第11回朗読会 Part2
 
Reading Comppany vol.11,2012/10/28
 

最後のリハーサルを無事に終え……

開場しました。

今回も物販コーナーには

"例の売り子たち"が出動。

あっという間に、大盛況です。

そしていよいよ本番が始まるのでした。


  
― 第一部 ―
  
  『けしに坂』  

(メディアファクトリー『眩談』所収)

パーカッショニスト・渡辺亮さんとの
コラボレーションがどう出るか!?

暗い照明の中、おどろおどろしい話は
民俗調の打楽器の演奏とともに進んでいきます。

  
会場アンケートより
 ・渡辺亮さんとのパーカッションのコラボよかった。(大多数)
 ・パーカッションすごかったです。空間に広がりがでますね。
 ・京極さんの朗読と生演奏、双方の迫力が重なり合って、
  これまでにない作品になったと思います。
 ・ノリ弁、もう食べられません(泣)。お弁当箱、開けるのが怖い。
 ・すごくぞくぞくして鳥肌が立ちました。夢に出てきそうです。
  演出も素晴らしいです。名人芸です。
  

  『区立花園公園』  

(光文社『鮫島の貌』所収)

京極と宮部の怖い話に挟まれた
「一服の清涼剤」。(本人談)

桃井ファンには、たまらない話です。

  
会場アンケートより
 ・このお話は読んでいましたが、こんな男気があって頼れる課長が、
  もう死んでしまったことを思って公園についたあたりで目頭が熱くなりました。
  大沢先生の朗読で泣かされたのは初めてでした。
 ・「区立花園公園」の鮫島と課長、『絆回廊』の後だけにぐっときました。
 ・桃井課長、かっこよかったです。
 ・大沢さんはいつも渋くてステキです。
 ・物販での大沢劇場、いつも楽しみです。
  

  『悪い本』『いるの いないの』  

(岩崎書店「怪談えほん」シリーズ)

怖い話、ふたたびです。

読み上げる声が可愛いだけに
恐ろしさも倍増します。

バックグラウンドの絵も不気味。

『いるの いないの』の衝撃のラスト「上の人」に
心臓が止まる思いをした人も多いはず。

  
会場アンケートより
 ・『いるのいないの』は内容を知っていたので安心して聞いていたのですが、
  上の人のサプライズにドキッとしました。
 ・ぞっとしました。『悪い本』。宮部先生のパートが実は一番こわい。
 ・宮部先生の話は子供より大人にとって怖い話でした。
  京極先生の童話は絵の猫の数が増えていくことと、上の人が怖い。
 ・今年の宮部先生は今までで一番怖かったです。
  可愛らしい坊やとのギャップがまた。
  毎年違う一面を見られて面白いです。
 ・宮部先生、場をさらいましたね。超怖かったです。
  会場のざわめき感がハンパなかったです。
  

15分間の休憩が終わり、
第二部の開演を待つ三人。


  
― 第二部 ―
  
  『あちこちら』  

(角川文庫『らんぼう』所収)

お年寄りの原宿「巣鴨」をイメージした
「ぽっくり地蔵」が、まず笑いを誘います。

『いるの いないの』でお婆さんを演じ、
この『あちこちら』でもお婆さん役の宮部。

  
会場アンケートより
 ・宮部さんのお婆さんがとても可愛かったです。
 ・みなさん朗読がお上手で驚きました。特に宮部さん、すごく上手でした。
 ・宮部さんのチンピラさんの弱さっぷりが可愛かったです。
  

アドリブ連発。ノリノリの大沢。
ウラ役を演じます。

  
会場アンケートより
 ・二部はもはや朗読ではなく、コメディーになってた気がしますが、
  面白かったので、今後ももっと脱線してください。
 ・大沢先生、渋すぎてクラクラしました。ステキです。
 ・やっぱりウラとイケのコンビはいいです。ぽっくり地蔵もよかったです。
  

イケ役の京極。
声色を使い分けて、会場を沸かせます。

  
会場アンケートより
 ・今回も京極さんの声に驚かされました。
 ・地面師ったら、田中をちょっと期待してしまいました。
 ・ウラさんとイケさんのコンビ、また聴けて嬉しいです、あの軽快さがいい。
  

大爆笑とともに終わる第二部。
そして場内に流れたのは……
今回の"飛び道具"、エンディングテーマ曲
「うそみなと」(ド演歌)
作曲:森脇一雅
作詞:大沢在昌・京極夏彦
うた:森脇一雅・森脇美佐

  
会場アンケートより
 ・「うそみなと」CD発売希望。(大多数)
 ・笑い死にするかと思いました。
  あの歌ぜひCDにして、来年物販で販売してください。
 ・男と女の騙しあい、ぜひ生で聴きたいです。
  

「うた」を宮部みゆきに変えて、
「CD発売しま〜す」(ウソ)と、
いいかげんな営業トークをする大沢。
場内大喜び(笑)。

そのまま、終演後のオマケトークに突入。

楽しそうな三人。
会場も、爆笑の渦です。

素晴らしい演奏を聴かせてくれた
渡辺亮さんも登場。

楽しい時間は過ぎるのも早く……

ありがとうございました。
また来年お会いしましょう!

ちなみに、来年のリーディングカンパニーは
2013年11月30日土曜日
会場は同じく「浜離宮朝日ホール 小ホール」に
決定しました。

  
会場アンケートより
 ・最後のトークが毎回、テンションがあがり、かけあい漫才を見ているようで、
  本当に楽しみにしています。
 ・京極先生目当てで参りましたが、
  大沢先生も宮部先生も本当にすぐれた語り部でいらっしゃるので、
  今回も本当に楽しく(ある意味怖く)拝聴いたしました。
 ・宮部さんが好きで来たのですが、
  大沢さん、京極さんの魅力に参ってしまいました。
 ・初めてきて、本当に驚きました。三人様とも朗読お上手で楽しめました。
  今後本を読む楽しみが増えました。
 ・今回は視覚以外にも、生演奏とかでとても迫ってくるものがあって、
  またまた新しいリーディングカンパニーだったなと思いました。
 

 
チャリティーにつきまして

この催しの収益は、三人の意思でチャリティーとして寄付させていただいております。
今回も東日本大震災義援金として、「日本赤十字社」となりました。

  

  
《朗読会アンケートのプレゼント当選者発表》

朗読会当日、たくさんの御回答、御協力ありがとうございました。
今後の朗読会開催にあたり、ご意見など参考にさせていただきます。

プレゼント当選者は厳正なる抽選の結果…
高橋様、池田様、嶋田様、安住様、松波様、
遊佐様、西川様、松原様、稲毛様、戸田様
の10名に決定。
作家三人のサイン入りホワイトブックを送らせていただきました。


  
会場アンケートより
 ・毎年朗読会で季節を感じています。
 ・今回の朗読会も、すでに何回参加してるのかなあという位、
  毎年のお楽しみになっています。
 ・回を重ねるごとにみなさんの話し方も上手になって、次回も楽しみです。
 ・毎年発売日が決まると、チケットを手に入れられるかでソワソワ。
  購入したらしたで、当日まで本当に楽しみで、
  朗読会がなかった頃の1年をどうやって過ごしていたのか、と時々思います。
 ・続けてくださいね。
 

 

写真撮影…塔下智士、オーツカ・ハル


 
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