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 第96号へ 第97号 2003.3.14 第98号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆大沢の確定申告は、提出期限(3/17)ギリギリまでかかる模様…
(がんばれ税理士様!)

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆また訃報
黒岩重吾さんが亡くなった。
エンターテイメント小説界の重鎮であり直木賞の選考委員でもある。
北方さんと逢坂さんと神戸まで御悔やみに行ってきた。
北方さんとは先週からずっと一緒。
家族より居る時間が長いんじゃないか?
逢坂さんは月刊誌の締め切りだったので新幹線の中でも原稿を
打っていた。
私は仕事場で片付けてきたが、この一週間、喪服のあいまに
原稿を書いていた気がする。
余談だが、神戸で食べた『みやす』のステーキは美味かった。

◆社長気分♪
「週刊現代」で連載中の『帰ってきたアルバイト探偵』。
タイトルが長い(自分でつけたのだが…)。
毎週原稿のアタマに書くのが面倒。なので、まるひにハンコを作って
もらった。
良い。なんとなく会社の社長になった気分♪(週に1回)
かつて、亡き半村良さんが連載が始まるときにタイトルのハンコを
作っておられたという話を思い出した。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆ありがとう!
 バレンタイン・デーに、『ドリームバスター』のシェン宛に、
チョコレートをいただきました。下館市のHさん(とってもお若いので、
Hちゃんかな?)、ありがとうございました。

◆ゲーム女の生きる道
 ゲーム機のコード、皆さんどうしてます? 見苦しくないように束ねて
家具の後ろに隠したりして、苦心しますよね。
出しっぱなしにしておくと、すぐ埃だらけになっちゃうし。
『メトロイド』は遅々として進まず(早く攻略本がほしいよう)、アーク
シリーズの最新作『精霊の黄昏』の発売は刻々と近づく。ううう。
ちなみに、『フュージョン』の方ですが、いまだにセクター4から出られ
ないままです。あの下の方の部屋で、壁のなかの敵を(2部屋分)
全滅させてゲートを開き、その先でウエイブ・ビームを取ってから上へ
登るのかな? どうもそんな気がするんですけど、もうパワー・ボムを
持ってないんだよね。出口を求めて、やたらに仕掛けちゃったから。
 今のワタクシは、歩く「どツボ」であります。
最初からやり直そうかなぁ……。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆襲名
先年、惜しくも亡くなられた人間国宝の陶芸家・十三代今泉今右衛門
さんの跡目を継ぎ、このたび十四代今泉今右衛門を襲名された、
現・今右衛門さんは(ややこしいですね)実は僕のお友達です。
このたび日本橋三越で襲名披露の展示会が行われました。
仕事が終わらないのと体調不良も重なって、会場には行けなかった
のですが、いただいた図録を見るとこれが良いのですね。
伝統技法にオリジナルの工夫と研鑽を加えた「墨はじき」の腕の
さえが一段と増していて、素晴らしい出来栄え。
写真を観ると本人にも貫録が備わっていて、立派な十四代(笑)。
思えば若い頃、「きみは中年以降に恰好良くなるぞ」と言われていた
ような。
あ、同じ齡だ僕も(笑)。

◆木版
水木大先生の傘寿記念新企画が始動しています。
縮緬本に続く伝統技法シリーズ、今度は木版画。
要するに浮世絵の技法を使って水木妖怪を刷ろう、という企画。
細かい版木を彫っての多色刷り、完全手仕事ですね。
お値段はかなり張ると思いますが、出来は良し。さすが職人の技。
題して『妖怪道五十三次』(発売元・やのまん)。
安藤広重の「東海道五十三次」の妖怪版ですね。
詳細は追って。

ますます伝統芸能コーナーになってきたな……

◆出版
この「大極宮」が出来た頃から何度か話題に上っていた国際日本
文化研究センターでの研究会の成果を纏めた単行本が、ようやく
発売されます。
題して『日本妖怪学大全』(小松和彦・監修/小学館・刊)。
豪華執筆陣の他、私の駄文も載ってます。

 
■編集者Sのウラ情報

バカ売れした「ハリー・ポッター」が大量に売れ残っているらしい。
通常なら返品でリスクを追うのは出版社、ということになるのだが
今回は書店側の買い取りということで話題になっているのだろう。
一説によると1割35万セットが市場に残っていると言う。
9割売れればいいじゃないかと思うかもしれないが、雑誌なんかは
定価も低く書店の利は薄い。1、2冊の万引きで何十冊分かの利益
がふっとぶという商売だから3800円のものが返品もできず在庫と
なると厳しいのは想像に難くない。
普通の商売なら在庫処分で値引きということになるのだろうが、再販
制度でそれもできない。多めに注文して余れば返品すればいいという
書店側の、依託制度になれきった部数の読みの甘さを指摘できる
かもしれない。
だが依託制のおかげでほとんどの出版物が全国津々浦々に行き
渡っている現実もある。
今回の問題は再販制、依託制など永年の商慣行にたいする議論を
加速させることになるのだろうか。(S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

