り竿がもらえるのです。私は現在2,800尾強・・・)ま、オソロシイ怪物が出現したり海賊船に襲われたりスリル満点、楽しめてスキルも上がる船での釣りを、ついつい選択しちゃいますけどねー。
 狩人も取得しました。只今レベル7。いやー、遠隔攻撃(当たればダケド、よくはずすケド)強い強い! めちゃんこ気持いい〜♪ でも矢弾の消費量がハンパじゃないいい。巷の評判どおりの銭投げジョブですなこりゃ。というわけで、矢弾の自作をすべく木工やら鍛冶やら(というか、目録になった調理と錬金術以外の合成すべて)をチマチマと上げ始めました。とりあえず、ビートルアローを作れるようになるまで頑張るゾーっと・・・。

◆来週はいよいよ
 税務調査です。毎年恒例、確定申告もそろそろ・・・。はぁぁぁぁ。

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■ノリノリ編集後記

 先週カラダを動かし始めたと書いたが、いよいよ「山登りの会」も始動。去年に引き続き任された幹事として選んだ第1弾は…地味〜に高尾山。還暦過ぎのメンバーを思っての企画は、ハイキングというか大人の遠足でした。途中途中で田楽やおでん食べたり、ヘンテコなマシーンでポップコーン買ったり、蕎麦食べたり…とうぜん酒も。遅い新年会も兼ねていたのでピッタリだった。もちろん景色も良く見所もいっぱい。個人的には薬王院の御札御守り関係の充実振りに大喜び。「難転の実」イベントと「健脚祈願」をしておいた。それと、ホロ酔い気分で入った駅前の「トリックアート博物館」では、めちゃめちゃツボにはまる仕掛け(と言うほどのものではないが…)があって腹の皮がよじれた。入場料分きっちり笑ったぞ。
(ただいま日本百名山46座踏破…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

コピペは慎重にネ・・・

◆誤字の指摘であります。
"京極夏彦"のページの最新ニュースのトピックス、
■「魍魎の匣』ハードカバー2/2号に発売。
となっています。"号"、余分です。
『』か「」で統一された方が宜しいかと。
以上です。

◆■「魍魎の匣』ハードカバー2/2号に発売。
何気に笑っちゃいました。ごめんなさい
月刊とかでだしちゃったら 京極先生さらに
お仕事の虫に。。。なんて思っちゃいました。

このようなコピー&ペースト処理ミスをするどく見つけた方は、ついでに私がどこをコピーしたのか、貼りつけた後でどの部分を消し忘れたのか・・・、推理(ってほど大げさなものではないですが)してみてはいかがでしょうか! そしてニヤリと笑ってくださいませ! って、開き直りの境地か私・・・トホホホホ;;(まるひ)

◆ペリー萩野さんによる京極夏彦さんのインタビューがとても気になります。放送日時がわかれば是非見たいのですが。

「時代劇専門チャンネル」での放送になりますー。詳しいスケジュールは京極夏彦のページにアップしたので、ご確認くださいませね。(まるひ)

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