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最新号へ | 2007.10.26 | |
▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王 ▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから |
■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ |
◆「新宿鮫」シリーズの文庫カバーが、この秋リニューアル。今までカバーが怖くて手が出せなかった人は是非(中身は同じ)!! |
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー |
◆いよいよ… サントリーオリジナルシングルモルトウイスキー謎2007「夜風」が発売となったので、この製品発表会のために逢坂剛、北方謙三両氏と京都サントリー山崎蒸留所に行ってきました。 ヴァッティング後、後熟のために5ヶ月間樽に詰められた「夜風」は、つくった当初とはまったく異なる大人の味になっていました。ウイスキーというのは、ブレンドあるいはヴァッティングした直後は複数の原酒が混ざり合って、味はやや尖った感じの状態なのだが、これが樽の中で後熟を入れると、それぞれが馴染んであきらかに異なる風合いを醸しだす。 オイラのつくった「夜風」は、ひと口目はひじょうに甘やかでふくよかな香りが口いっぱいにひろがり、喉ごしではスモーキーでピーティーな原酒本来の匂いがこみあげてきて…二つの味が楽しめる。飲み方としては、やはりオンザロックがいちばん合うような気がした。何百本もオイラのサインが入ったボトルが並べられているのは、壮観でいささか感慨深くなりました。 ここ『大極宮』をご覧の皆さまの中にも、「夜風」を予約していただいた方がいらっしゃると思いますが、たぶんこの更新をご覧になる頃には手元に届いていることでしょう。ウイスキーがお好きな方ならぜひ、一杯目はオンザロックで味わってみてください。 発表会のあとは、我々3人と関係者の方で鴨川べりにある老舗の料理屋さんへ。そこで美味しい料理をいただきながら、サントリーの方が用意してくださったさまざまなウイスキーを飲んでいるうちに…突然、強烈な眠気が襲いかかってきて、今にも気を失いそうになってしまいました。 昼間っからのウイスキーとビールによる乾杯、さらには鍋をつつきながらの日本酒が一気に押し寄せてきたようで…。帰りの新幹線は大爆睡でした。 (写真付きの毎日jpのニュースは→コチラ。拡大写真は→コチラ) ◆翌日は… 毎秋恒例、K談社の主催する100人近くが参加する大コンペ。 昨年はこの大会で優勝したのですが、今年は前日の疲れが残ったのかボロボロのていたらく。まあ、打ち上げ会(表彰式)の司会でもあったので本来の役割に徹しておりました。 その夜は銀座に集合し、オイラの司会の慰労会ということでさまざまな方々10人で銀座を5軒ハシゴして…ヨレヨレになって帰りました。 |
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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー |
◆今週はお休みさせていただきます。 |
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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー |
◆百器徒然袋・風 の文庫版が発売されました。 表紙を飾る「五徳猫」は、もちろんいつもどおり荒井良さんの張り子作品なのですが……。 いままでの張り子とは、少しばっかり違うんですね。 何が違うかって、じろじろ見たってわかりません、多分。 実は、他の張り子は僕の作品の文庫発売時期に合わせ、作中に登場する妖怪をわざわざ作って戴いていたわけで、つまり文庫オリジナル。 しかし、この五徳猫だけは荒井さんが独自に作られていたものなのでした。 「いま五徳猫作ってます」というお話を伺った際、「〜風」はかろうじて「五徳猫」が「メフィスト」に掲載されただけ……だったと思います。 まだノベルスさえ出ていませんでした。 でき上がってすぐに売れてしまったので、その時僕は写真で見せていただいただけだったのですが……。 写真だけですっかり気にいってしまい、すぐに「ぼ、僕にももう一個作ってください」と注文してしまったという寸法。 もちろん、いずれ「〜風」が文庫になる際は使おうという目論見もあったわけですが。 この「五徳猫」は招き猫タイプのせいかお客がつきまして(笑)、結局、都合三体製作されたようです。僕の他にも二人の方がお持ちなんですね。 とはいえ、一体一体ぜんぶ違うわけです。たとえ型は同じでも、塗りや細工はやはり1点もの。 いつか並べて観たいものです。 ちなみに、文庫のオビは小説内の一節を抜粋した文言が使用されるのが慣例になっているわけですが、それを選ぶのは編集者。僕は一切関知しません。でき上がるまで見ません。 ここは、担当さんのセンスが汲める部分なわけで。 今回の背の文句は、「うははははは」でした。 うははははははは。やりたくても中々できないですね、これ。 それをサラッとやってしまうオランダ・オレンジ君(たったいま命名)は、なかなか度胸がある人なのかもしれない。 まあ、榎木津の場合、うはははははなんだけども。大体。 榎木津でうはははははといえば、百器徒然袋のCDブックも出るみたいです。 ラヂヲを聞き逃した方は、これを機会に佐々木蔵之介さんの音割れ寸前の高笑いや高嶋政宏さんの粘っこい美声の長セリフなんかを、ぜひどうぞ。 |