うひゃひゃひゃひゃっひゃっひゃ! あー楽しいっ! もー最高っ!
と、更新日前夜に行った、キッスの武道館ライブの余韻いまだ冷め
やらぬ私であります。
トシをとっても現役バリバリでカッコ良いロックオジサンはたくさん
いますけどね、キッスはもうもう"別格"だと思います。
例のド派手メイク&コテコテの衣装、ヒールの高さが20センチはあり
そうなポックリブーツ。血は吐く火は噴く宙は舞う。ファンが期待する
"お約束"をすべて実現してくれました。
この会場を一歩出たら、君たちにもそしてオレたちにも、いろいろある
だろうけどさ、とにかく今は理屈抜きで思う存分楽しんでってくれよ!
って感じですかね。そのサービス精神とプロ魂には、ただただ感激。
いやあ・・・50歳はとうに過ぎている方たちとは思えません。
よおし! 私も彼らに負けないよう、がんばらなくっちゃ! なーんて
何をがんばるのかよくわかりませんが、元気をいっぱいいっぱい
もらって帰ってきましたでっす。おー!

ぎゃはははっはっはっは! と大笑いしたのは、上の大沢の原稿を
読んで。他のスタッフたちにもオオウケしてました。
なーにが"社長気分♪"なんでしょうねえ。音符までつけちゃって。
決裁印でも押してるつもりになってるんでしょうか・・・謎ですなあ。
「そんなに嬉しいなら、いくらでもハンコ作っちゃるわい!」と私が
叫べば、アルバイトのヨーコちゃんは「裏紙(印刷ミスなどをした
コピー用紙。とっておいて、メモがわりに使ったりする)たくさんあり
ますからねー。それに押して遊んでもらうといいかもしれませんねー」
なんて、裏紙減らし作戦をもくろみ始めたり。(もちろん冗談ですが)
オフィスがしばし盛り上がったひとときでした。わはははは。
いえね、私たちスタッフも嬉しいものなんですよ。たまにこうやって
作家の意外なカワイイ一面をかいま見ることができると。
というわけで、今後も大沢の新連載がスタートする際には、タイトルの
長さに関係なくハンコを特注してあげよう、と思った次第であります。

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■ノリノリ編集後記

3月8日、境港に行ってきました。"水木しげる記念館"オープンです。
今回は、京極さんの都合がつかなかったので大沢オフィス関係
からは僕ひとり。
朝一番の米子行き飛行機に乗り、空港からタクシーとばして駆け
つけました。
が、9時からの開館記念式典に10分遅刻。セレモニーは始まって
いました。門は閉ざされ、関係者受付は敷地内。
担当らしい人もみあたりません。
内を見ると知っている顔がたくさんいましたが、みんな前を見ていて
僕に気付いてくれません。
唯一こちらを向いているバイトらしい方に、
「大沢オフィスの――」とか「京極夏彦の――」とか言っても
「それで?」と言われる始末。…ちょっとへこみました。

でっ、式典終了後、気付いた関係者に入れてもらいました。


水木しげる記念館


"水木しげる記念館"正面。立派!
ちなみに…シャッターを押したこの瞬間は晴天ですが、
当日は雨やら雪が降り天気がめまぐるしく変わる
寒い一日でした。



ツーショット


セレモニー後、取材陣から写真を撮られまくる水木大先生。
「のんのんばあ」に頬ずりするサービスカット。



仕事場再現


館内に再現された水木大先生の仕事場。
本棚に『怪』記念Tシャツが掛かっていて感動!





もっともっと写真で紹介したいのですが…続きは現地に行って
見てください。
館内だけで売られている公式ガイドブック(1,500円)は買いです!



目玉花


オマケ…
さすが『ダ・ヴィンチ』!




(水木ロードで休憩するなら「なごみ」がオススメ。
            鬼太郎色がないぶんホッとできる…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆な・なぜだ〜!ブレイブ・ストーリー愛蔵版&風呂敷セットが
なぜないのだ〜! ということでセット販売を是非お願いします。 
ということで、本日よりセット販売(&単品販売)のご注文受付が
始まりました! よろしくお願いしま〜す。(まるひ)

◆私は3月14日が誕生日なんです。
なのでなので・・・お願いします。
誕生日中に週刊大極宮を読ませてくださーい!!
(無理言うなって感じですかね(笑))
がががががががんばっておりますぅぅぅ。(まるひ)

◆まるひさんへ
アスカシャードのマラス大陸はルナの近く(116"43'N 13"21'W)で
酒場やってます。
正体を明かす必要は勿論ありませんので良かったら一度遊びに
来てください。営業営業
そのうち六分儀握りしめて、知らん顔してお邪魔いたしますう〜♪
ルナ近辺の森の中で、ペットのメア(もしくはユニコ)とクリスタルエレを
ぶつけて、こそこそ遊んでるアホなテイマーを見かけたら・・・
それは私かもしれません・・・うひ。(まるひ)

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