週刊大極宮バックナンバー

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 最新号へ 2008.2.15

▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王
▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆例によってバレンタインのバの字も、義理チョコすら存在しない大沢オフィスの2月14日。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆家族旅行
 生まれて初めて“雪まつり”に行ってまいりました。札幌は去年も行ったりしてますが、真冬に北海道を訪れるのは、スキーをやらないオイラにとっては初めてのこと。バッチリ防寒対策をほどこしそれなりの覚悟をして行ったせいもあって、零下10度ぐらいだったけどそれほど寒いという感じはしなかった。
“雪まつり”はテレビなどでよく見る大雪像ばかりではなく、市民団体等が作った2メートル四方ぐらいの小さな雪像もある。なかには工作として見てもあまり良い出来じゃないなぁと笑えてしまうような作品もあったりして…それはそれで楽しめました。

 ススキノには雪ではなく氷で作った氷像がずらりと並んでいて、これも楽しい眺めでした。ちなみに…家族と行ったので氷像を見る以外はおとなしくまっすぐ宿に帰ったしだいです。

 小樽は、なにしろアジア系の観光客が多くて驚き。倉庫街、いわゆる運河沿いのメインストリートは、みやげもの屋さんとかスイーツのショップが多いのだが、北京語か広東語か韓国語がひたすら飛び交っていた。「ここは新宿歌舞伎町かよっ!?」というくらいアジア系外国人が多かった。

 あと、スノーモービルなるものに初めてチャレンジしてみました。偶然、そこの方がオイラの本の読者で、記念写真を撮ったりもして…。いざ、乗ってみたらハンドルが重くてびっくり。翌日は腕が筋肉痛になったほど。

 ともあれ、旅行中は美味しいものも食べてぞんぶんに楽しんできました。

 帰ってから、「零下10度に慣れた身体なら、東京の寒さなどなんぼのもんじゃい!」と思ったのだが、やはりビル風は冷たい……。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆ゲーム女の生きる道

今日もまた 砲声轟く 大部屋モンスターハウス
倉庫の壷の ありがたきかな

 字余り(^^;)。
 遙か彼方でどっかんどっかんやってて、気がついたら残ってるモンスターは数匹のイッテツ戦車だけ――とゆう事態。皆様もご経験おありでしょう(涙)。
 そうゆう時に限ってブフーの杖を持ってないし。
 あ、でもいっぺんだけ、つるはしで側壁を掘って逃げ延びたことがありました(^^)。ひとマス分しか掘れなくても、意外と意外に効くものですね。
 依然、買い損ねた「やまびこの楯」に巡り会えずにおりますが、先の連休中に予備の合成武器をゲット。「必中の剣」の合成にも成功しました(^o^)。
 でも、「やまびこの楯」がないとラスボス戦が辛くなるそうですし、先を急ぐ旅でもないし、のんびり待つことにいたします。
 わたくしのトラウマになってる「遠投の腕輪」は、ホント相性が悪いんでしょうね。壷を投げて失くすことこそなくなりましたが、遠くの赤い点めがけてバンバン矢を打ってたら、

 ペケジだった!!

 ごめんごめんと謝ったけどすぐ忘れ(まあペケジだし)、また何回目か先で、

 お竜さんだった!!

 合わせる顔がございませんm(_ _)m
 そういえば私は、旅仲間が一緒にいると、何故かしら日ごろは落ちない落とし穴に落ちるんですよ。で、いつも一人旅。
 一度ぐらい、みんなで地下水脈の村の旅籠に泊まりたいなぁ。割安感が出るし♪

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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◆先週は
 写真だけで失礼しました。
 ヒミツなので何も書けなかったんです。
 というわけで。