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■編集者Sのウラ情報 |
昨年夏、安寿がトークショーを行った青梅の吉川英治記念館を先週日曜、同じ目的で再訪。参加者数十名というこじんまりとしたアットホームな雰囲気でした。昨年は異常気象女の名に恥じず(!)荒天でしたが、今年は一転雲ひとつない秋晴れ。ここから崩すのが安寿、だったのですがそんなこともなくつつがなく終了。異常気象女、返上か!? それはさておき、会場では安寿御用達の「山田家」の人形焼が振舞われ、著作『本所深川ふしぎ草子』のヒントにしたという包み紙を披露しておりました。人形焼もさることながら包み紙も一見の価値があります。お店は錦糸町の駅前や駅ビルにありますので是非一度ご覧になってください。お店のHPでも見られますよ(S) |
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■まるひの秘書ヒショバナシ |
◆今週の厨子王原稿メール件名 戦国大極宮隊 うははははははは。なんかくだらなくてオカシイ! 厨子王の原稿を読んであわてて「百器徒然袋 CDブック」で検索をかけてみましたら、アララ、すでにビーケーワンとJBOOKでに予約受付ちゅうですか。 ISBNがついてるということは、CDじゃなくて"ブック"のほうの扱いみたいですね。売っているのはCDショップではなく書店ということかしら? と、「みたい」だの「?」だの、あやふやな書き方しちゃってます。すみません。正式なインフォメーションが何も来てないので…(汗) とりあえず、両ネット書店のページを見て、わかったことだけこっそりメモしておきますね。 ・京極夏彦原作『ラジオドラマ百器徒然袋』CDブック(朝日放送編) ・発売元:講談社 ・発売日:11月10日(予定) ・税込価格:10,290円 ・ISBN:978-4-06-214359-2 安寿のコーナーが今週お休みなので、かわりに(?)私がゲームの話をば。 第319号で、私が「ニンテンドー DS Lite」を購入たものの、ゲームソフトをひとつも持ってなくて、それで山椒大夫様に四本ばかりお貸しいただいた(なぜか敬語)ことを書きました。 現在、その中の一本『FFCC リング・オブ・フェイト』にみごとにハマっております。進行状況は、錬金術師のミースが仲間に加わり、「???」と表記される名前のないダンジョンに来たところです。いや、「来たところ」なんてもんじゃない、ダンジョンの入口と最初のマップを何度も何度も何度も行ったりきたりしてます。 なぜか。 楽しいからでっす、鍋をグルグルかきまぜるのが! 最初のマップにいる敵を倒して素材をぶんどってモーグリに売ってギルを稼いで、ステータスを上げる「しずく」の購入や装備作成の資金にしつつ、戦闘で消費した魔石をミースのポットで自作! ひたすらぐ〜る〜ぐ〜る〜♪ 「赤はもういらないってば、緑来い!」とか思いながら… 稼いだギルで魔石買ったほうがナンボ効率がいいか、頭ではわかってるんですけどねー。わはは。好きなんですよ錬金術。(FFXIで最初に上げた合成スキルでもあります) いつまでココに長居するんでしょう、私。 冒険はいったいどこに…? |
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■ノリノリ編集後記 |
朗読会チケット…おかげさまで昼夜とも完売いたしました。 お買い求めくださった皆さま、ありがとうございました。 あとは公演準備を着々と進めていくだけです。どうぞご期待ください。そして大江戸線が止まらないことを祈りましょう。 でっ、明日の神保町ブックフェスティバル、準備は整いました。 詳細は、当HPの「オリジナルグッズ販売」コーナーをご覧ください。 あとは天気しだいです。なんとかもってくれないかなぁ…。ウチのように商品が一つ一つパッケージされていればいいのですが、本体そのままの書籍にとっては雨は大敵ですからねぇ。売り子さんたちは気が気じゃないんです。さくら通りとすずらん通りがアーケード商店街だったら…。 とにかく皆さま、お待ちしております。 (サプライズがあるかも…ノリ) |
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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー) |
◆いつも楽しく拝見しております。かなり以前になりますが、日本推理作家協会オリジナルウィスキー『謎』2007大会でグランドチャンピオンの座を大沢先生が獲得された記事を読み、早速注文したのでした。6月位と記憶していますが、そのウィスキー『夜風』が本日我が家に届きました! 今度家族が集まった折にでも楽しくボトルを開けたいと思います。大沢先生、来年もがんばってくださいね! ●おお! 購入された方がここに! ぜひぜひお飲みになったときの感想もお知らせください〜。大沢が喜ぶことでしょう♪(まるひ) |
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