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 第121号へ 第122号 2003.9.19 第123号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆9月22日、大沢オフィスにて朗読会の初読み合わせが行われる予定。どうなりますやら・・・

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆夏の終わり…
本当は帰りたくなかったけど、いろいろと行事があるため9日間ほどで勝浦から引きあげてきた。
正直、今回はもっと居たかった。
天気が良かったこともあるし、もしかすると気分的にちょっと疲れているのかな…というのもあったから。
もう少しリハビリをしたかった。
稲刈りが終わった田んぼのあぜ道を伸びかけたススキの穂を手に、少なくなったツクツクボウシの鳴き声を聞きながらのウォーキング。
なんだか心洗われるというか…。歩きながら色々と物事を考えてしまったよ。
とはいえ、11時に寝て7時に起きる生活で体調はすこぶる良い。それほど意識していたわけではないが、体重も3キロ落ちた。
東京に帰ってくるのがこんなに嫌なのは初めてかな。
ぜんぜんネオンは恋しくなかったし…。

◆来客
勝浦にいる間、野良猫が毎日餌をもらいに来ていた。
アメリカンショートヘアだけど顔が逆三角形で凶悪な顔つき。
とても飼い猫にはしてもらえないだろう。
ベランダに来てはニャーニャー鳴くので、残ったアジの干物をやっていた。

◆発見!
茂原の駅前にひじょうに美味しい中華そば屋を見つけた。
お年寄りのご夫婦がやっていて、6時には閉まってしまう店。
俺の一番好きな細麺あっさり系東京風中華そばだ。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆ゲーム女の生きる道
 マーカスさんの成長が遅い。
 また『ファイアーエムブレム 封印の剣』であります。進行中のゲームをいったん中断させちゃうと、集中力切れちゃってクリアできなくなっちゃうから、浮気はやめて『鬼武者タクティクス』はしまいました。とにかく『封印の剣』を最後までやるぞ。
 で、マーカス爺やの成長が遅い。爺やだから仕方がない。
 まあいいか。『烈火の剣』のときと違って、ソシアルナイトだぶついてるし〜。とりあえずゼロット将軍はレギュラー確定(ユーノさん早く出てきてちょうだい)。ランスはクラスチェンジしてパラディンにしました。
アレンを控えに回したのは、彼の方が命中率と幸運が低かったからであります。スカばっか。だからレベルが低いまま、セシリアさん助け出しに行くとき、機動力頼みで久々に出したら、戦死してしまいました。
ウォルトと支援つけてたんだけどな。まあいいや。
そのうちパーシヴァルが仲間になるんでしょ? あ、この戦ではエレンさんも戦死。まあいいや。
セシリアさんヴァルキュリアだし、ルウがクラスチェンジしてライブできるようになってるし。ごめんなさい。
 やっと気がついたのですが、「まあ、いいや」で進んでいかないと、永遠に終わらないんだ、このゲーム。
 どんな状況でも頼りになるのは、ルウとチャドのチビッコ二人組。
あとリリーナさまです。鬼のように強いぞ。まさに鬼姫。主人公は何度も彼女の援護に助けられております。
 レイが仲間になりましたが、お兄ちゃんより命中率が低いのが難ですね。計算立たない。エレンさんが戦死したのも君のせいだぞ。
まあいいや。早めにドルイドにしちゃえば、ボスキラーになるはずだから。
「まあいいや」連発でプレイするシミュレーションRPGってのもどうなんでしょう。要するに、わたくしはもう、「オウガ」と「ヴァンダルハーツ」を極めたときほど若くはないってことなのね。
根気が続かないのです。
 あと、やっぱり宮部は「FE」のキャラに、あんまり思い入れることができないんですよ。これは本当に個人レベルの好き嫌いですと断った上で申しますが――
 だから「まあいいや」が言いやすいんだな。それでもこれだけ一生懸命プレイしてしまうのは、システムが素晴らしいからだと思います。つまり、少なくとも『烈火の剣』と『封印の剣』の2作は、宮部にとっては、シミュレーションRPGじゃなくて、シミュレーション・バトルゲームなのですな。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆島田雅彦さん
と、居酒屋で対談、という企画が。
何故、僕が居酒屋に(笑)という疑問をいだきつつ、着いてみれば老舗のお寿司屋さん。
で、対談をしてまいりました。
エロス系短歌などをやられている川上志津子さんも同席されて、まあ結局はお化けの話したんですが。
島田さんも開口一番、「鬼太郎に出てくるヨーカイで一番エッチなのはなんでしょうか」って(笑)。
「それはですねー」と真面目に説明する僕も僕だが。
楽しい対談ではありましたが、果たして島田さんが面白かったのかどうかははなはだ疑問であります。
そもそも振られれば即座に、しかも嬉々として水木話やお化け話をする男というのは、この場合どうなのか(笑)。
居酒屋対談なのに。まーそういうキャラになってしまったのだね、既に。
でも、考えてみれば小説家の方と対談させていただくのは久しぶりかもしれないですね。
玄侑さん以来かしら。あ、玄侑さんは小説家であると同時にお坊さんですしね。
あなごが美味かったです。
媒体は「ルパン」という雑誌ですね。

