第115号へ | 第116号 2003.8.1 | 第117号へ |
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼レポート ▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから |
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■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ | |||||||||
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■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー | |||||||||
◆5連発! 新刊『天使の爪』と映画『天使の牙』がらみで、 一日にインタビューを5本受けた。 スケジュールは以下のとおり。 13:40〜文藝春秋「オール読物」 14:30〜毎日新聞書評欄「今週の本棚」 15:30〜大垣共立銀行PR誌 16:40〜求人情報誌QJ 17:50〜読売ウイークリー「手紙の中の日本人」(「手紙の中の日本人」は亡くなった生島さんについて) インタビューはインタビュアーとの相性などで一件でも疲れることがあるが、今回は思ったほど疲れはしなかった。 話しやすい方たちだったからか…。 掲載に関しては、後日お知らせします。 ◆無欲の勝利! ひと月ぶりにゴルフコンペがあった。 このところクラブを握っていないので結果は期待せず、ニギリもたっぷり払うつもりで覚悟して行った。 ところが、ふたを開けたら優勝。ニギリはかっぱぎ! 大人ニギリも 子供ニギリもたっぷりせしめてしまった。 こんなこともあるのかと驚き。猛烈に蒸暑くてかなりへばったけど。 ◆マイナス思考? 8月3日の試写会&トークショー&サイン会。 人が来てくれるか心配していたけど、かなりの数の応募があったみたい。お客さんが足りなくて困るということはなさそうだ。 でも天気予報によると久しぶりに晴れそうなので、みんな海とかに遊びに行っちゃってガラガラになったりして…。 どうも最近気持ちがマイナス思考だなぁ。 とにかく(このところ毎週書いているが)行事やイベントを含め仕事が忙しい。まだ夏休みのための書き貯め原稿にも取りかかれない状態。 果たして夏休みはとれるのであろうか…。 |
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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー | |||||||||
◆『レッドドラゴン』 DVDが出たので、やっと観ました。すごく原作に忠実に作ってあるので感激。映画版『羊たちの沈黙』以来、FBIの上司ジャック・クロフォードのイメージはスコット・グレンで固まってしまった感がありましたが、今作のハーヴェイ・カイテルも素敵ですね! 非情な感じは、ハーヴェイ・カイテルの方が上かもしれません。 主人公の捜査官ウィル・グレアムは、原作を読んだ(初読は1985年のことでした)ときには黒髪のイメージがありましたが、金髪のエドワード・ノートンでもまったく違和感なし。年齢的にも設定より若いけど、凄腕ながらナイーブな感じがよく出ていました。 演技派だもんね。たいへん大事な役割であるリーバ・マクレーン(原作だとレバ・マクレーン)を演じる女優さんも好かったなぁ。 ところで、ローレンス・ブロックのマット・スカダーものが映画化され(『800万の死にざま』だったかな)、スカダーを還暦を迎えたハリソン・フォードが演じるそうです。ハリソン・フォードも悪くはないけど、わたしのなかでは、スカダーって、ずうっとガブリエル・バーンなんですよ。地味な俳優さんなのでピンとこない方もいるかもしれませんが、『エンド・オブ・デイズ』でシュワちゃんを悩ました悪魔を演じていた人です。最近、DVDで出た『ゴーストシップ』でも、船長のマーフィ役で出てました。 ついでに言うなら、スカダーの恋人で現在は賢夫人となっているエレインは、誰がなんといったってキム・ベイシンガーしかいませんわ。 『L.A.コンフィデンシャル』のイメージを引っ張っちゃってるのかもしれないけど。 でもあれかな、アイルランド系だし、ガブリエル・バーンにはミック・バルーを演じてもらうという手もあるかな。 