◎今週の怪ラヂヲ
♪しーらないまあぁちをぉ〜
 そんな感じですね。
 ちなみに、毎回エンディングに流れる「妖怪替え歌」ですが、誰が歌ってるの? 誰が作ったの? というお問いあわせがあるようです。
 もちろん、誰が歌っているかはヒミツです。というか、そのへんの人たちですね。
 誰が作ったかという話ですが、まあ、そのへんの人たちですね。妖怪まわりで歌い継がれているくだらない歌の数々です。
 深く追究せずに聞き流すのがいちばんです、ええ。
 ちなみに、スタジオで録ったもの以外に、ウチで録ったものもあります。

◆今週は
 名古屋から始まるわけで。
 森博嗣さんのお宅にお伺いしたわけです。某企画での対談のお仕事です。
 森さんとは十数年前に『メフィスト』で対談させていただきまして、先日うちの書斎にもおいでいただきました。
 今回はぼくのほうがお邪魔したというわけで。
 パスカルさんにもお会いしました。

パスカルさん

 お互い講談社ノベルスからデビューしてますし、各社の担当もわりと被ってますし、森さんとはなんやかやとご縁――といいますか、共通点があるわけで。
 いや、本来はそうした表面的な事柄ではないわけですが、説明しにくい共鳴というのがあるわけですね。
 森さんのほうはどうなのか判りませんが、ぼくとしては大変にお話しをしやすいお相手なわけです。
 いろいろな謎に対する解答も得られ、有意義な時間を過ごすことができました。
 押井守監督の映画『スカイ・クロラ』も楽しみです。
 と、いうわけで。
 終了後、ウワサの工房を見学させていただきまして。
 ウチが書斎ったら書斎だというのと同じで、もう、絶対的に工房でした。理想的な工房。

理想的な工房

 調子に乗って、乗せていただきました。
 はい。A&B森鉄道。

A&B森鉄道

 この場合はピースサインです。
 模型自体もすごいのですが、模型の魂が響きます。ワカる人にしかワカらないかもしれませんが、同じなんですね、なにかが。
 お前はナニをしに行ったんだという話ではありますが、堪能させていただきました。
 すばるさんにもお世話になりました。ありがとうございました。

◆それから
 名古屋に来た以上は、名古屋城に……って、それはもう前にやっちゃったので、今回は明治村です。
 明治期の歴史的建造物が多数移築されております、テーマパークの草分け的な場所です、はい。
 もう説明はいりませんね。 

エライ人たちと

いろんな、エライ人たちと。


およばれ

西郷従道さんにおよばれ。


吾輩は猫であったり

吾輩は猫であったり。


露伴のマネ

露伴のマネ。


逮捕されてみた

そして逮捕されてみたり。


ザビエルを偲んでみた

ザビエルを偲んでみたり。

 まあ、コロッケ喰ってみたりしました。
 ちなみに、大正村というところと昭和村というところもありまして(正式名称ではありません)、そちらも回って平成に戻るというプランもあったわけですが、明治で時間を取り過ぎて、大正に行ったら全部閉まってました(笑)。
 それにしたって駄菓子食べ過ぎです。C社のN。
 まあ、一緒に食べましたが。

◆おしらせ>
 妖怪仲間のひとりであります、石神茉莉さんの新刊が発売されました。
人魚と提琴(ヴァイオリン)』(講談社ノベルス)。
 石神さんは、いまはなき『幻想文学』で(化野燐さんと同時に!)デビューされ、これまでにも『異形コレクション』シリーズなどで短編を発表されてこられたわけですが、単著ははじめて。しかも今回は初の長編です。
 しかも素敵な本で、ちょっとウレシイわけです。「妖怪? なんだかねえ」「怪談? コワイからねえ」というような方にもおすすめです。
 クセになっちゃうかもしれませんよ。

