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 第62号へ 第63号 2002.6.21 第64号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ


◆京極の書き下ろし長編『覘き小平次』の進行度…43%

◆大沢は、ネット配信する予定の『標的走路』の原稿直しをついに
終えたらしい。

◆サッカーファンになったと思われた宮部は、日本対トルコ戦のとき、
某テーマパークで遊んでいたらしい。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆ダイエット合宿…終了
二週間で4.5キロ減! と書くと数字的にはスゴイけど、人生最大に
太っていたから普段の体重に戻ったにすぎない。
もちろん、そのぶん身体は締ったのだが、今の体重では…。
本当はココから減らしたいところなのだ。
結果は出せたにせよ、いまいち納得できず…かな。

◆その合宿中に…
まったく興味がなかったはずのW杯をずっと見ていた。
日本戦ぐらいは見ると思っていたが、他国の試合を見るなんて
思ってもみなかった。
きっかけは、ロスタイムでの同点劇となった予選リーグのドイツ対
アイルランド戦…ここからハマった。
そして、決勝トーナメントの韓国対イタリア戦。
韓国の根性に感動! 「勝ちにいく!」という心の強さがすごかった。
根性論は嫌いだけど、気持ちというのは大きい。
日本と同じような形で先取点を奪われ、日本と同じように敗れるのかと
思ったのに…後半ガンガン攻めたてたときは何かが違った。
日本対トルコ戦の盛り上がりに欠けていたものがあったような気がする。
石にかじりついてでも勝つ! …日本との気迫の違い。
もちろん日本戦も素晴らしく、「日本代表ありがとう」と素直に言える
サポーターに対して「日本人もまだ捨てたもんじゃないな」と感じた。
だが、プレーヤーに関してはやはり韓国戦だろう(同点に追いつかれ、
顔色の変わったイタリアもすごかった)。

勝負で感動するというのは、こういうことなんだなぁ…と実感。
物語や映画をはじめとする、人の作ったもので感動する世界もあるが、
人間の体力というか、肉体そのものが限界を超えて戦う姿・何かを
している姿というのは、無条件で心に染みとおってくる。
まさしく死力を尽くした戦いだった(“死力を尽くす”とはこのために
あった言葉か…)。
他にも大会を通じて、人間の体がここまでできるのかと思う妙技は
いくつも見たし…W杯がなぜこれだけ世界中で多くの人々を熱狂
させるのかわかった気がした。

全力で事にあたる男たちの戦い。サッカーにそれほど興味のない
人間であっても、やっぱり…なにか…こう…感じさせる魅力を持って
いる(大群衆にまぎれてスタンドで生で観ようとは思わないが)。
これからもきっとW杯の中継は見ていくだろう。
今回は、感動というものの本質についてとても考えさせられた。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆今週のゲーム女の一言
『幻想水滸伝3』のHPに出張中です。
そちらでお楽しみください。


 只今、コチラに出張中 

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宮部みゆきの先行体験記


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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆怪談
山田誠二・企画原作脚本監督の怪談ドラマ『妖奇怪談全集』全4話が
完成しました。
山田さんの「いにしえのB級怪談映画」に対する熱いオマージュが
ほとばしってます(笑)。
僕は編集をしました。
あと音効ね。ぶしゅとかどかとかいう音作りました(笑)。
コロッケあげる音や釘打つ音や金づちで人を滅多打ちにする音(爆)とか、
全部僕が作りました(なにやってんだ)。
Wannレーベルの増山君作成のBGMも 無国籍で○。
昔風に作るべきか今風に作るべきかちょっと困りましたが。
古いんだか新しいんだか解らないフシギな作品ですね。
『怪談異人幽霊』(これは大蔵怪談のリメイクですね)『怪談幽霊新聞』
(恐怖新聞にあらず)『怪談血潮の飯』『怪談釘狂い』の四本(すげー
タイトルですね)。
主演はいずれも三輪ひとみさん。
イベント上映会も各地でおこなわれるとか。
ビデオ発売もね。

◆馬鹿。
妖怪友達である東雲騎人君と妖怪馬鹿である多田克巳さんの共著
『新妖怪双紙・百鬼繚乱』が発売されます。
東雲君のオリジナル妖怪絵に多田センセイの解説。対談付き。
やー、世に妖怪馬鹿のタネは尽きまじ。