どっちでもいいの、バーンさま好き好きだから♪♪ ◆ゲーム女の生きる道 週末、ゲームショップでものすごい「大人買い」をしてしまいました。気持ちいいんだけど、同時に後ろめたいのはナゼでせう? そんないっぺんに買ったって、一気にプレイできるわけないからかな。 さて『ファイアーエムブレム 烈火の剣』。ラスボス戦で苦労しております。戦い方を間違えて、クラスチェンジしたエリウッドがウハイの弓攻撃2連発であっけなく戦死したときには笑いましたな。あっはっは! あんたレベルが足りない。攻略にあんまり手こずるようだと、新しいソフトに浮気したくなっちゃいます。ぐふふ。 『サモンナイト クラフトソード物語』が呼んでいる。 『MOTHER1+2』がウインクしている。 『封印の剣』もやりたいし――って、みんなGBAですね。 やっぱり、GCでプレイできるようになったのは大きいですよ。 GBAのソフト、面白いもの。 |
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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー | |||||||||
◆下北 無事に終わりました。 いや、今回は地元の方々の努力だけで成功したようなもので。 参加してくださった地元ボランティアのみなさん、スタッフご一同さま、本当にありがとうございました。 遠くからおいでくださった皆さんも、近くからおいでくださった皆さんもありがとうございました。 物販で奮闘されたみなさんもご苦労様でした。 と、いうわけで簡単なレポ。 流石に下北は遠いです。でも水木先生のお呼びとあらばどこへだって行きます。はい。 その日、先乗り一行は恐山に登ったそうで。 僕は夜中に着きました。八戸。地元の方が車で迎えに来てくださいまして、そのまま下北へ。 夜の長距離運転、お疲れさまでした。ホタテもありがとうございました。 一時過ぎにチェックイン、それからすぐ会場へ。 会場はまだ準備中。邪悪な編集長GさんやT女史、吸血K嬢や青坊主さんなどおなじみの顔が勤労中。 それからわがバヂャーのノリさんも働いておりました。八甲田山は終了後に向かうとか。 物販では巨漢・ボンバーU氏、助っ人で参加してくれた花山院のN氏、目目連合総長K氏、それからM君、多田巨先生や村上札先生なども勤労中。僕もサインなどにいそしみました。
手作り感覚の舞台がなんとも良し(水木先生のサイドテーブルは右にして欲しかったですが……)。 地元の皆さんも深夜まで大活躍の大奮闘。いやはや頭が下がります。 で。 翌朝八時半から「怪談之怪」組のリハーサル。 どーいう訳か急遽朗読をすることになったので大変。 東さん、木原中山怪談ブラザーズ、ゲストのご住職と合流。で、リハ。 ご住職は地ビールならぬ寺ビールもお作りになっているという気さくな方でございました。 十時には妖怪パレードがあるのでそりゃあ大忙しで。 でもって水木大先生、佐野史郎さん、多田巨先生と合流してパレードへ。 個人の方が作られたおもちゃ博物館で待機して、やがて出発。 手作り鬼太郎や妖怪ねぷたとともに歩くんですね。みんな手作り。好い感じです。 お子様が扮した目玉親爺がかわいかったですな。
佐野さんとはドラマ「怪」以来久しぶりの接近遭遇で、いきなり水木話で盛り上がりまして。 佐野さんも相当な水木マニアですから。 ご本人を目の前にして、ただの水木ファン同士の会話という気もしますが(笑)。 で。 会場に荒俣大人登場。荒俣さんは前日の夜到着してそのまま恐山に直行したとか。 いったい何をしに行ったのでしょう。夜なのに(笑)。謎ですね。 で、勢ぞろい。
で、「妖怪会議」組のリハーサル。ゲストのイタコさんはびっくりする程若い人で文字通りびっくり。 しかも明るい人で。 佐野さんに「水木者としては場所柄「恐山妖怪病院」の話はしなければいかんですな」とか言われ、納得したり。 知ってる人は知ってますね。 で。 本番。本番のことはすっかり忘れました。もうすっかり。 ただ、定数を上回るお客さんがいらっしゃったのだそうで、何よりです、はい。
みなさんありがとうございました。 練習なしの朗読でごめんなさいね。 ちなみに物販会場の「世界妖怪ショップ目目連」というのはですね(何が世界なんだか)本来「世界妖怪協会公認グッズショップ」と書こうとして、スペースがなくなってしまったのだそうですな。 それにしても「世界妖怪ショップ」って(笑)。 助っ人の方々、お疲れさまでした。