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■編集者Sのウラ情報

 祝タイガース。まあ中日ファンの多いオフィスには縁のないことですが。作家にはあんがいタイガーズファンそれも筋金入り、が多いのですよ。特に推理作家協会の理事長とか。今日は江戸川乱歩賞の授賞式。主催者として挨拶に立つのできっと触れるんでしょうね。乱歩賞、野球とくれば『白色の残像』。著者は大学の野球部で活躍された方でしたね。
 で書きながら記憶をたどっているのですが、意外と野球ミステリーといえる作品は思いつかないのですよ。というか読んだ記憶が蘇ってこないのです。まあ乏しい読書数ですからしょうがないのでしょが。
 おもしろい野球ミステリーをご存知の方、ぜひ教えてください。
(遅れてきた夏のため日焼けがまだ痛い、S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

うーんうーんうーん・・・「立ち読みコーナー」にアップする『走らなあかん、夜明けまで』のジャンルは何にすればいいだろう・・・うーんうーん。
悩み続けた金曜の夕刻。
すでにお読みいただいた方はご存じのとおり、これは主人公の"日本一不運なサラリーマン"坂田クンが、終始ドタバタしている小説なわけでして・・・。
ならば「長編ドタバタ小説」しかあるまい、といったん決めたんですが。
これじゃあいくらなんでも大沢や大沢のファンの方が気を悪くするかしらん、と不安になりまして。(けっこう小心者だったりする私)
S氏やハルくんに意見を求めてみたりしたわけです。
「ユーモア・ハードボイルド」「ユーモア・アクション」などなど、候補をいろいろ挙げてもらったところで・・・、でもやっぱり"ドタバタ"は譲れないぜ! という心持ちになりまして。(ガンコ者だったりもする私)
あーでもないこーでもないと検討を重ね、「長編ドタバタアクション小説」に落ち着いた次第であります。ハルくんにも「それがいいでしょう!」と、お墨付きをいただきましたし。

どっちだって変わりないじゃん。
そんなところ全然見てないし、気にしてないし。
と思われる方はたくさんたくさんいらっしゃるでしょうけれど、まあ何ていうか、作る側はそういう小さなことにも気を揉んだりしてるわけで・・・。
自分でもアホかと。
ハイ、自分だけじゃなく、S氏&ハルくんのふたりにも「まだ"ドタバタ"問題考えてるの?」って呆れられ続けた更新日の夜でした。うはは。

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■ノリノリ編集後記

来週の金曜日はいよいよ朗読会のチケット発売です。
昨年はめずらしさも手伝って発売即日完売で、キャスト、スタッフとも一気にテンションが上がりました。今年は昼夜あわせて約900席。どうなりますか…。
即日といわなくとも、公演日までに完売してくれればよいのですが(ちなみに昨年は昼の方が先に売り切れました)。
皆さまよろしくお願いしますぅ。
(ヤンキース松井の豹柄衣装はお似合いだった…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

立ち読み♪

◆ 「立ち読みコーナー」、ナントすばらしい企画なんでしょう!!
書店でどの作品を購入するか毎度悩んでいる身としては、ここで予習してから買う、という方法も出来たわけで。
「無病息災…」も、もう一度読み返してみる気になったし。
まさに、「大極宮」のワナにはまってます。(笑)

◆いつも楽しませていただいています。
立ち読みコーナー最高ですね。
お三方の作品はたいてい読んでいたつもりですが、大沢さんの無病息災エージェントはノーチェックでした。
5Pだけでは当然満足できず早速購入しました。

◆立ち読みコーナー、満喫しました。
主に厨子王ファンなので、安寿姫の作品はちょっと読んだ事があるぐらいで、なんとなく苦手なハードボイルド作家の山椒大夫の作品は避けていました。
が、こちらで山椒大夫のイメージがボロボロになったのと、立ち読みコーナーをきっかけに、買ってみようと思いました。
もちろん、安寿姫の作品にもたくさん手を出す予定です。

新しいコンテンツへの反響が、とても気になる大沢オフィスのスタッフ一同。暖かいお言葉をたくさんいただいて、心から喜んでおります♪(まるひ)

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