 というわけで、怪ラヂヲの収録に行ってまいります。
 来週から四週にわたり、豪華ゲスト月間に突入ですね。
 わはははは。
 くわしくは次週。

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■編集者Sのウラ情報

 今月20日に「幻」といわれていた大夫の処女長編「標的走路」が廉価版で復刊されます。デビュー直後に佐久間公シリーズの書下ろしとして双葉ノベルスから出版され、1986年に双葉文庫に収録されて以降、本人の若書きで恥ずかしいという理由でで長く絶版となっておりました。その後若干手をいれて電子出版で復活、2002年文春ネスコから復刊されたのですが、これまた版元が無くなったために再び入手不可能となっていた可哀想な作品です。
 今回またまた蘇ったのですが、嬉しいオマケが。大夫が1977年「オール讀物新人賞」に応募し最終選考まで残った「レスリーへの伝言」――もちろん佐久間公シリーズ、が収録されています。本人があとがきで書いていますが、こんな佐久間公もいたのだよということで楽しんでいただければ幸いです。『標的走路 レスリーへの伝言』(ジュリアン出版 税込定価1365円 2月23日発売予定)。(S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名
 大極宮血煙り街道
 今回のA&B森鉄道もそうだし、パンダ(329号)といいシャチホコ(290号)といい、なんて嬉しそうなんでしょう。厨子王ってば乗り物好き?

「裏」にミッドタウン・ハート見物のことを書いたのは2月14日でしたが、私の頭の中では、その日=バレンタインデーという関連づけが、まったくなされなかった模様。完全に忘れてました。わはは。
 この時期、FF11でもハートチョコやラブチョコ(という合成アイテムがちゃんとある)などが活発に取引されていた模様です。私も作れたりするんですが。作って売れば、多少なりともお金稼ぎになるのはわかっていても、材料を揃えるところから「もうメンドクセー!」が先立ちまして…。いくら合成師範のスキルを持っていようが、活用しなければ意味がないっすね。
 でもまあ、少し前、試しに倉庫にひとつだけあったラブチョコを競売に出しておいたんですよ。ジャマだったし。そしたら、売れずに返品くらいました。試作品、しかも二年モノというのがいけなかったんでしょうか。
 よし、次は大幅値下げして再出品じゃあ〜と思っていたら…あらもうバレンタイン終了じゃないの。ああ、ホントこのチョコ邪魔。

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■ノリノリ編集後記

 レイトショーで邦画を観まくってます。いちばん気にいったのは…『銀色のシーズン』。この手の映画は昔から好きなんです。もうスキーに行かなくなって10年ぐらい経つけど、観た直後は行ってみたくなりました。今はそうでもないです(笑)。
 注目は…『リアル鬼ごっこ』。監督・脚本は柴田一成さん。なんと映画『姑獲鳥』や『魍魎』を担当したプロデューサーさんなんです。撮影現場やイベント会場などでビシッとキメたスーツ姿をよく見ましたが、監督をしている姿はちょっと想像できません。映画はスピーディーでよかったです。公開2週目の最新チャートも9位!おめでとうございます。こんど映画を撮るときはエキストラで呼んでくださいね。
(バッティングセンターで初打ち180球…ノリ)

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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー)

◆ふふふ。見つけてくださいと言わんばかりの間違いですね(←意地悪な書き方でスミマセン)。
左側の雑誌掲載情報のUP日付が08/2/18になっています〜。

●がーー! 不覚なり! わざと間違えてるわけじゃないんですよう〜。(まるひ)

◆ 『』しゃばけ』のお化け

●ギャー! 恥ずかしいなり! なんでこーなるの!(自問自答まるひ)

◆こんにちは。毎回楽しく拝見しております。
「誤字」見つけちゃいましたよ〜、しかもまるひさんのコーナーで!
「更新作業中に食べる夜食をちゃっかり「を」仕入れてきました。」という文章です。
でももしこれが「夜食のちゃっかりを仕入れて・・・」と書かれていたら、(ふ〜ん、今「ちゃっかり」なんて食べ物がはやってるのかしら!?)なんてさらっと読み流していたかもしれませんっ!
では、いつものようにコッソリと直してくださいませ。

●ひぃぃぃ! 書店リスト訂正に気をとられてコッチ直すの忘れてたなり!(まるひ)

 ご指摘助かってます、いつもありがとうございますー!

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