その後、水木、荒俣両先生をお送りし、佐野さんご一家を見送って、残りの連中で打ち上げ。 薬研温泉ですね。 翌日は神社めぐり。いつもの妖怪馬鹿に加えて怪談馬鹿も一緒なので怪しさ倍増(当社比)ですね。 しかしどうしたって観光地には行かないんだよなあ。大湊兵主神社やら椿神社やら数箇所を回り、三内丸山へ。 縄文遺跡に怪談ブラザーズ、なかなか絵になります、はい。
その後、村上君と合流し、怪談組や編集組と別れ、妖怪馬鹿+1のいつものユニットになって、更に寺社をめぐりましたとさ。 何故かとどめは亀ヶ岡。 でも遮光器土偶のシャコちゃんって……
うーん、この半年ずっと籠って小説書いてたので、久しぶりの外回りでした(って営業マンみたいだが)。 下北のみなさん、下北においでくださったみなさん、ありがとうございました。 ◆巷説 アニメの絵柄が公開されたようですね。 「イメージと違うよう」「イメージ通りだ」「これも新鮮」といろいろなご意見が僕のところにも。 それは僕に言われても。 アニメにしろ映画にしろ、作る人の作品ですからね。原作と比べても意味ないですね。 原作は素材に過ぎません。イメージは人それぞれですし。 むしろ作り手が原作に忠実にしようとするが故にアニメとして面白くなくなるような場合も多い訳で。 小説と映像作品は文法が違いますからね。まるっきり別物です。 アニメならアニメ作品として面白くならなきゃいかんのでしょうし、そうでなくちゃ素材提供した方としてもつまらないし。 ですからキャラやら何やら、全部お任せ致しました。原作者の口出す領分じゃないですから、好きにやってくださいと。 脚本も、原作に引きずられて分かりにくくなるようならとっとと変えていただいて結構ですと申し上げました。 で。 僕としては森野達哉さんがマンガ化してくれた時のイメージがあったので「こういう風にくるか」と、ある意味感心しましたが。 果たしてどんな作品になるのやら、楽しみなことですが。 ただ。 どうして巷説は実写版にしてもアニメにしてもタイトルに僕の名前が入るのだろうか(笑)。 そこだけは疑問ですねえ。一応抵抗したんですが……。 不思議だ。 (アニメの画像は CBC公式ホームページ でご覧いただけます) |
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■ノリノリレポート | |||||||||
◆「第8回世界妖怪会議&第13回怪談之怪」 7月27日に青森県むつ市で開かれた 「第8回世界妖怪会議&第13回怪談之怪」に行ってきました。 イベント前日の天候は、強風波浪濃霧低温注意報が発令中。 なんかスゴイぞ。 代打逆転サヨナラ満塁本塁打…みたいな、 リーチイッ発純チャン三色イーペイコウ…みたいな、 同伴イタ飯オープンラストにアフターまで…みたいな。 なんとも大変な事が起こりそうな予感がありました。 そうしたら、仙台では震度6の地震が3発! ご来場の際、影響を受けた方…お気の毒さまでした。 何の影響も受けなかった我ら混成物販チームは、 下北妖怪夏祭りが開かれている「まさかりプラザ」の物販会場へ。 売場が用意されていなかったせいでテントの設営から…トホホ。 天気同様人出もさむかったのは、夕方から賑わい始めました。
夜9時に店をたたんだ後は、イベント会場である「プラザホテルむつ」へ移動。会場では照明や音響などのチェックを兼ねたリハーサル。
当日の午前中まで入念なリハーサルを行ったことで、イベントは無事成功(だったと思う)。入場者も予定を上回り大盛況でした。 残念ながらイベント本番を覗くことは出来ませんでしたので、詳しい内容に関しては京極さんのコーナーや『怪』 -KWAI network-ホームページをごらんください。 ※帰り際、映画『天使の牙』にも出演されている佐野史郎さんに「豆腐小僧Tシャツ」をプレゼントしました。 |
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■編集者Sのウラ情報 | |||||||||
どうやら今日あたり梅雨明けらしいのですが、まだまだ夏らしくない天候が続いてますね。先週は宮城県では地震だし。被災地の方々にはお見舞い申し上げます。「大極宮」など見ているる余裕などないかも知れませんが。 しかしあの日はむつ市で開かれる「妖怪会議」に出席する厨子王が、東北新幹線でスタッフのハルくん、K社のK氏ともども移動の日。しかも最終。後がない。気になってハルくんの携帯に4時ごろ電話したら「もう大宮にいます」とのこと。ハルくん、大活躍だったらしいです。お疲れ様でした。無事に最終の新幹線は時刻通り運行されたようです。 移動の予定を立てるとき天候や事故で止まるという可能性はあまり考慮しませんよね。ましては地震なんてね。完全犯罪トリックを狙っていた人は困ったでしょうね。(いるのかそんなやつ、S) |