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■まるひの秘書ヒショバナシ

はぁぁぁ、うちのオフィスは、よっぽどエアコン運が悪いようです。
前のマンションでも、さんざんツラい思いをしましたが(21号あたりで
グチってますな)、移転してから初めての夏を迎えようとしている今、また
もや不具合が・・・。これだから古いマンションは・・・しくしくしく(;;)。

今度のエアコンはセントラル方式とかいうやつで、天井の上にある本体
らしきものの一部が錆びて穴があいて、そこから水漏れが発生したん
ですよ。また水ですよ! ぅぅぅ
専門業者がいっぺん修理してくれたんですけどね。(5日間エアコンの
使用をガマンして乾かした後に、コーティングして穴をふさいだ)
にもかかわらず、「あーこれで暑さから解放されるねー」と喜ぶ私たちを
あざ笑うかのように、別の場所からまたポタポタと・・・。キー!
再び呼びつけられた業者のオジサンも、なすすべがないのか、「どうし
たらいいか対処の方法考えますから、それまでは水垂れてもいいから
使っててください」などと言い出す始末。
本体がいくら不調でも、おいそれと外したり、ましてや新しいのに
取っ替えるなんてできないそうなんです。

うう、私たち、この夏大丈夫なんでしょうか?(;;)


あまりに情けなく悲しい大沢オフィスの廊下風景

雨漏りしてるわけじゃなく・・・

1 一部むき出しになった天井
2 水受け用バケツ

この状況が、いつまで続くのやら・・・(ため息)


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■編集者Sのウラ情報

先週は更新日ごとにイベントがあってネタに困らないと書いたが、
だからといって毎週あるはずもない。今回はそんな一日でした。
来週はイベントがあるのにね。
というわけで、今週のネタ探し。
やっぱり旬のネタといったら、W杯でしょう。
やはり本がうれてないらしい。というより書店に来客がないらしい。
まあ、閑古鳥がないている状況は書店に限ったことではないので、
しょうがないんだろうけどね。
本音としては早く終わってくれというところだろう。
でもいまごろは、落ち込みを挽回しようと各社とも必死で「W杯モノ」の
編集中だろうね。(S)

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■ノリノリ編集後記

やられましたなぁ、トルコに。きっと、バチがあたったのでしょう。
江頭事件じゃなくて、もっともっと昔の話。
かつて、トルコなんて恥ずかしくて口にできない…トルコに行きたい!
なんて人前で言った日にゃ…そんな時期がありましたからねえ(今でも
年配の男性の中には、頬を赤らめる人がいるはず)。
田舎で学生だったころ、当時のラヂオ番組『ビートたけしのオールナイト
ニッポン』の中で、たけしが“ルートコ(業界風)”ネタを話すたびに、
素晴らしいところなんだろうなぁ…と、想像をふくらませたものです。
と同時に、そんな風習があるトルコにぜひ行ってみたいと、地図帳を
眺めたものです。
まさか、W杯の舞台で日本がトルコと戦うなんて…。
まさか、トルコがこんなにメジャーになるなんて…。
いやぁ、でもホント…呼び名を変えといてよかったですねぇ。
(8月はパンパシ水泳。頑張れイアン・ソープ! あっ…ノリ)


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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆今週号(62号)の「厨子王」コーナーを読んで、「京極先生
らしいなぁ」とニヤリとした夜、私はものすごい夢を見ました。
日本代表の青いユニフォームを着て、例の皮手袋を嵌めた京極先生が
登場!
私に向かって、「これから、フルマラソンを走るので貴女に供走を
お願いします」と仰るのです。「私は何をすればよろしいのでしょうか?」
と訊ねると、「チェックポイント毎に、この皮手袋が置いてあるので、
それを拾っていって下さい。全部で120ヶ所ありますから、
拾い忘れないよう、お願いします」と…
(作ってませんって! 本当に見たんですよぉ、この夢)
起床してからしばらく、おかしくて笑いが止まりませんでした。
信じます。僕はこのメールを読んだ夜…京極さんが無事ゴールに
たどり着く夢を見ました。伴走していた女性は黄色いTシャツを着て
山ほど皮手袋を抱えていました。僕は武道館で泣きながら“サライ”を
歌っていました。(作りました…ノリ)

◆本当に本当に失礼なんですが…大沢先生はずーっとダイエットして
いらっしゃいますが、効果は現われないんでしょうか?
余計なお世話ですいません。
……聞けません。(ノリ)


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