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■まるひの秘書ヒショバナシ | |||||||||
更新日、8月1日は厨子王の『姑獲鳥の夏』ハードカバーの発売日。 のはずなのに、なぜかこんなお問い合わせメールが・・・ 「都内の大手書店を複数回ったのに、どこにも売っていません。いったいどういうことでしょうか?」 あらら、いったいどういうことでしょう? そういえばオフィスにも見本がまだ届いてないしね・・・と、版元に問い合わせてみましたらば、書店さんに搬入されるのが8月1日の"夕方"とのこと。 お昼過ぎに買いに行っても、そりゃ店頭にはないですね。ううう(;;) (S氏が夕方過ぎに六本木近辺の書店を見回ってくれたのですが、その時点でも並んでいませんでした) 大極宮の情報を見て楽しみに待ってて下さった皆様、どうもすみませんです。ちょっと発売日がずれるかもしれません。 おわびのしるしに、『姑獲鳥の夏』を購入した方が応募すれば、全員手に入る"妖怪豆本 川赤子"の画像をいち早くお見せいたしますう。 ほぼ原寸大です。実物はこれよりほんのひとまわりだけ大きい感じ。画面に煙草の箱などを当てて、その豆っぷりを実感してください。 たまたまこの豆本だけ早くもらえたんですけどね。いやホント良くできてます! |
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■ノリノリ編集後記 | |||||||||
青森に行ってきました。仕事でしたがその前後に観光も満喫。 初日は悪天候のなか岩木山登山。夜は青森市内の飲み屋(先月、大沢さんたちが行った店)に出かけました。 話に聞いていたとおり本当に美人ぞろい。「岩木山が美しく見える土地には美人も多い」と言った深田久弥の言葉どおりでした。ユカちゃん、地元の情報ありがとうございました。 でっ、「世界妖怪会議&怪談之怪」翌日は、八甲田山登山。途中までは観光客と一緒にロープウェイを利用。 その中に、家族で来ていた梨本レポーターを発見! かなりびっくり。 下山後は温泉に入ったり、レンタカーで奥入瀬や十和田湖あたりを走り回って、飛行機の搭乗時間ギリギリまで観光。じっとしていられない、貧乏性丸出しの旅でした。 (青森まで出掛けられた妖怪ファンの皆さま、お疲れさまでした。次は朗読会で…ノリ) |
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■アンケートから (●はスタッフのコメントです) | |||||||||
悲喜こもごも ◆世界妖怪会議に行く予定だったんですが、地震に見舞われていけませんでした(泣)。東北新幹線のダイヤがかなり乱れたようですが、一行の皆様は無事に青森にいけたのでしょうか。私も前日に行って恐山に登る予定だったのに・・・。来年こそ参加したいです。 ◆妖怪会議及び怪談の怪、行きました。前日入りをしたのですが、朝一の新幹線は仙台で運休してしまい、東京まで引き返して飛行機の最終を使用しました。この日の移動時間は自宅からの時間を合わせると16時間!ヨーロッパを越してアメリカ大陸まで行ける時間でした(泣)。妖怪会議には毎年行っていますが年々自然現象がグレードアップしている気がします。 でも会議及び怪談の怪も面白かったし、翌日には念願の恐山へ行き、温泉まで入って観光もできた楽しかったです。 ◆先日のむつ市での世界妖怪会議、怪談之怪は楽しませてもらいました。出店では豆腐小僧Tシャツなどを買っていると、水木大先生ら一行が到着したようで、私はそうそうたる顔ぶれを前にただ見ているだけでした。その中に大極宮のスタッフの方もいらしたのでしょうが、顔がわからなかったので「あのキャリアウーマン風のひとがまるひさんかな?」と想像で決め付けちゃいました。 ●えーと私は同行しておりませんので、それは別の方です・・・。あの日はNHKとインターネットの情報を見ながら、ずっとハラハラしておりました。(まるひ) |
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